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するっと的 心に響いた文紹介。

こんにちは。

すっかり夏に近づいた印象の今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
するっとです。

さて今日は、最近読んだ本から
私の心が強く動いた文をご紹介してみようと思います。

私は普段、「本の良さは知っていてもそんなに本好きというわけではない」部類の人間なのですが、
それでも「何となく手にとって読んでしまう」
そして「読むと必ず何となく元気がもらえる」
だから「常に私の人生のそばに置いておきたい」
そんな作家さんに

益田ミリさん

がいます。

本屋で新たな作品を見つけるたび、一つ、また一つと家にお招きしています。

益田ミリさんの作品の好きなところは、
今、自分と同じ世界に生きるどこかの誰かの日常を、何でもない日常の一コマを、逃さず拾って描いてくれているところです。

そこから、なんだか人生について想いを馳せることができ、

人生って、結局「日常」なんだな。

そんなことを思い出させてくれるんです。

そして先日、新たに『今日の人生』が発売されていました。

もうこれ、タイトルからして、
そんなミリさん作品の良さが凝縮されています。

1〜3巻まであり、どの間から読んでも良い仕様みたいです。
本当は全巻買いたかったのですが、旅行先だったこともあり、ひとまず1巻を。

ほのぼのとした漫画ページに混じって差し込まれる文章ページ。
読み進めていく随所でハッとさせられました。
この本もまた、私の大切な一冊になりそうです。


さて、そんな中、私がご紹介したいのはこちらの文章。

今日生まれた赤ん坊の
その小さな口から
吐き出される息も、
今日死んでいった人が
吐き出さなくなった息も、
すべて反響している。
いてもいなくても同じだなんて
世界が許してくれない。

『今日の人生』益田ミリ

これを読んだ時、ハッとしたのと同時に

「なんて力強い文章なんだろう」

と、心が揺さぶられました。

こんな力強い言葉や文章で、誰かを、何かを肯定することができたら、どんなに素敵だろう。

きっとこの文章は、
益田ミリさんご本人が、日頃の生き方の中で巡らせた思考の末、辿り着いた一つの「答え」なのだと思います。
ご本人の経験に基づいたもの。
だから、伝わってくるものがある。「説得力」があるんですよね。

先日の私の記事「するっと的 なりたい人物像 その2!」の中で書いた「説得力」というのは、こういうことなのです。


果たして私は、ここまで誰かを、何かを肯定し切れるだろうか。
ぼんやりと納得はしているけれども
きっと自信はない気がします。

まだその自信の背景となる「説得力」が足りないように思います。

もっともっと様々な経験をし、日々思考を巡らせ、さらに人生に想いを馳せ続ける「修行」が必要だなぁ。

今日も精一杯生きねば。

そう決意を新たにさせてくれた素敵な本でした。


それでは、また次回。

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