fp用ウェブカム化ブラケットの3Dデータ公開
2020/10/2 追記
当初公開していた3Dデータは、アルカスイス互換プレートがJIS規格に準拠していない形状となっており、一部カメラ、雲台等で取り付けられない事が判明しました。このたび、JIS規格に準拠する形でアップデートいたしました。
今日の担当:K(デザイン課)
今回の記事では当社代表のTwitterでも紹介されたブラケットの第二弾の3Dデータ公開と、制作時の小話をしたいと思います。
「第二弾」というのも、実は第一弾には致命的な欠陥がありまして.....
テレワーク期間中に地震があったのですが、fpが結構横揺れしたんですよね。ヒンジ部に細い箇所があって、そこが折れそうな揺れ方だったので恐怖のあまりがっつり太くした第二弾を作ることにしたのでした。
ということで、今回はこのブラケット第二弾について書きたいと思います。
前回は試行錯誤の経緯のみでしたが、今回は3Dデータ公開とともに、プロセスについてもお話しします。
この3Dデータと記事が、fpユーザーの方のアクセサリ制作の参考になれば幸いです。
3Dデータ|ダウンロードURL
ブラケットの3Dデータはこちらのページからダウンロードしてください。
使用した3Dプリンターと主な設定
Labists x1 mini 3D printer
初めて買う3Dプリンターだったので、置き場所に困らない小さくて安価な物を選びました。造形可能範囲が100mm角なので、今回のブラケットはそこに合わせた設計にしています。
3Dプリント時の主な設定
-レイヤー高さ:0.1mm
-インフィル:50%
分解図
組み立てる際はこちらの図を参考にしてください。
※公開した3Dデータ中にネジとナットは含まれていません。説明用に作成したものです。
※三脚ネジはこちらの商品を、その他のネジ類は汎用品を購入しました。
設計上の狙い
このブラケットを設計していたのは丁度緊急事態宣言が出ている真っ只中でした。
行きつけのFab施設やホームセンターは閉店中で、私に出来るのはネット通販と持っている小さな3Dプリンターを使いこなすことのみ...!
設計する際にはそれぞれの部品が100mm四方に収まる事、摺動箇所や目立つ箇所にサポート材がなるべく出ない事などを考慮しました。
他にもいくつか気をつけながら設計した点もあるので、スクリーンショットと共に簡単に紹介します。
アルカスイス互換プレートはfpにピッタリな大きさになるよう設計しています。汎用のプレートだとどうしても収まりが悪いんですよね。ちなみにfpの3Dデータはこちらからダウンロードできます。
二つあるノブは回しやすいよう、20mmほど間隔を開けています。今思い返すと、fpと指が当たるのでもう少し画像左側に伸ばしても良かったかもしれません。
ウェブカムの用途では自由雲台のように動く必要もないので、ヒンジ部はGoPro用マウントなどでよくある形状を選びました。
私物モニターのVESAマウントはネジ穴の間隔が100mmなので、取り付け部もそれに合わせています。
上述の通り私の環境では100mm四方までしか出力できませんので、この部品は45°回転した状態で3Dプリント出来るように設計しています。
3Dプリント後の苦労話
3Dデータ上は干渉しないようにクリアランスをつけてモデリングしていますが、3Dプリンターの精度やキャリブレーションによって、入らない、あるいは動かしにくいといったことがあるかと思います。
私も制作中にいろいろ苦労しまして、
①サポート材が食い込んでしまってノブやネジがスムーズに入らない
②エッジが膨らんでしまい部品同士がハマらない
③段差が出来て部品同士が干渉、奥まで差し込めない
といった問題が起きました。
これらは3Dプリントの出力が全て完了してから発覚したので、会津工場の製造技術の高さに思いを馳せながら泣く泣くやすり掛けをしました。
一から自分でモノを作ってみると、工場の技術力の高さに気づかされます。
アクセサリ作成に至った経緯
私自身はメカエンジニアではなく、デザイン課に所属しています。そのため、よくエンジニアの皆さんと会話、議論をします。その中でどうしても話についていけない事がありました。それは自分で一から設計をした経験が無い事が原因では?なんて思っていました。
そんな折、リモートワークの影響でfpをディスプレイに取り付けたい欲求が出てきたこと、個人的に3Dプリンターを持っていたことから「これならそんなに難しくなさそう」と思って休日に制作した次第です。
3Dデータ公開の意図
山木のtwitterで紹介された後の反応は私も見ていました。
これだけのポジティブな反応を頂けたのには正直驚きました。商品化ももちろん考えたものの、そのためには試作や品質管理といった多くのプロセスがあり、タイムリーにお客様にお届けするのは難しいと判断しました。
とはいえfpには、ユーザーの皆様にご自身のスタイルに合わせたアクセサリを作っていただきたいというコンセプトもあり、私もひとりのユーザーとしてこのプロダクトを世に出したいという想いがありました。
そんな想いから、fpのオリジナルアクセサリ制作を少しでも盛り上げるべく、公開することにしました。
この記事と3Dデータがfpのアクセサリを作ってみたいと思っている方々の背中を押せたら嬉しいです。