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考えすぎない考え方。 仕事に不安が絶えないデザイナーは読んでみて。

こんにちは!
アートディレクター・デザイナーのシクです!🦉

今日は、「考えすぎてしまうことが原因でいろいろなお悩みを抱える人がスッキリ悩みを解消するためのお話!」

ちょっと長めのnoteになったので、目次をみて気になるとこだけ掻い摘んで読んでみてくださいな。

それではスタート!🦉


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こんな人は読んでみてね

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クリエイティブな仕事をしていると、

・この先のスケジュールの不安が頭から離れない
・綿密な計画を考えることに注力して実行が後ろ倒し
・判断を迫られているのになかなか決断ができない

こんな悩みってよく生じるのではないだろうか?

特にアートディレクターやデザインチームのチーフのような立場になったりすると毎日のように悩んでる人もしばしば見かける。

逆に、上司など上の立場の人がこんな感じだと、自分の仕事が捗らなかったり、ネガティブなオーラが周りに伝染したりなどして職場がピリピリと暗くなったりすることもある。

仕事で不安を感じ、深く深く考える目的は、

・その後の作業の効率を最大化する目的
・リスクを最小にする目的

などがある。

しかしその代償に、行動が遅れたり、決断ができない、常に不安やストレスに取り憑かれているという状況に陥っては本末転倒。


そんな中、最近の研究では「考えすぎない方が、行動力や幸福度が高まり、仕事や人生に良い影響が得られる」ということが分かっているそうだ。

このnoteでは、僕が最近読んだ【「考えすぎない」人の考え方 】という本を参考に、考えすぎが原因で仕事のパフォーマンスが下がっている人が、考えすぎないようになるためのポイントを紹介していくよ。

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ちなみにもしこの本を読んだことがある人は、この先は読まなくて大丈夫だと思う!


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1. あなたはなぜ考えすぎてしまうのか

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 1-A. 考えすぎの原因は「不安」という感覚

人間には本能的に「不安」という感覚が備わっている。

「不安」とは、心配に思ったり恐怖を感じたりすること。または恐怖とも期待ともつかない、何か漠然として気味の悪い心的状態や、よくないことが起こるのではないかという感覚のこと。by Wikipedia

不安とはすなわち、事前にリスクを察知して、そのリスクから身を守る機能ということだ。

この不安という感覚があるからこそ、人間は考える。考えることでリスクから身を守る術を見出すのだ。

なぜ人間にそんな機能があるかというと、
例えば大昔であれば、ちょっとした傷を負うだけで破傷風や感染症を誘発させ、命を落とすリスクがあった。
そのため、体のわずかな変化や気づきに対して、それが危険かどうかを考えさせるために「不安」という感覚が必要だった。

しかしながら現代においては、そんな大昔に比べて命に関わるリスクはかなり減っているから、身を守るための「不安」は減るような気がする。
なのに現代人のあなたから悩みが絶えないのはなぜだろう??


 1-B. 「不安」の原因は情報が溢れているから

あなたを含めた現代人の不安というのは、

・このスケジュールだと仕事が終わらないかも
・もっと計画を詰めないとどこかで失敗しそうだ
・私の判断がチームや会社に迷惑を与えたらどうしよう
・この給料では将来の生活がままならないかもしれない

というような、「不明瞭な将来の見通し」に対して生じるようになっている。

▼前述の旧石器時代の「不安」とは、

この傷が生死に関わるか、悪天候で狩りが困難だがいくべきか、のような「危険か否か」を明確にさせれば解決する不安が大半だった。
→つまり、短期的に解決可能な「明瞭な不安」だ。

▼対して現代人の「不安」とは、

大量の情報が複雑に絡まり合う中で、あらゆる状況を想定し、仮説立て、遠い未来を予測しないと解決しない不安が多い。
自分の判断がじわじわとこの先長く自分を苦しめるかもしれない。
→つまり、長期的にリスクが伴う「不明瞭な不安」だ。

なぜ昔と比べてこのような変化が起きているかというと、

◆ 情報過多の時代に、人間の進化が追いついていないから

という答えになる。

現代日本人が1日に触れる情報量は「平安時代の一生分」であり「江戸時代の1年分」と言われている。
(旧石器時代と比較したら人生何回分になるのだろう・・)

僕たち現代人は、この情報量に対応することができず、未来に起きることを予測しずらくなっている。

旧石器時代の人が単調な生活をしていたと仮定して10年後の自分の姿がある程度予測できたとすると、複雑な現代において、10年後の自分がどうなっているかなど予想しきれないと考えれば、情報量の多さが自分の人生に与えるインパクトはイメージしやすいのではないだろうか。

うーん、これは困った。
情報過多と人間のスペックが原因ならば、不安の解消は不可能なんじゃないか?
きっとみなさんそう考えていると思うが、それが正解だ。


 1-C. 「不安」を逆手にとった行動をする

みなさんお気づきの通り、情報過多と人間のスペックが原因ならば、不安をなくすことは不可能に近い。

「不安にならないようにしよう」と意識づけようとしても、人間の性能として脳が対応していないので、不安を取り除くことはできない。

一生分の食糧と住居、医療体制、使いきれぬほどのお金があり、悠々自適に仕事もせずに暮らせるようになれば話は別だが。(それでもわずかな不安は生まれるだろう。)

なので、僕たちができる正しい対処法としては、

「不安」という機能を理解し、それを逆手にとった行動をする

という方法が望ましい。

以降の章で、
・「判断力を向上させるために」
・「仕事のパフォーマンスを最大限発揮するために」

という2つのテーマに絞って、それらの行動を紹介していく。


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2. 判断力を向上させるために

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悩んでしまってなかなか行動に移せない時に、今までのように考えすぎることなく、判断力を向上させるためのテクニックを2つ紹介する。


 2-A. 悩むよりも考えることを優先する

「○○できなかったらどうしよう・・・」

ではなく、

『○○をするためにはどうすべきか!』

まずはこう考え方を変えるべし。
そしてどうすべきか導かれた行動を実施することを優先するべし。

どういうことかというと、まずはこちらの図をみてもらいたい。

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アメリカで行われたとある研究結果によると、 

悩み事全体に占める
青:79%は「実際には起こらない」
緑:5%は「コントロールできない事象」
赤:16% は「事前に準備しておけば対処可能」

という報告が出ている。

つまり、悩み事の
・84%は「実際には起こらないか対処不可能」
・16%は「行動すれば対処可能」

ということになる。

対処不可能なことをいくら考えても仕方はない。
なので、漠然と悩むのではなく、まずはこの順番で考えることを優先してみよう。

1. 自分の悩みがコントロール可能か不可能か見当をつける

2.可能な場合は、どのような準備をすれば解決できるのかを思いつくだけ書き出す

3. 書き出した対処策の中から、効果が高そうな順に優先度をつけ、行動に移す


 2-B. 短時間で決める

判断に迷った時は短時間で決める。
これが人間の判断力に良い影響を与えるという研究結果がある。

詳細な研究方法は長くなるので省くが(本を読んでね)、

▼考える時間を長くする
→細かい情報に意識が向きすぎてしまい、正しい選択ができなかった

▼考える時間を短くする
→情報の有用性に優先度をつけ、合理的に判断ができた

この研究結果から、

優先度の高い項目だけで判断することが、思考の無駄を省くために効果的 

ということが示されている。

もしこれから判断に迷うことがあれば、迷う時間は○○時間と決め、まず先に判断に有用な優先度の高い項目を割り出すことから始めてみるべし。


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3. 仕事のパフォーマンスを最大限発揮するために

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悩むこと自体は無駄なことでないが、長く悩みすぎることはデメリットの方が多いと、ここまでの解説で分かってきたと思う。
最後に、仕事の現場でどうしても悩んでしまうような場面に直面したときに、あなたのパフォーマンスを最大限に保つ方法を2つ紹介する。


 3-A. 積極的な行動で悩む隙をなくす

仕事を進める中で、選択や判断を迫られることはよくあること。
しかし、あまりに深く考えすぎてリスクばかりに目を取られ、ネガティブな感情が生まれてしまっては仕事のパフォーマンスは落ちていく一方だ。

そうならないために必要なのが「行動」である。
前の章2-Aでも触れた通り、「考えること」がなにより大切。

机上の空論という言葉があるように、自分が持ちうる知識を頼りに頭の中ででひたすら悩んでも、出せない答えは出ない。
無い袖は振れないという表現の方がいいだろうか。

判断の為に必要な情報があるならすぐに調べる。
検証が必要ならすぐに取り掛かる。

まずは「考える」という行動を。
次にその考えに基づいた調査なり検証なりの行動を。
そしてまた考える。
この繰り返しで「悩む」「不安になる」という状況を回避して、最短ルートで判断が下せるだろう。


 3-B. 集中には適度な雑音環境が良し

正しく悩む為に、正しく考える為に、大事になるのは集中力だ。
集中してなるべく早く課題を解消させる。
ネガティブな感情をもたらす悩みや不安の原因となる課題そのものを早く解消できれば、ポジティブな感情でいる時間が増えるのは明らかだ。

リモートワークが増えた現代、集中する為に自宅に静かな環境を作ろうとしている人は意外と多いらしい。
静かな方が集中できると考えているからだ。

しかし、アメリカのとある大学の研究では、適度に雑音がある環境の方が集中力が高まるという研究結果が出ているそうだ。
研究の内容は本を参照してもらうとして、結論をいうとおよそ70デシベルがちょうど良く、おおよそカフェや活気のあるオフィスの雑音と同程度らしい。

ちなみに40デシベルが図書館、100デシベルが電車が通るガード下程度の雑音らしい。(わかりやすい資料を発見)

というわけで、コロナ禍でなければ「集中する為にはカフェに行こう」と言いたいところだが、そうもいかないので代わりにこんなWEBサービスの活用はいかがだろうか。

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Coffitivity(カフェティビティ)とは、その名の通りカフェの雑音を再生するサービス。
これをほどよく再生し、同時にSpotifyやAmazonMusicなどでカフェで流れてるっぽいプレイリストを再生すれば、自宅が集中に最適な雑音に包まれる。
ついでにコーヒーを入れれば完璧だ。

余談だが、コーヒーにはストレス軽減の効果がある。
コーヒーを1日4杯以上飲む人は、うつ病になる可能性が約10%低いというアメリカでの研究結果も存在するほどだ。


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という感じで今回はおしまい!

何のために仕事をしているの?
お金を稼ぐため?
じゃあ何のためにお金を稼ぐの?
幸せになりたいからだよね?

幸せになるために仕事をしているのに、仕事に苦しめられて不幸せになるなんて本末転倒。

仕事中にジョークも通じなくなるくらい真面目になっちゃうような人は、不必要に悩みすぎてしまって仕事のパフォーマンスも落としかねない。

適度に力を抜き、考えすぎない考え方を取り入れてみよう。

それではハッピーデザイニング!🦉


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