見出し画像

第9回 行き違い

色とりどりの115系車両などが行き交うJR東日本の越後線。車両は愛らしく景観は美しく、駅や沿線では、カメラを構えた「撮り鉄」たちを見かけます。私も、何色がくるかな?ミッスク編成かな?と楽しみな毎日です。(下の写真は越後赤塚駅に停車する「懐かしの新潟色」)

画像1

※他の色はこちら:https://note.com/sihorin2021/n/ne98011bc50e1

新潟に来て間もない頃、越後線にまつわる違和感が2つありました。

1つめは「行き違い」という車内アナウンス。通常「行き違い」という日本語は、意志がうまく伝わらずくい違いが生じるとか、電話のタイミングが合わずスレ違う場合などに使いますよね。

でもここでは、単線である越後線が、停車場(駅または信号場)を用いて列車同士が行き違い(離合、列車交換)をするときに使われます。お客さん向けには「列車の行き違い」「列車の待ち合わせ」などと言われます。

2つ目の違和感は、新潟方面行きが「下り」、柏崎方面行きが「上り」なこと。東京近郊ですと、都心である東京駅方面が「上り」ですよね。新潟駅のほうが大都市なのに何故?と思って調べたところ、越後線の起点は柏崎駅、終点が新潟駅でした。起点へ向かうのが「上り」、終点へ向かうのが「下り」なのです。

違和感のお陰で、長年、信濃川に橋を架けられず柏崎~白山駅間の運行だった経緯や歴史、新潟の地形の変遷などについても学ぶことができました。複数の鉄道ファンの方々のページを拝見しているのですが、いずれも写真が美しく、内容も盛沢山。子供から大人まで、鉄道やカメラ好きの方々との出会いも、鉄道に乗る楽しみに加わりそうです。

この記事が参加している募集

#最近の学び

181,879件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?