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#08 「コミュニティ」に感じるむずがゆさについての殴り書き

コミュニティという言葉にむずがゆさを感じる。
なんでだろう?
多分、ひとりで生きていきたい人を排除している気がするからかなあ。

私は、公私によらず大人数でわいわいするのが苦手だ。一人もしくは多くても4人くらいでいるのが落ち着く。

ひとりでいることが好きな人にとって、田舎や地方は居心地が悪いのだろうと思い始めたのは大学生になってからだ。
地方の端っこに行くと様々な助け合いは人を介さないとできないことがほとんどだ。
例えば、小さな子供に対して親以外の近所の大人たちがみんな見ていること、個人のお店に行ったときに交わされる会話、勤務先の大人の口コミの速さなど。
こういったものにむずがゆさがあるのかもしれない。

個々人の状況は、知らない・教えない権利があると思っているし、さらには特に興味もない他人の状況に対して同調圧力を求める空気感がすごい。他人のことなのに、だ。こう書くと情はないのか、ロボットなのかとでも言われそうだが、別にどうでもよくないか?私の今日の生活に全く関わらない人についてあれこれいうのが楽しいのだろうか。もはや一種の趣味なのか?
そして、それとほぼ同時に社会人になってからは「私のことをそんなに聞いてどうするの?」と何百回も思ったことがある。同期を除いて、ビジネスで付き合っている人とは基本的にプライベートで仲良くする気はないので、そんなプライベートの情報をあなたが得てどうするの?と。そして、全く話したことのない人の耳に枝葉がついた情報が入っていたりする。きつい。心の内側に勝手に入ってこられる感じすらある。

いくら雰囲気が良くておいしいコーヒーが出てくる喫茶店でも、そこにいるマスターが容赦なく話しかけてきて一人の時間を奪うような空間では、居心地の良い空間とは言えない。私はそんなタイプの人間だ。
だから、居酒屋で常連客による小さなムラができていると、もうそこにはあまり行かなくなってしまう。こういう人、なんとなく私以外にもいる気がする。
しかも、私はひとりで行動することへの抵抗感がないし、ムラのあるお店そのものが悪いとかそういうわけではないので、すっと自分が次の居場所候補に移るだけ。それを繰り返していくうちに、私は同じようなタイプの人はなんとなく地方→都会に身を移す流れがあり、そして誰か人間の助けが必要になると地方にUターンしてくるみたいな動きがある気がする。

正直言って、健康な20代は一人でも生きていける人が結構多いのではないだろうか。自立できている人、といえばいいのかな。
そして、ひとりで生きていきたい人にとって居心地の良い場所が地方には少ないのではないだろうか。
これは正直、働く場所がない、という話と切っても切れない内容とも感じている。①ひとりで生きていきたい人にとって居心地がいい場所、②そんな人たちが自立できるだけの経済的な地盤、働く場所。これらがあると、求心力があると思う。地方にこういう場所を作りたいというのは夢物語なのだろうか。
多分、②ですらもその場所と直接関係ない人間が深くかかわりすぎているところの方が地方にはあふれているのだろう。何代目○○とか、社長の息子が次の社長候補とか、毎年やっているからという理由だけで慣習化されたたくさんの風習や人のつながり…
向上心で本当に何かを良くしたいとか、技術やスキルを身に着けたいとか、そういう場所にはなっていなくて、地方には人海戦術の一員になるだけの仕事であふれてしまっていると思う。たいてい、起業するような人は一度都会でスキルを身に着けてから戻ってくるというUターンが定番化している気がする。否定的な意見を書きすぎている気もするが許してほしい。

②に関して、例えば、夢のある高校生や大学生が学校の卒業を控えて、仕事する場所を探す…となった時に、起業か作業員しかほとんど道がなく、誰かから仕事を教えてもらいつつスキルアップしていくという選択肢がない、しかも、仮に就職した先が自分に合わなかったときに、次の候補がほとんどない…となれば、そりゃあ都市圏の方がいいよね、となると思う。実際私もそうなっているし。居心地の良い場所やおいしい食べ物や自然がある、それだけでは若者は生きていけない。少なくとも今の日本では。
あと個人的には、起業や新しいことをする人の飲食店率が高すぎてつまらないと感じる。お金が回りにくいのかな。大学は各都道府県にあるのに、会社となるとうまくいかないから悲しい。

若者がスキルを身に着けられる、そしてそのスキルを活用する場を作れるだけのポテンシャルがある、そんな場所が地方に生まれたらいいのに、と思う。それでいて、生活圏の中で自分以外の他人とつながることは強制されない、そんな場所。

今日も私は居心地のいい場所を探す。

殴り書きも甚だしいが、今日はこれでおしまい。

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