見出し画像

【1ヶ月経過】オタクのトロント留学記

ハプニングだらけだったトロント初日からはや1ヶ月(とちょっと)が経ちました。

Reading Weekと呼ばれる1週間の休みに入ったので、ここまでで思ったこととかをまとめようと思います。

勉強面について

課題の多さ

課題の多さについて、海外大は大変だよと言われていたのである程度はわかっていましたが、やはり体験するときついですね笑

量ですが、1授業につき大体20ページ前後の論文、あるいは学術書からの抜粋みたいなものが2つほど毎回授業前のリーディング課題として出されます。つまり合わせて40ページほど。

私は今学期4つ授業をとったので40*4で単純計算160ページ~200ページほど週にリーディング課題があることになります。

週によってはそれにプラスして課題が出されたり、授業内容のオンラインテスト、動画やポッドキャストの視聴をしなければならない場合もあります。

日本の大学では一応2年次には学部成績1位をとるほど真面目に授業を受けていましたが、授業前の勉強なんてした記憶がありません笑

量はもちろん、すべて英語であるのとシンプルに内容も難しいのでまともに全部理解しようとすると終わりません。私の場合特にリベラルアーツという自分の日本の大学の専攻とあまり関係のないコースへぶちこまれてしまったため、事前知識もかなり不足しているように感じます。(単語の日本語訳を調べてもピンとこないことが多々あります泣)

最近は適宜翻訳ソフトとかも使いつつ要点だけまとめてNotionに記録するといったスタイルで予習をしています。

図書室で論文を分析して批評する課題に追われている私

授業での発言

こちらの学生は発言量がすごいです。日本の大学では講義中誰かが手を挙げて発言するなんて光景ほとんど見た記憶がありませんが、こっちでは日常茶飯事です。講義中、先生が「質問ありませんか?」と聞けば最低でも一人は質問するし、なんなら先生が話している途中でもいきなり「え、これって〇〇じゃないんですか?」みたいな質問をする人も結構います。

特にTutorialと呼ばれる少人数でのディスカッションに焦点を置いた授業では発言をしないとParticipation pointをもらえなくなってしまうのでほぼ全員が何かしら意見を言います。

自分もTutorialではできるだけ意見を言うようにしています。やっぱり英語は第一言語ではないしとても緊張しますが、先生をはじめ学生も英語が第一言語ではない人に慣れているのか、拙い英語で意見を言ったとしても誰も気にしません。(「それって〇〇って意味?」と確認されることはありますが笑)

日本語の授業

機会があり、日本語の授業にお邪魔しました。驚いたのは結構な数の人が日本語の授業を受けていたことです。

私は日本で第二外国語としてドイツ語の授業を受けていましたが、受講者は10人ちょっとだったと思います。なんとなくそのくらいの規模感をイメージしていましたが、実際には大講堂を使って授業をするほどたくさんの人が日本語を学んでいました。

もちろん、そもそも大学の学生数が多いのはあるとは思いますが、それでもこんなにも多くの人が日本語を勉強していると言うのは衝撃でした笑

やはりアニメやゲーム、漫画といったサブカル系で興味を持った人が多いですが、他にも東アジア研究専攻の人たちもいるようです。


日本語の授業を受けている学生の方と何回か話しましたが、中には日本語でのスピーチ大会に出場したことがある人もいて、「いつか日本に行きたい!」とみんな話していたのでなんだか嬉しかったです。

ただ、文法について質問されると、やはり日本語ネイティブなので答えられないこともあり不甲斐なさも感じます。例えばこの前、”ほとんど”と”ほぼ”は意味が同じなのに「ほとんどの子供」はOKで「ほぼの子供」はなんでダメなの?と聞かれてうまく答えられませんでしたorz

日本語って難しいですね…

生活面について

寮生活

寮の私の机の様子(汚い)

私は寮でルームメイトと暮らしています。私のルームメイトを含めて寮の人たちは1年生の人が多いようで、3歳ほど歳の差がありちょっとしたおじさん感を感じていますが、みんないい人で人間関係的には全く問題はないです。ただ人によっては、微妙な人と当たってしまいストレスを感じているようなので、この辺は完全に運ですね。

ただ、キッチンやトイレ・シャワーが共同なのは正直あまり好きではないです。特にトイレはなぜか流し忘れが多く、冗談抜きで1日に2、3回ほど流し忘れを見ます、、
見て気分がいいものではないし、臭いも残るのでやめてほしいですね。

また、冷房がない(寮によってはある)のもなかなかしんどいです。いくらトロントの夏は日本より暑くないとはいえ、別に涼しいわけではないです。これに関しては寮の人みんな不満を言っています。

実家からダイソンの空調機みたいなのを持ってきてる人もいますが、うちでは扇風機とJKが持ってるようなハンディファンで頑張っています。

サークル(クラブ)

大学には様々なサークル(club)があり、バスケやテニスのような運動系から、タピオカ部のような(謎の)団体まで数えきれないほどあります。

私はとりあえず友達に誘われたボート部と日本のサークルであるJISA(Japan International Student Association)、アニメや漫画といったサブカル系の団体であるYAMA(York Anime Manga Association)、ゲーム開発を行うGameDev部の4つにお邪魔しました。

どの団体も個性的でとても楽しいです。ボート部では初日からハードな筋トレとパドルの練習をして、JISAでは日本語と英語の言語交換イベント(まさに私がVRCでやってたことですね笑)、YAMAは公園でレクリエーション大会をしました。

YAMAのレクリエーションの様子

GameDev部はうちの大学には無いので、ゲーム好きとしては嬉しいです。GodotというUnityよりもシンプルで軽快な動作が特徴のゲームエンジンでPongゲームを作ろう!というワークショップに参加しました。隣に座ってた人にいろいろ教えてもらう中で仲良くなり、「ゲーム開発をするとインディーゲームの見方も変わってきて面白いよね〜」みたいな話もしました。


サークル系は趣味の合う友達を見つけやすいと思うので、留学に行く方は面倒くさがらず積極的に参加してみるのをお勧めします。

物価・食べ物について

最後に、物価ですが特に円安の現時点では物価は高く感じます。外食しようとしたら20ドルくらいは普通にかかります。

うちの寮の居住者にはMeal planと呼ばれるシステム(学内で使える食べ物版Suicaみたいなやつ)への加入が義務付けられています。8ヶ月分で5,000ドル分チャージした(させられた)ので、普段はMeal planのお金を使って学内の飲食店を使っていますが、大体1食最低11~13ドルくらいはしてしまうので罪悪感があります、、

学食で見かけた”Karaageなんちゃら”みたいな料理。味は普通。

日本の学食では大体300円くらいでうどんとかを食べていたので、1食で日本の学食4回分ほどのお金を使ってると考えると絶望します笑

一番よく使う寮に近い食堂はピザ、パスタ、ハンバーガー、アジア系の料理がありますが、正直すでに飽きがきてます。アジア系の料理は親しみがあると思いきや謎のハーブやジャスミン米を使った料理が多く、日本人にはちょっとクセが強くてほぼ毎日ハンバーガーかパスタを食べる生活を送っています(不健康)。

まとめ:留学は大変だけど良い経験

まあ色々不満はあるものの、やっぱり長い期間海外大で現地学生と同じように授業を受ける生活は刺激があります。

当たり前ですが、言語面でハンディキャップを背負っているのは間違いないです。読むのはクソ遅いし、時間をかけても理解度は微妙な時もよくあります。言いたいことがあるのに言葉が出てこないし、課題も全然終わらなくて絶望します。
この前なんか何時間もかけてなんとか書き上げたエッセイ課題を添削してもらおうとライティングセンターに行ったら、酷すぎて1時間のセッション時間を最初の3文に使うことになるなど、苦労は絶えませんが、それでもしぶとく生きています。

将来はエンジニア志望ですが、こうした経験は就活時にも役立つはず!と信じて最後まで戦ってやろうと思います!(まだあと7ヶ月あるけど)

それではまた別の記事で。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?