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これまでの資料公開

はじめに

皆さんこんにちは、こんばんは。初めましての方は初めまして。
APEX LEGENDSというゲームでコーチ&アナリストとして活動をしております、siglussと申します。

今回は、自分がAPEXの競技シーンでアナリストを始めた2020年6月から作ってきた資料で皆さんにお見せできるもの(クオリティ的な意味で)を公開していこうと思います。

外に向けて作っているわけではないのでところどころ見にくかったり、わかりにくいものもありますが、気になる人は見ていってもらえると幸いです。

まず初めに資料公開をしようと思ったきっかけですがいくつかあります。
一つは日本のAPEXのアナリティクスレベルを引き上げるためです
この記事は少なからずAPEXの競技シーンに深くかかわっている人に読まれると思っています。そしてその人たちの新しい学びや気づきに繋がり、また新たな知識そして実際のその人が作る資料やチーム戦術につながっていくのだと思っています。


そして二つ目はセルフプロデュースです。
アナリストやコーチはセルフプロデュースする場が少なく、実際に何をやっているのかが見られる機会が少ないです。つまり自分から公開していかない限りその人の価値ややっていることの判断、評価は非常にしにくいと思っています。
また、自分の場合はプロの選手を経験しているわけではなく"コーチング"を専門的に研究して紆余曲折あって、今Esportsのコーチになっています。

経験的なところで言えば、中学校や高校の部活動に外部コーチとして入って短期間で地域予選敗退レベルから全国大会出場レベルまで育成することができました。でもそれはEsportsではあまり関係のない話です。

つまり何が言いたいのかというとプロとしてやってきていない以上自分の価値は"選手"が考えているもしくは一般的に言うコーチとは違う部分で創出しなければならないということです。

自分が考えているコーチと一般的に普及しているコーチ像の違いみたいなのは書き始めると論文くらいの量になっちゃうのでまた今度記事として書こうと思います。(笑)

本文

さて、だらだらと前書きを書いてきましたが長くなりすぎても仕方ないので実際に作っていた資料を公開しようと思います。

まず初めにこれがスクリムでのデータ管理表です。
スクリムを行っているとき(21時~24時)はこれにひたすらデータを記入していきます。このシートもしほしければTwitterにDMしてもらえれば共有します。

これはなぜ行うかというところでいえばバトロワは平均値のゲームであるからです。スクリムは特に試しの場であるからそんなのとってもしょうがないじゃないかという人もいると思いますが、どの構成がポイント取得の平均値が高くキルが多く取れているのかそれとも順位なのかどの安置が苦手でどの安置が得意なのか、だれがどの武器を使ったときにどれくらいのダメージが出ているのかなどは数をこなせばこなすほどより正確になり、あまりスクリムの質に左右されなくなります。それがデータというものです。
ちなみに選手名のところは何のキャラクターを使っているかが入ります。

またこれは月ごと取ることで整理整頓しやすくもしています。
この資料というかデータはチームの戦術を決めるうえではとても重要なものなのでほとんどのアナリストさんはこういうものを作っているとは思います。

3月12日 ALGS Pro League SP2 DAY1

次の資料はランドマークと構成表です。これは割とどのチームも作っている物だと思います。

この資料の最も大事なところは「パッと見てわかる」ということです。特に構成表とランドマークを別々に作ると選手たちが一つ一つチームの構成を覚えなきゃいけないためなるべく複数の情報が一つの資料にまとまるように心がけています。


ランドマークからのルート提案

これはFCがもともとランドマークにしていたクリマタイザーからのルート表です。実際にはかなり自由に動いてたためこの通りに動くことはかなり少なかったと思います。(笑)ただ基本的にはこのルートで動きつつ外側からキルを狙い最終的に強い物資でポジションを奪いに行くことが最初FCで考えていたことでした。

ただ結果的にたどり着いたのは平均7ptを稼ぐというところだったので、このルート表に関してはあまり意味のあるものとは言えませんでした。


これはSP2 PLAYOFFの時の初動ファイト用の資料です。
Cloud9との初動ファイト用にどういう降り方をしてくるのかをスクショで雑に取って共有→黄色い枠で囲ってあるアイテムが湧くところに武器が落ちてる確率を出して降り方を考えていました。
結論クリマタイザーはベランダ?のサプライがあるところか1階の両開きのドアから入るのが一番いいです。

この資料に関しては割とどう作ったらいいかわからず、頭の中での理想の形みたいなのはもちろんあったのですがそれを実際に形にすることはかなわずある種こんなに雑な資料になってしまいました。もはや資料と呼んでいいものかどうかも怪しいレベルです

この資料は某チームのルートをマップに落とし込んだものです。これは数が取れるものではないため正確性はあまり高くないのですが、ALGSではマップ配信が行われているためそれを見ながら資料にしていったものです。

次の資料はスクリム中にほかのグループの配信を付けて最終最終安地の位置をスポットしている物です。例えばその日にG4まで開催されていれば
6試合×4グループ=24の安地が1日でデータとして取れることになります。それを10日続ければ240もの安地を取ることができます。あとは以下のような資料を作れば傾向が見えてきたり各ランドマークのどのあたりに寄りやすいのかが見えてくるようになります。例えば座礁区域はかなり特徴的ですが座礁している船の中には絶対に寄ることはなくその東側のドラゴンボール付近が最終安地になります。またセノーテ洞窟も顕著にそういう傾向があります。

ただ基本的にはこの資料は1週間ごとに新しいものにしています。

こういう資料を作った後こうやって数を出してみるとStromPointでは西側がやや最終安地になる傾向があり、南北で見るとあまり変わらないということがわかります。
つまり北側のランドマークを取ろうと南側のランドマークを取ろうとあまり有利不利はないということになりますが、StormPointの地形の特性上北側のランドマークのほうがヴァルキリーウルトを使っていろんなところに飛んでいきやすいという特徴はあると思います。

続いても安地に関係するもので、ラウンド1~3までの安地をそれぞれ一つの画像に乗っけています
例↓

またそれだけではなく、海外のPick Rateの表を丸パクリしてAPAC North版を作って公開したりしています。

他にもPowerPointを使った資料等も公開しようと思ったのですがそれはさすがに前に所属していたチームの核となるような部分も含まれているのでできませんでした。ごめんなさい…!

あとがき

まずは、ここまで読んでくださった方ありがとうございました。
自分が普段作っている資料が誰かの助けになったり、より競技を見るきっかけの一つになればうれしいです。

また、あくまでも先述した通りバトルロワイヤルは平均値を追い求めるゲームですし、1試合7ポイントを取ることで世界大会に行くことができるということはFCにて証明することができました。

環境的にキルムーブがきつくなっていく中終始キルムーブを徹底した彼らは本当にすごいと思います。
その中でも基準となる7ポイントを考えの中に据えていたからこそこれ以上順位が望めないときは割り切ってキルに集中するという考えができていたのかなと思います。

これからも競技シーンに携わっていこうと思っています。すでにありがたいことにいくつかお話は頂いているためそのうちいい報告ができるかなとは思います。(もしかしたらひっそり引退するかもしれませんが…)

本当に最後になりますが、この稚拙な資料たちが誰かの助けになり、そして全体の競技レベルが上がることにつながればうれしいです!


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