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【論文紹介】成功は運か才能か?


とある論文を紹介したいと思います。
2018年と、ちょっと前の論文ですのでご存じの方はおられるかもしれません。

内容は、成功は運か、才能か?という命題に関するもので、イタリアの大学が発表した論文です。

科学研究に対する資金分配方法を次の3つの方法で行いました。

1.全科学者への資金の均等な分配
2.科学者の小集団への無作為な資金の分配
3.過去に成功を収めた科学者への優先的な資金提供

通常は、3の「過去に成功を収めた科学者は才能があるのだろうからまた成功するんだろう」と感じるかもしれません。つまり、3に分配するのが一番効率的で合理的であると。

ですが結果は違いました。
最も大きな成果を得られる最善の資金分配法は
1の「全科学者への資金の均等な分配」でした。

研究は、偶然のひらめきと探究、これらを支える資金が必要です。
過去に成功を収めた科学者は客観的に、才能があると見られることが多いと思いますが、その論理で考えるところの「才能があると分かっている研究者に資金を割り当てる」は最善ではない、ということですね。

全科学者がひらめきを具体的な形にする機会を与えられるほうが、合理的である、ということです。

この論文は面白いですね。

私はその結果から、すこし強引はありますが「試行回数が成功を決める」と理解しました。


私は今まで、創業したい人 約3000人とお話してきました。

その中で、成功する人に共通する要素の1つに「常に挑戦意識を持っている」があります。

中小企業には資金が乏しいので、投機的事業に、貴重な資金をつぎ込むのはよくありません。

私の感じる、挑戦意識を持っている、は、そういう投機的挑戦ではなくて、「小さくても軸足を置いた上で挑戦をし、あきらめず、常に試行している」という感覚が正しいのかもしれません。

十年以上生き残っている経営者さんは、本業で挑戦をしながら深掘りしている方はたくさんおられますが、同じくらい、「本業とシナジーのある別の事業を立ち上げて運営する」を実践しておられます。


私自身も彼ら(創業者さんたち)と話すうちに「試行」という要素が大事なのだと思い、いままで数え切れないほど、試行してきました。
ついでなので、一部をご紹介させてください。

・法律、会計、労務専門職向けLINEスタンプを企画、販売

このスタンプ。意外とご愛顧いただいておりまして、ありがたいことです。
最初は、法律・会計・労務の専門家向けで作りましたが、実際は、コンサルタントや保険営業マンの方々も利用くださっているようで、嬉しいです。

この「試行」では、電子的な成果物を販売する、という経験ができました。
またLINEのスタンプマーケットという「仕組みに乗っかった事業」も実際に経験ができました。

・心理効果・法則を網羅したマウスパッド 企画、制作、販売

https://camp-fire.jp/projects/view/524742?utm_campaign=cp_po_share_mypage_projects_show

これはクラウドファンディングのサイトですが、終了後は、Amazonで販売しました。一定期間の販売の後、販売終了しました。
現在は、残りの在庫は、私の本業である行政書士業の依頼者さんにお渡しして使っていただいています。

クラファンでの商品ページ立ち上げや、Amazonでの販売は、とても勉強になりました。

・その他

かなり前ですが
有料相談サイト「いい相談どっとねっと」(2002~2006年)

ネットで相談すれば封書で回答が届く事業。
恋愛、離婚、ペット等の専門家が参加。多くの回答を発送しました。

お金を払ってでも相談したい、という人たちのニーズを強く感じましたし、当時はインターネット創成期の終わりあたりだったと思いますが、ネットを使った事業をやれたというのは、とても貴重な経験でした。

まだまだありますがきりがないので、ご紹介はこれくらいにしておきます。。(書き忘れましたが、私は、士業(行政書士業)を本業としています。士業で生活させてもらっています。)

結構な数、挑戦しては撤退を繰り返してきています。

あれ?成功する事業を一つもしていない。。。

ただこれだけは言えます。
生き残っています

経営者としてただいま23年目。
23年も、ほんとありがたいことです。

一応、経歴ページもリンク貼ります。金・人脈・経験・学歴なしの人間のお話。フッと笑いながら読んでいただけますと幸いです。


成功は運か?才能か?

今回の論文もそうですが、最近、面白い研究が増えていますね。

個人的に論文を読むのは好きなので、これからも探究してゆきたいと思っています。

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