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生きるってことは愛だよ~病院入院日記1 緊急に手術になっても、「苦しい人」だけではない

「つらい体験」こそ「宝箱」

今日から入院。
しかし、この大変な経験を、ただ大変だったということにしたくない。

入院してどう感じたのか?
どう不安だったのか?
明日の手術、どう感じたのか?

こういうことを日記にして、
通信環境があるのなら投稿してシェアして

私のこの経験を、読者に役立てたい。
そう思い、書ける範囲で少しずつ書いていこうと決めました。

何かあるのが人生だ

学生時代、合気道の佐々木将人師範は
常にこう言っておられました。

「何かあるのが人生だ。
驚いても間に合わぬ」

これは、あきらめろという意味ではありません。

合気道の極意は、驚かず、力まず、
自分の中心を据えて自在に動くこと。

どんなに八方ふさがりの身上になろうとも、
解決なんかできない事態に陥ろうとも、

肩の力を抜き、頑張らず、
しかし、自分の中心は明け渡さずに、

自由に、自在に動けば、必ず道が見つかる。

こう諭されました。

これは、合気道のけいこだけではなく
人生のあらゆることに、心がけてきました。

だから今回の入院も、
明日、初めて全身麻酔するので不安ですが、

私はただの「不安におびえて苦しむ、病気の人」じゃない。
私は、
こんなになっても、わたしだ。
わたしは
名前も心も魂もある、たった一人の「星崎繁博だ」

この思いをしっかり持って
明日の手術に臨もうと強く思いました。

「驚いても間に合わない。
なら、
驚かず、
怖がらず、
おれは、おれの命を生きる。」

こう強く思いました。

入院したら、「しまった」じゃなく「しめた」と思え

「今日は、好きなことをしていて大丈夫ですよ」
看護師さんがやさしく声をかけてくれた。

そうだ、
これまで忙しくて、読めなかった本がある。

これまで忙しくて
構想だけ練って、原稿の書けていない、出版予定書籍が何冊もある。

明日は、動けなくなるそうなので
今日のうちにゆっくり、やりたかったことをやろう。

そう。

私の剣道の恩師、土田国保先生が生前、私たち学生に訓示してくださった言葉だ。

「病気になったら、
しまったと思うのじゃなく、
しめたと思いなさい。

時間をいっぱいもらえるのは、
君たちが成長できるチャンスだよ。

真の武人にして、真の紳士たれというのは
ただ強くたくましいというだけの意味じゃない。

たっぷりある時間をたっぷり使って
考えなさい。
思いなさい。
深めなさい。

こうして君たちは、
本当に深い真の武人、真の紳士に成長していくのだということを
知りなさい。」

「CSセット」は突然の入院の人への思いやり

病室で荷物を整理して
「あれ忘れた!これ忘れた!」

となった。
妻の病気のこともあり、自分一人で準備していたが、
細かいことに気付かなかったんです。

明日、オムツが必要なことも
忘れていた・・・・

「ああ・・・・」
頭を抱えていたところ
看護師さんが「CSセットがありますよ」
と教えてくれました。

一日300円台で
入院に必要な一式を貸してもらえる。

これは、ありがたい!と思っただけじゃなく、
入院する人の声を聴いて作られた、痒い所に手が届く
素晴らしい仕組み
だと思いました。

患者の悩み、家族の悩み、
それをインサイトまでリサーチして作られたサービスです。

一人の人が急に入院した時、
家族の精神的負担は大きい。

入院に必要な日用品の準備だけじゃない。
その洗濯、交換、
遠方だったり高齢だったりしたら
ほんとに大変なんです。

母が認知症の上に、骨折をして入院した時に、
私は介護家族として実感しています。

私の妻も重い病気なので、
「家族」として私を支えることも難しい。
もしそれを病院側が求めるのなら、ナンセンスになります。

「奥さんに負担をかけなくても、大丈夫ですよ」
看護師さんは優しく言ってくれた。

このCSセット(ケア・サポートセットの略)
私は積極的に利用し、
その利用の感想をまたアウトプットしたいと思います。

社会福祉士としてのミッションができたぞおお!
うれしかったです。

愛してるよ

夕食前、ちょっと時間があったので
携帯をかけてもいい場所に行って、
妻に電話をかけました。

出発前は、妻に言っていた。
「電話が鳴っても動けないこともあろうから
取らなくてもいいよ。
携帯が鳴るということは、私は大丈夫だということだから
安心してね」

妻は重い病気なので、普段は電話を切っているんです。
でも
今回は、私との連絡をつなぐ必要があるので
スマホを1台置いていきました。

勧誘や、変な電話が鳴っていても無視できるように
私独特の着メロを設定して、これが鳴ったら私だということにしておきました。

「わかったよ」と妻はにっこりしていましたが
やはり心配。

内心、妻は大丈夫だろうか・・・・と思いながら
携帯をかけた。

妻は出てくれました。

よかった・・・・

話は、他愛もないこと。
ニャンコ島のゲームのこと、
作っておいた炊き込みご飯がおいしかったことなど・・・

「明日は手術で電話できないかもしれないから
心配しないでね。」と妻に伝えました。

妻からひと言
「愛してるよ」

私も
「愛してるよ」と。

私が何かできるからというのでなくて
私がいることが、愛。

愛するから、
絶対に元気になって退院しよう。

最後の晩餐

電話が終わってから、
看護師さんがやってきて

明日のために、太い点滴の針を刺しに来ました。

「痛いけど我慢してくださいね」

痛いのか…
緊張する。

しかし、思ったより痛くなった。

これから食べる夕食が最後で、そのあとは絶食。

明日の7時からは点滴になるから
絶飲絶食・・・

手術準備は7時からして、全身麻酔。
手術は10時だそうです。

その後は、
全身麻酔は、麻酔から覚める薬でさめる予定ですが、

多分ぼんやりしているだろう。
病室で安静になるそうです。

「これが最後の晩餐」
鮭の焼いたのと、煮込み野菜、酢の物を
一口一口味わいながら食べる。


おいしい・・・

食べられるということのありがたみを感じる。

私たちは、ささやかなことにも感謝できる。
この力に、あらためて気づきました。

明日以降も、感じたこと、考えたことを投稿したい

明日は投稿できるかわかりません。
しかしできる限り、明後日かそのあくる日、

このレアな体験で思考したことを投稿し、
シェアしてあなたに役立てたいと思っています。

よろしくお願いします。


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