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わたしたちはパートナーに「投影」する

こんばんは、高井咲友莉です。

いつも、前回の夫の記事を読みながら
どんな記事を書くか決まっていくのですが、

今回、浮かんできたことばは
「投影」でした。

●投影とは?

投影って、何でしょうか?

心理学における投影(とうえい、: Psychological projection)とは、自己のとある衝動や資質を認めたくないとき(否認)、自分自身を守るため(防衛機制)それを認める代わりに、他の人間にその悪い面を押し付けてしまう(帰属させる)ような心の働きをいう。たとえば「私は彼を憎んでいる」は「彼は私を憎んでいる」に置き換わる。たとえば習慣的に失礼な振る舞いをしている人は、いつも他者を失礼な人だと言って回っているケースがある。一般的には悪い面を強調することが多いが、良い投影も存在する。
投影は日常生活においてよく起こっている。例えば、なんとなく嫌いだった人物が、実は自分の否定的な、認めたくない面を体現していたなどである。

https://ja.wikipedia.org/wiki/投影

ウィキペデアから、一部抜粋してみました。

たとえば、
怒ることを自分に禁止している人は、
怒っている人を見るとイライラしたり、

上司の偉そうな態度が氣にくわない場合、
自分も誰かに対して
“偉そうである”可能性が高かったり、

魅力的な人を見て、
過剰に感情などが反応している場合、
あなたは自分の魅力を過小評価している
可能性が大だったり・・

わがままな女性を見て、
どうもイライラする、認められないとき、
あなたは本当はわがままをしてみたい、
と見ることもできます。

「投影」は、
わたしたちの日常の中に溢れています。


●「投影」により、ケンカ勃発?!

これは、パートナーシップあるあるです。

なぜなら、
「投影」は身近な人に対して
とっても起こりやすいから。

パートナーは、
格好の餌食なわけでw

わたしとはるくんの場合、

たとえばわたしが
仕事で煮詰まっているとします。

そんなときに、
はるくんがマンガ読んでたり
昼寝してたりすると、
無性にムカついてくるのですね。

「お前、仕事しろよ!」

思わず言いたくなる。

こう言いたくなったときが、
投影の氣づきポイント!です。

「お前、仕事しろよ!」
と、相手に言いたくなるということは、
ここには相手を責める響きもあるのですが、

相手に向けている
投影を取り戻してみると・・

自分が自分に
「あんた仕事しなさいよ!」
と、責めている状態だ

ということが分かります。

仕事が煮詰まっている。
そんなことも言ってられないときだと
特に氣が焦ってくる。
なんで今、煮詰まってるの?
はやく仕事していかないと!
と、できてない自分をどこかで責めている。

すると、

それを自分で抱えるのが
辛くなってしまったときや、
感じているのがしんどくなったときに

相手に投影することで
自分を守ろう
とします。

自分に向けている
しんどく、辛くなるエネルギーを
相手に向けることで、
自分には向けずに済むようになります。

そうして自分を守っている。

でも、相手からしたら
たまったものではありません。笑

わたしの場合、
「よく今のタイミングや状況で
 マンガが読めるよね」
「なんで仕事してないの?!」
と言いたくなったとき、

“あ、自分がしんどくなってるな。
休もう。マンガ読も。寝てみよう”

と、今はすぐに氣づけますので、
即・投影を取り戻すようにしています。

言っちゃうと、大ゲンカになりますから。

投影を取り戻して
自分が調うと、あら不思議。

相手がマンガを読んでようと、
寝ていようと、
いい意味で何も思わなくなるのですね。

これによって、
“投影を取り戻せた”と確認できます。


●「投影」に氣づいて、取り戻す。

これをするだけで、
パートナー間のコミュニケーションにおける
「問題」と言われるようなことは
だいたい、解決すると思っています。

それくらい、
「投影」は知っておくと便利、
使い勝手のいい概念です。

何か、相手に
ネガティブなものをぶつけたくなったときが
大チャンスです!!!

わたしは、
彼に何をぶつけようとしてるんだろう?

それは、何のために?

ぶつける前に、
そう振り返ることや
自分で自分に問うことができるようになると、

「あ、これ投影だ」

とすぐ氣づけるようになります。

(すぐ氣づけるようになるためには、
「数」を経験することが大切です)

投影だと氣づいたら、
次は、それを“取り戻す”作業をします。

相手に怒りたくなったら、
自分は自分の何に怒ってるのか、を見る。

相手に焦りをぶつけそうになったら、
自分が何に焦っているのか、自分を見る。
そうして、案外
焦らなくても大丈夫だったことを確認する。
(ここまでやると、取り戻しが完了し、
相手にぶつけたいと思わなくなっているはずです)

「何でこんなことができないの?!」
と言いたくなったら、
自分が自分にそう言っているのはいつ?
何に対して?どういうときなのか、
振り返ってみる。

それらが分かったら、
できない自分をゆるします。
むしろ、そんな自分にやさしくします。

すると、大概は取り戻しが完了し、
「何でこんなことができないの?!」
ということを人にぶつける氣が
すっかり無くなってしまうのです。


「投影」という概念、および
それを「取り戻す」ということについては、

そのテーマだけで
長期間のグループプログラムが組めるほどの
概念・内容になりますので、

この記事ひとつでは
理解や応用がむずかしく
感じられるかもしれないのですが、

何か、ふたりのコミュニケーションに
何が起こっているのかのヒントになったり、

特に“うまくいっていない”と感じるときに、
この「投影」が起こっている可能性が
高いので、それに氣づけるヒントに
なったら嬉しいな、と思って書きました。

参考になりましたら、幸いです♡

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