外資系ITレイオフメモ-8 (総括編)

過去のメモ

 ずらずらと書いてきた経験も、総括編までに7回書いたのですね。

で、今回は総括編。全部まとめて一回にすると、かなり長くなりそうなので、今回はファクトを。次回は感じたところを書くようにしようかな、と思いながら描き始めています。

総括-A:ファクト

僕自身と、現職について

そういえば書いてなかったことに気づいたので自己紹介とか。

[自己紹介]

  • 年齢は50歳くらい。IT業界に25年くらいは居る。

  • 根っこは Linux / Network から入ったが、2007年、Red Hat に入社後、Linux --> OpenStack --> OpenShift と興味の軸が変化する(元々新し物好き)。これが前職

    • 前職での職種は、インストラクター、サポート、TAM、EPM

  • EPMが、グローバルのチームで、その先のステップアップが国内では難しそうだった(かつ、海外での勤務が家族の賛同を得にくかった)ため、転職を考え、2019年に現職 ( Google Cloud )に転職

  • Google Cloud には当初、Partner Engineer (Partner 付きのプリセールスエンジニア)として参加したが、その後Tech コンサルにジョブチェンジ

  • 主な担当は、インフラ(VM/コンテナ/ネットワーク/セキュリティとか)だが、そこだけのコンサルでは成立しないので、そこそこ幅広く色々知見は得た

  • Tech コンサルとして、レイオフ(なのか、早期退職勧奨なのか)に直面したため、転職活動をしながら、このメモを書き始めた。

  • 高校時代に、「一番得意なものではなく、二番目に得意な物でお金を稼ぐのが幸せの秘訣」と教師が言っていたことが印象に残っており、一番得意な音楽ではなくIT業界に残っている(思い込みと多様性の産物だが、歌とギターが一番得意だと思っている)。

  • 現職については、経緯としてこうなったのは残念ではあるものの、引き続き魅力ある企業だと思っているし、同僚が残り続けてくれることを祈っている(一度発生している以上、第二波がない、とは言い切れないのが世の中だと思うので)

こんな感じの人が、このメモを書いていた(もう直ぐ書き終える予定)と言う、簡単な自己紹介でした。
つづいて・・・。

時系列の総括

こちらは、上に列挙した、過去メモに記載した内容ではあるが、全部読むと大変だと思うので、時系列を追っかけてみた。

1/21
Google U.S.のレイオフ発生。知人が該当したことを知る。
少し不信感が出てきて、LinkedIn をプレミアムに変えるが、この段階では特に意思表示はなし。

〜2月
冗談めかして同僚や、上司ともネタにしてたが、あまりに稼働しまくってた(多分、グローバルのコンサルチームの中で稼働率高い方から数えられるレベル)し、案件での評価も低くない自負があったので、多分、選ばれない・・・と思って活動はしていなかった。コンサルとか、案件が次々に見えていたので、ここで人減らしするのは得策じゃない(はず)と思っていた頃。
ただ、もし自分が対象になったら、条件次第では転職しようとは思っていた頃。

3/2
赤紙(と2月中言っていたが、レイオフの対象になったことを伝えるメール:実際は、早くにやめることに合意できるなら、退職パッケージを多めに払うよ、という退職勧奨メッセージ)が届く。
10名ちょっとのチーム(日本だけで考えると)のうち3人が影響を受けたとのことだった。

条件の詳細はこの時点では理解が届いていなかったが、手厚いパッケージと見受けられたのと、「合意しなかった場合」のシナリオがあまりに見えていなかったことから、受け取った時点で辞めて次を探すことだけ決める。

3/4 - 3/9
業務を抱えていたので、具体的には動かず。ただ、LinkedIn のステータスを変更し、BizReach とかにも登録してみる。結果、大量のメッセージに埋もれることに。

3/10 - 3/16
3/10 に退職の合意書にサイン。徐々に書類選考に向けて、対話していた企業やエージェントにレジュメを出し始める。応答のとても早い企業と、ここから2週間程度かかる企業もある、ということを体験するスタートライン。
3/14時点で、既存案件の引き継ぎ(というにはかなりラフでしたが、何しろ期間がない)完了。
3/16の朝に、(サインしたら、赤紙から2週間後に繋がらなくなる、と予告されていた通り)ネットワークに繋がらなくなることを確認
面接に向けた準備を開始する。

~3/31
先行の数社の面接行脚と、書類が通った順に面接調整を行う。各社とも、興味深い話を伺えたし、これはこれで貴重な経験だな(無職にならないとは限らないリスクはあるにせよ)と思える時期。とにかく

〜4/10
後続の数社の面接行脚。4/4 時点に、先行社から、今回の取り組み最初の内定の連絡をもらう。オファー詳細は翌週以降とはいえ、少し気持ち的に楽にはなる。
ちなみに、4/4 は人生史上おそらく初(そして多分塗り替えることがない)数の面接を一日でこなしたこともあり、レイオフの可能性を耳にした1月以来の熟睡。

~4/14
最初の内定の内容を聞くとともに、残っていた最終選考に向けての取り組み。最初にオファーをくれた企業は最優先としつつも、他の企業からの声も聞きたいと考えてはいた。
とはいえ、一部は、スケジュール的に難しいと考え、Withdrawal Letter を書く(選考の辞退)に踏み切る。

4/19
この時点で、内定をいただいた企業(一部は内々定)の中から、一社を選択し、オファーにサインをし、一旦転職活動の結論を得る。
それにともない、他の企業様へは選考の辞退を。保留としていたお声がけには結論が出たことをお伝えし、カジュアル面談や書類選考などに進めないことをお伝えした。

-4/30

内定の連絡など、ある程度オファーが見えてきた4月第一週時点で、LinkedIn にはその旨をアップデートし、現在テーブルに登っている企業以外に新規には応募する予定がないことを記載し、OpenToWork の記載も外していたが、まだそこそこ連絡が入っていたので、次職を決めた(オファーにサインした)ことを更新。
その後には、だいぶLinkedIn での仕事紹介のメッセージが減ったと思う。

「ようやく、次職の準備(一部現職へのものの返却とか残ってるけど)をしながらの春休みだ!!」

と思ったら、世間はゴールデンウィークで、「ああ。みんなも休みじゃん。。。」と、誰のせいでもない喪失感(?)を味わうなど。

応募と面接数と結果
応募数と、結果については前回書いたが、現職への応募を検討ー>断念した点も含めてまとめると以下の様子だった。(単位が一貫していなかったことも反省して書き直し、という側面もありますが)

13社に書類を通して、(メモ確認)

  • 内定3社

  • 内々定1社

  • 途中での選考辞退が・・・5社 (現職含む)

  • 面接落ち 2社

  • 書類落ちが2社

参考として、書類落ちと面接落ちは、いずれもエージェント経由だった。一社は、時期が迫っていたこともあって金額面や時期について打診した結果の面接落ちではあったが、エージェント経由ではない応募と比べるとだいぶ差分はあったことになる。
逆に、エージェント経由でそれ以外の結論に至った企業は一社だけだった。

選考辞退と言う結果となった数社の中には「XXXという状況ですがどうしましょうか?」と聞かれて「そういう状況であれば、辞退します」と答えたもの(前職のレッドハットとか)もあり、もしかすると高度な落選連絡だった可能性はゼロではない。それでも、社内の人事からの連絡や、知人のリファーによる選考はほぼ最終選考ちかくまでは残った、と言えるのと比べると、割と対照的だったと思う。

次にこういう状況がないことを切に願いはするが、保証はないので、次への教訓にしよう。

面接数と面接官人数:
一つの面接ステップとして、5人と面接、という企業様もあったので厳密に回数が数えにくいのですが、上記の結果を得るのに、面接の数が22個(カジュアル面談的なものは除く)。面接官は総勢28名だった(面接官のトレーニング的にシャドウしていた人もいたが、質疑をやりとりした人だけをカウントしている次第です)。

限られた時間の中で、効率的に応募者の資質や性質を見出そうとする面接もあれば、「ここの知見と資質がともかく重要」という視点にたって深掘りをする面接もありましたが、実地のロールプレイ的な面接は緊張はしますが楽しかった記憶があります。

お時間をいただいた企業様のインタビュアの皆様にも強く感謝しています(結果の良し悪しに関わらず、色々なお話を聞くことができました)。

まだ、新しい職場での仕事が始まっていないので、次にこういう機会を持つことを積極的には考えていないのが正直なところですが、もし次回があったとしたら、次は今回のような状況ではなく、挑戦してみたい企業も多数ありました(次に挑戦した時の結果はもちろん分かりませんが)。

まずは次の職種で有用なメンバーとなりうるよう、精進していきたいと思います。

学習好きで本当に良かったとは思います。当然、不安もありますが、楽しみにしています。

次の回では、ファクトから少し外れて、感じたことや思うところを記載していこうと思います。多分それが総括編と、このメモの最終回となる・・かな。
(転職後だと、単に仕事の話になると思うので)

ということで、総括編ーファクトについて Doneです。



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