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もがく

やりたいこと

何がやりたいのか、あんまり答えられるような子供ではなかった。
両親が喜ぶから、こう答えておけば正解かな?がわかっていた。
将来なりたいもの、なりたい職業、やりたいこと、これがない。
今やりたいことは、すぐに思い浮かぶのに、少し先のことになると、
とたんに、何も浮かばない。
幸せになる。楽しく生きる。笑って暮らしたい。
そんなもんだ。


若者の悩み

私より、ひと世代若い子の悩みを聞く機会があった。
会社員、いわゆるサラリーマンを職業としていて、安定的なお給料があるそうだ。
しかし、これから先もこのままでいいのか、ということで悩んでいた。
月曜日から金曜日まで働いて、金曜日には上司や同僚と飲みに行く。
土曜日は疲れから寝て過ごし、日曜日になんとなく出かけたり、、、。
という毎日を繰り返していて、このままで良いのか。
自分は楽しいと思っているのか、やりたいことがこれだったのか。
自分の考えと周りの考え方のずれが徐々にはっきりしていくのが、
手に取るようにわかるようになってきて、悩んでいるようでした。
とっても素敵な悩みだと思います。
私は、彼がうらやましくてしょうがない。
私は、自営業とか店長とか、向いていないと思っていて、何なら、言われた通りのことをコツコツとやる方が向いていると思っていて、人見知りだし、接客業も何ならやりたくない。
安定的な収入、これに勝るものはないのではないのではとすら、今は思う。
今は、売り上げによって収入が大きく変わるし、色々と思うことがあるので、早く辞めたいなって思っているのもあるかもしれないけれど、私は単純に羨ましいと聞いていて思った。
会社に守られているといえば言い過ぎだとは思うし、やりたくない仕事なのかもしれないけれど、家賃を払ってご飯を食べて、飲みにも行ける定期的な収入があるのは、素晴らしいことだと思う。
話を聞いていたのは、超が付くほど自由な一応の肩書はパート主婦、片や、バンドしかやってこなかったカフェ店主。
「嫌ならやめればいい」
気持ちはなんとなくわかるけど、違和感があるならやらない。
参考になるのかな?と不安になるようなアドバイスだと私は思ってしまったけれど(話はすごくおもしろかった)、彼には何か響くことがあったみたいで、前のめりで聞いていました。


満足してる?

その、現状に満足しない姿がすごく美しく見えた。
そこがうらやましいと思ったのかもしれない。
私も、満足しているわけではないけれど、もっと上を目指そうという気概はなくなってしまったように思う。
こんなもんかな?ってどこかで思ってる自分はいる。
今が一番楽しいと自信を持って言えるけど、言えるけど、どうなんだろう。
小骨がのどに引っかかったみたいだ。
これが違和感なのかな。
私はどうしたらいいのかな。
今はちょっと迷子なのかも。

柴崎紫

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