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自己理解の歴史①

「自分はどのような人間なのだろう」?

今でこそ、こういうことをよく考える人間ですが、成人するまで自分について考える習慣がありませんでした。というか苦手でした。

自分のことに限らす、自分が考えることについてどのように向きあってきたか、思い出してまとめます。

歴史なんで仰々しい単語を使っていますが、そういうスケールのでかいことをいうのが大好きな性格なので許してください。

高校生まで:自分の気持ちがわからない

幼いころは、何か考えることはあったけど、その意識ほとんど自分になかったです。ものや社会について考えることはありました。

恐らく、自分の気持ちを考えるのが苦手だったのでしょう。自分の長所や短所を分析することなんてとてもできませんでした。短所がこれと断言した瞬間、自分を傷つけることをとても恐れていたのだと思います。

「今日は〇〇をした」と話すことはあっても、「どうだった?」という問いはとても苦手でした。

大学受験期に芽生えた自分の信念と考え

自分の心を理解するのはまだ先ですが、ここで自分で大きな変化があったと感じます。

私にとって大学受験は人生の大事な転換点です。大学に受かったからではありません。自分の考えや信念を持つようになったからです。

当時通っていた塾が、原理や本質を大事にし、数学を定理に至るまでの過程から詳しく解説するというスタイルでした。私はその考え方に共感し、数学に限らず「基本原理を大切にする」「物事の本質を見る」という考え方を鍛えていきました。また、「定義を大事にする」などの科学的思考も身に付けることができました。

しかし、この頃は人の心がなかったので(笑)、いやそれは冗談としても、自分の気持ちを言葉に表さなかったので、ロボットか生成AIみたいな話し方をしていたようです。

この頃は日記等は書いておらず、自分のことを書いた文章はほとんど残ってないのですが、通っていた塾が開いた合格者座談会というものに参加した時の発言が貴重な資料(?)として残っていました。
読むと、他の参加者は勉強で辛かったことや面白かった先生のエビソードを交えつつ勉強の仕方を語っていたのに対し、私は上に書いたような自分の考え方や信念、勉強のスタイルだけをただ淡々と語っていました。おまえ、人間か?(笑)

こうして無事大学に進学したわけですが、まだまだ自分に目を向けるのは先のことでした。

大学生:PCでメモを取り始める

大学生は理系大学だったこともありそれなりに勉強しつつ、残りの時間は遊びまくっていました。

大学に入ってから大きな変化がありました。自分のノートPCとスマホを持ったことです。これを使って、私は日々メモを取ることを始めます。

初めはテキストファイルにちょこっと書いて、ファイル名を日付にして保存していましたが、その後Evernoteというメモアプリを使うようになりました。
メモの内容は、今日やること、明日やることの計画、旅行の計画など。日記というよりは、ビジネスライクなメモでした。

★きょうの予定
イラコン
院試勉強
試合
研究
掃除
カラオケ
todo 期限あり
なるはや 金請求 500円

今後の予定

実際に自分が書いたメモ

またこの頃提出物のミスや忘れものが多かったので、それを防止する方法の対策がメモでされていました。
たまに好きなものが列挙されるメモがあったりしましたが、好きな理由や感じたことについての言及は無し。
同時期にツイッターも始めましたが、こちらは趣味の内容が多かったです。

・・・自分についての言及が全然ない。

恐らくこの頃は大学という社会の中で生きていくのに必死だったのかもしれないですね。もしくは、好きなもの(スポーツチーム、ゲームキャラ)を追いかけるのに夢中だったのかもしれません。

一方で、自分が好きだったジャンルの二次創作SS(Short Story)をやっておりました。当然といえば当然ですが、心理描写の表現を言葉で必然的に行うので、それが言語化の練習になったのかなと今では思います。

心の変化

ところが、大学4年の終わりになり、もうすぐ大学院に進学、というところでメモに変化がみられるようになります。

(所属サークルの)追いコンが終わってしまった…。
1回しか会ったこと無い後輩でも本当に優しかった。
もっと自分のことさらけ出せばよかったなと思う
なんか誘えば良かった
でも興味ない話に聞く耳持たなかった(大学)1年の頃より成長したのかもしれない

大学4年2月のメモ

現在が楽しく、未来が楽しくないと感じる時、人は趣味すらできず無駄な時間を過ごす。
最近考えることを放棄する自体が多発している

気分の落ち込み、視力の低下、無気力感、
将来への不安、人間不信、思考の放棄、
運動不足、見た目と服装、

大学4年2月のメモ

考えることを武器にしないのか?
アイデンティティを大切にしたら?

自分の事以外も考えたら?

大学4年2月, 3月のメモ

単語ばっかり書いていたメモから、自分の思ったことを書いた文章が急に増え始めてきます。しかも自分自身に関すること

この頃になると大学生活を振り返るようになって、反省点や後悔が頭に浮かんできたのでしょう。また遊んでばかりの学生生活から、研究室生活になることで環境が厳しくなり、将来の進路の不安も出てきたころだと思います。
ようやく、人生について考えてきたところですね。

そしてこんなメモも書きました(残ってるかはわかりませんが)。

お前は大学4年間で何を学んだんだ?

続きは・・・

今回はこのへんで終わりにします。
次回は、大学院1年の時、人生で一番悩んでいたときのこと、そして就活のことを書きたいと思います。
この時期に本を読み始め、自分について本格的に知るようになります。

お読みいただきましてありがとうございました。

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