四国

縦書きを横書きにしてnoteに上げています。原稿用紙4枚のエッセイから短編私小説です。…

四国

縦書きを横書きにしてnoteに上げています。原稿用紙4枚のエッセイから短編私小説です。感想を頂ければうれしいです。

最近の記事

香川言友会

「香川言友会」という吃音者の自助団体が去年の四月に発足した。新聞社に勤めている男性が中心になっており、会員は十数人であり年会費は三千円だ。月に一回例会があり直接集まる。今は新型コロナに感染しないようオンライン会議で話し合うこともある。今年の十月に高松市でオンライン会議での全国の言友会の大会があるため、準備中である。  軽い吃音のある女性高松市市会議員も参加している。特別ゲストとして吃音のある医師や言語療法士などが来たこともあるが、その人たちは一時的な参加だ。関係者は、リピータ

    • 明日、文章教室にエッセイを出します。coconalaで、エッセイの添削をしてもらいました。費用は千円で安いように思います。

      • ひとり上手

         還暦を過ぎたが、未婚である。若いころに見合いを十三回したが、断られることが多かった。相手の方と一緒に映画を見、美術館、テーマパークにも行ったが、それ以上に進展することはなかった。恋愛で女性の方から誘われて、付き合ったことはあるが、長続きしなかった。 「彼女いない歴」がずいぶん長い。  独りでもやっていけるよう、料理教室に行ったが、おいしい料理を作るのは難しすぎた。月に何回か来てくれるヘルパーさんに料理を教わり、野菜炒めはできるようになった。外食より自宅で食べる回数の方が多い

        • 吃音を乗り越えて

           大島は休憩時間に勤め先があるビルの屋上に上がった。年号は令和と決まり、花も散ったというのに、吹き抜ける風は妙に冷たい。  西風に誘われるように、ふと過ぎ去った思い出が脳裏をかすめる。会社の若い女性と結婚できたらと夢想したこともあったけれども、振り向いてはくれなかった。そこには『吃音』という二字が付きまとう。  大島は、もうすぐ定年を迎えようとしている。彼は香川県高松市で老舗呉服商の家に生まれた。もう六十年ほど前になる。間口は二十㍍ほどの木造三階建て、仕事場が一、二階で住居

        香川言友会

        • 明日、文章教室にエッセイを出します。coconalaで、エッセイの添削をしてもらいました。費用は千円で安いように思います。

        • ひとり上手

        • 吃音を乗り越えて

          週に3回投稿したい。

           縦書の小説を発表する場として私のHPとnoteと紙媒体を使っている。  一度、アップした文章を修正した文を再び出すのだから、読む方はつまらないかと思ったりする。ただnoteにアップするエッセイ、小説は紙に印刷し、私のHP https://www.okumato.com にアップして、それからになる。  毎日、書くと、好き、が増えるらしいが、無理に書いても自分自身が納得できない文章になるだろう。とても毎日は書けない。旅行しても、外泊先から書きこむというつもりで週に3回以上

          週に3回投稿したい。

          吃音改善訓練

          「言友会」は吃音者の全国規模の自助団体である。「香川言友会」が去年の四月に発足した。新聞社に勤めている男性が中心になっており、スタッフは四人で会員は十人ほどだ。月に一回例会があり、年会費は三千円だ。今は新型コロナにかからないようズームで話し合っている。四カ月後に高松市で全国の言友会の大会があるため、準備中である。  軽い吃音のある女性市会議員も、スタッフではないが参加している。特別ゲストとして吃音のある医師や言語療法士などが来ることもあるが、その人たちは一時的な参加だ。関係者

          吃音改善訓練

          委員長になり心が折れる

           東京の大学を卒業して、三十一歳の一九九〇年まで、東京で半導体を作るエンジニアとして働いた。吃音があるため、相手から軽く見られることもあり、精神的につらかったりした。しかし、やりがいがあり給料も良かった。  そんなとき、母から電話があった。 「お父ちゃんが七十歳近くになり、ぼけてきて怒りっぽくなった。身近にお前がおらんと心細い」  父は母よりひと回りほど年上で、私は父が年を取って生まれた一人っ子だった。今の生活や仕事を離れるのはもったいないと思ったが、放っておくわけにもいかず

          委員長になり心が折れる

          SNSにより発信

          「NHK文化センター高松教室」の文章教室に通っている。 「短い文章でもいいから、賞に応募したらどうか」と通っている年配の方々から言われ、二〇一八年一月「公募ガイド」を買った。「文芸社『100文字の夢』原稿募集」という記事を見、応募しようと、本社が新宿にある文芸社のホームページを見た。三月に担当者が高松市のシンボルタワーに二部屋借りる。そして個別の出版相談会を開催すると書かれていた。  私は自分で書いた文章を持参し、相談した。後ほど、講評と共に自費出版の費用が百七十万円かかると

          SNSにより発信

          小説の執筆疲れ

          小説「委員長になり心が折れる」を文集に出す。推敲するのに5時間かかった。 遅筆だが、アマチュアだから仕方がないか。 作品5品をHP https://www.okumato.com に上げよう。 noteには、一つずつ上げれば、毎日何かを投稿することになる。 コメントもまめにつけてフォローする人を少しずつ増やす。

          小説の執筆疲れ

          心の病

            心の病    私と、十三年前に逝った父には心の病がある。        1  私と父の実家は呉服商で、祖母がどんどん商いを大きくしていった。中学生の時に、祖母が中心になり八階建てのビルを建てた。  父は一九二八年、高松市花園町に四人きょうだいの長男として生まれた。高松中学校(現高松高等学校)に進学したが、団体行動や人付き合いがうまくいかず孤独だったと聞いている。高校中学の同級生の話によると、二十歳頃から言動が変わり始め、他人の視線を避けるようになった。  祖母の勧めもあり

          心の病