ブーバ

25歳の冬

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最近の記事

ロースクール二年目

新しい机から顔を覗かせてみる景色は今日も人の背中だ。 今日は早起きをし、7時頃自習室にやってきた。机には教科書、参考書等が50冊ほど並び多少の圧迫感を感じながら椅子に座る。ここから授業が始まるまで過ごすのだが、朝は頭が冴えすぎていて法律書に頭を使うのが勿体なくも思う。 フロイトの夢判断(上) 文庫本が常備されている我が机にこいつは特に輝きを放つ。日常生活において無意識に抑圧されている欲求と夢との関係を分析するんだとよ。 頭はぐるぐるいろんなことを思考してくれながら、やは

    • 午前3時の君へ、同じ時間を過ごす僕より

      こんな時間に文字を打つことになっているのは、朝起きるのが遅かったからである。そんなことはどうでもいい。 法科大学院の一年間が終わった。二ヶ月の春休み期間真っ只中である。正直いうと勉強だけしていればいい環境は決してハードではない。理不尽なことは滅多に起きない、いや何が理不尽か無理やり考えることもできないではない。それは自分の能力への自信のなさそのものを理不尽ということができるかもしれない、その程度である。 近年の僕は、勉強ができることは褒められるべきことではないように感じて

      • 賢くない人が評価する他人の賢さ

        • 何に邪魔されているのか

          「僕は、ラインが来ることにに邪魔されて完全な集中力で勉強をすることができない。だから、この時間以降ラインはしません」 このように宣言し、ラインを遮断し、自分の生活を取り戻すことはずっと脳裏に、いやいつも使っている脳内にあった。 ただ今日初めて冷静に、何によって妨げられているのか考えてみた。いやそれはラインが来ることそのものであろうと言われそうだが、本当にそうだろうか。 ラインそのもの自体、そこまで連続的ではない。それはラインの相互断続性にあるとからだ。つまり、相手からメ

        ロースクール二年目

          朝T-2

          期末テストは8/7日に終わった。のび太の誕生日だろうか。それからというもの、何度も夢の中でテスト返却が行われている。何度も何度も憲法のテストが返され、点数を見た。強い記憶はないものの、それを受け取ったあとはブルーな、そしてスリリングな面持ちで覚醒してしまう。

          朝T

          目の前の男は理解した。自分の体格で目の前の椅子に座れないことを。 子連れの母は理解した。自分のガキがあまり優秀でないことを。

          古き

          レースのカーテンにはたくさんの小蝿が付いていた。 それはもうほんとにたくさんついていた。 カーテンを捲ると、ガラスにもたくさんついていた。 部屋側かな こつん 外だ。 裏表。 裏表はわからない。 高度な知性を持つ。 人間なのに。 どうしてだろう。 どうして、嫡出性を与えるための婚姻はダメなのに。 臨終婚はいいのだろう。 わからない。 いやそもそも。 わからないんじゃなくて。 ない、のかな。 そこには、何もない。

          民法読破一周目。

          暖かい冬の人こんにちは、寒い冬の人もこんにちは。寒い冬の民、仙台市民のぼく、本日700ページある道垣内先生の民法入門読み終わりました。

          民法読破一周目。

          見つけた。

          図書館を見つけた。家から自転車で10分かからないくらいの距離に見つけた図書館。建物はものすごく綺麗でかつ正面の定禅寺通りにも合っている。 レンタルカードを作成し、3階に上がるとそこには特集コーナーがある。哲学、歴史等である。もしかしたら3.11が近く、人々の心を根本から見直す、そんな目的なのだろうか。 奥に進むと、趣味で聴いている「ゆる言語学ラジオ」で参照されていたレトリック辞典が日本語のコーナーにドンと佇んでいた。一冊8000円する本が借りらた気配もなく置かれていると、

          見つけた。

          おでけけ。

          おでけけ、いや片道切符寒いとこ行き〜。 さあもう一度、片道切符の寒いとこ行き〜♪。 4年寝床にした千葉の家を飛び出した。もともと遊牧民の血のせいだろうか。移動することに違和感を感じることはない。 あと1ヶ月で何回目かの学生が始まる。大丈夫、進学という形である。たしかに何回目の学生だろうか、ふと考えると俺の学生の時間は長い。しかし最後にはしたくない、楽しすぎるからだ。韓国の語学堂やアメリカのSATも受けてみたい、たとえその時50歳でも60歳でもいい。学ぶことは有益だ。そう考

          おでけけ。

          千葉をさる。

          シャワーが熱く感じるその夜は院進すべく進む仙台行きの前夜であった。1人で暮らせる開放感と経済的に自立できていない不甲斐なさのギャップが妙に埋まらない、そんな戒めの熱さなのか。 2022年の春、小さな金融機関に就職したもののなんとなく同期のレベルと合わない、いや合わせていないだけなのだろうか。そんな壊れたメトロノームのような動悸が毎日止まらない。しまいには面白くないなどどいう読書感想文にさえ適さないような安い言葉で職場を評価していた。どうしてこんなことを考えてしまうんだろう。本

          千葉をさる。