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選考改善コンサルタントが求職者目線で見た面接体験:印象形成と改善のポイント

先日、「転職活動をしてみたら、辞退の心理がわかった。」という話をしまし
た。

転職活動をしてみてわかったことは他にもあります。

面接によって求職者が受ける印象です。

これまでもクライアントと話をする際に
「なんかあまり良い印象を持たなかったんですよね。どうしたら合格する人材を確保できるでしょう?」
「面接後に辞退されるのなんででしょう?」
といった面接に関する質問を受けることがありました。

ですが、自分自身が面接を受けてみて

「あ、この面接は話しやすい」
「この面接は辞退したくなるわ」
「求職者ってこんな感じなんだ」
と気づきがたくさんありました。

企業側の面接を変えることで面接の合格率も面接後の辞退率も大きく改善できそうだと感じたのです。

本日は面接を受けてみて得た感想についてお伝えします。

面接を受けた感想

◎アイスブレイクをしてくれる面接は好印象

面接時にアイスブレイクをしてくれる面接官と、

いきなり面接の説明をして
「では自己紹介をお願いします。」
といってくる面接官がいます。

前者はとても話しやすいのですが、後者に関しては「すごい上からの立場だな」とその時点であまりいい印象ではなくなりました。

面接は相互理解の場ではありますが、求職者が見極められる場であるというのは事実。求職者は緊張をしています。

緊張した状態ではいい面接はできませんし、その状態に配慮してアイスブレイクを取り入れている面接官は、「この面接官素敵だな。」と思いました。

◎まずは会社のことについて説明をしてほしい

面接を受けてみると大きく2パターンに分かれていました。

自己紹介や経歴の話などいきなり質問から入る面接と、まずは企業側から自己紹介と簡単な会社の説明をおこなった上でヒアリングしてくる面接です。

どっちがいいのかと言われたら完全に後者です。

なぜなら、いきなり求職者に対して質問をするのって、初対面の相手に「自己紹介して」といっているようなもの。普通に失礼です。

「名前を知りたいならまず自分から名乗れ」と思いますよね。

面接なんだから求職者に自己紹介をしてもらうのは当たり前かもしれませんが、自分達から名乗ろうとするスタンス一つで、面接官や企業の質が見える気がしました。

また、面接官が最初に自己紹介と企業の説明をしてくれた方が求職者としては話しやすい印象を受けました。

話を聞いているうちに落ち着きますし、話の中で「こういうところがうちの魅力なんですよ」「こういう人を求めているんですよ。」なんて要素が出てきたら、その内容も踏まえてその後の質問の意図を汲み取りやすいからです。

◎魅力づけがない企業は即辞退

「まず会社の説明をしてほしい」という内容とも似てきますが、面接の中には一方的にヒアリングをして「逆に●●さんから何か質問ありますか?」という面接官もいます。

これ、本当に最悪です。

質問は疑問点を解消するためのものであり、それによって魅力をつけるものではありません。

なので、面接官が会社の紹介や魅力づけをしようとしないのであれば、他社の志望意欲が高くなってしまいます。

面接官が事前に履歴書を読み、自己紹介を受け、さらに質問をするように、求職者だって企業の紹介を受けたいと思っています。

実際僕は魅力づけをしない企業にあたったときは「あ、こんな横柄な面接やるんだ」と思ってしまいました。

◎履歴書や職務経歴書に書いてあることを聞かれるとゲンナリする

自分でいうのもなんですが、僕の履歴書や職務経歴書には結構事細かに情報を載せていました。

職務経歴書では概要を載せつつ、業務内容、得られた成果、取り組んだポイントなど書いたのです。

全部理解をしてほしいというわけではありませんが、まるで提出した書類を読んでいないような面接をされると「この人は準備していなんだ」とゲンナリしてしまいます。

まったくHPを見ないで面接に来た人がいたら「この人が面接にかける思いはこの程度なんだ。」と思いますよね?

求職者も同じです。

逆に、履歴書や職務経歴書を読み込んだ上で、「こう書いてありましたけど、具体的にどのようなことをしていたんですか?」など踏み込んだ質問がくると、こちらとしても「しっかり見てもらえているな」と感じますし、会話をしやすくなりました。


以上。面接を受けて感じた感想でした。

面接一つとっても企業によっていろいろあります。

そして、企業が想像している以上に求職者は面接に対して感じるものがあります。

自社の面接は適切と胸を張って言えますか?
改めて見直してみるのがいいと思います。


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