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映画『ファンタスティックMr.Fox』ネタバレ

作品情報

監督  :ウェス・アンダーソン
脚本  :ノア・バームバック
    ウェス・アンダーソン
公開年 :2009年
キャスト:ジョージ・クルーニー
    メリル・ストリープ
    ジェイソン・シュワルツマン
    エリック・アンダーソン

『ファンタスティックMr.FOX』はイギリスの小説家ロアルド・ダールの『父さんギツネバンザイ』(後に『すばらしき父さん狐』にタイトル変更)が原作となっています。

ロアルド・ダールといえば、『チャーリーとチョコレート工場』の原作である『チョコレート工場の秘密』が有名ですね!
監督は『グランド・ブダペスト・ホテル』『ダージリン急行』などのウェス・アンダーソン

ウェス・アンダーソンといえばストップモーションアニメ『犬ヶ島』が話題になりましたね。
本作『ファンタスティックMr.FOX』はウェス・アンダーソン監督の初のストップモーションアニメです。

登場人物紹介

Mr.フォクシー・フォックス

物語の主人公のキツネ。凄腕の鶏泥棒だったが、子供ができたことで新聞記者に転身。乾杯のスピーチにやたらこだわる。

Mrs.フェリシティー・フォックス
Mr.フォックスの妻。画家。

アッシュ・フォックス

フォックスの息子。変わり者で運動音痴で冴えない。いとこのクリストファソンをライバル視している。覆面帽のかわりに靴下をかぶる。

クリストファソン・シルバーフォックス
Mr.フォックスの甥っ子。フォックス家に居候する。頭脳明晰、運動神経抜群しかもイケメン。趣味はヨガ。

カイリ・スヴェン・オポッサム

Mr.フォックスの家の管理人。ヒメハヤ漁が得意。Mr.フォックスの泥棒に付き合わされる。話についていけなくなるとフリーズして目が回り出す。みんなが食料を抱える中、1人テレビを持ち出した。

クライヴ・バジャー

弁護士をするMr.フォックスの友人。彼の泥棒行為に巻き込まれて、住処を失った被害者。

ウォルター・ボギス


養鶏場で世界一成功した男。体重はサイほどもあり、毎日ニワトリを朝・昼・晩・デザート三羽ずつ、計12羽食べる。

ネイサン・バンス

ガチョウを飼育している。太鼓腹の低身長で、浅いプールでもアゴまで水に浸かる程。主食はガチョウのレバーをドーナツに詰めたもの。

フランクリン・ビーン

七面鳥とリンゴを扱う。主食はリンゴ園のリンゴで造る強いリンゴ酒。痩せ型で頭がキレ、人間で一番恐ろしい男らしい。キツネの尻尾をネクタイにするというクセの凄い人間。

ネタバレ、ストーリー解説

【Mr.フォックス、泥棒をやめる】


かつて凄腕の鶏泥棒だったMr.フォックスは妻のMrs.フォックスが妊娠したことで、泥棒生活をやめる決意をする。

キツネ時間の12年後(=2年後) Mr.フォックスは妻と息子のアッシュと3人で穴ぐら生活をし、Mr.フォックスは新聞記者として働きながら平和に暮らしていた。
しかし「そんな生活から抜け出してもっといい暮らしがしたい!」という欲求に駆られたMr.フォックスは、丘の上の大きな木に引っ越すことに。

弁護士をしている友人クライヴは家の購入をやめるべきだと忠告をする。
というのも、この丘の向こうに養鶏場を経営するボギス、アヒルとガチョウを飼育するバンス、七面鳥とリンゴ酒を製造するビーンという3人のずる賢い農場経営者がいるのだ。


ところがMr.フォックスはクライヴの忠告を無視し、日の光が当たる生活を求めて丘の上へ引っ越した。
そしてMr.フォックスは農場が見える家に住んだことにより「また鶏泥棒がしたい...!」という更なる欲求に駆られるのだった。

【ヨガマスター登場】


そんなある日、フォックス一家の元へ甥っ子のクリストファソンがやってくる。
“同伴者なしの未成年者”クリストファソンは父親の病気が治るまでの間、フォックス家に居候することになったのだ。

アッシュとクリストファソンは一緒に行動することになるが、変わり者で運動音痴なアッシュは頭脳明晰スポーツ万能なクリストファソンに嫉妬。
おまけに趣味はヨガで、気になっていた女の子も奪われたアッシュはクリストファソンをライバル視するように。

【かわいそうなアッシュ】

Mr.フォックスは家族に隠れて、再び鶏泥棒をはじめる
カイリを仲間にし、綿密な計画を立てた彼は夜な夜な家をこっそりと抜け出し、盗みを働くのだった。

初日はボギスの鶏小屋に侵入。番犬は睡眠薬入りブルーベリーを使ってかわし、あっさりと鶏を持ち帰る。

別の日はバンスの精肉専用冷蔵庫。こちらも監視カメラの目を掻い潜り成功。

そして、ビーンの農場。こっそり後をつけてきた息子のアッシュをMr.フォックスは「足手まといだ!」と帰宅させる。
ところが、甥っ子で優秀なクリストファソンにはこっそりと仲間に加わるよう指示。こうして三匹はビーンの農場へ向かった。

リンゴ酒を持ち帰ろうとした直後、彼らはビーンに見つかってしまう。それでもなんとか逃げることができたMr.フォックスだったが、農場経営者3人を怒らせてしまうのだった。

【格の違う破壊行為】

ボギス、バンス、ビーンの3人の経営者は、結託して泥棒ギツネ殺すことを決意する。

フォックス家を襲撃する3人。その際Mr.フォックスは命こそ助かったものの、尻尾を吹き飛ばされてしまう。


地下へと逃げるフォックス一家に対し、納得いかない3人の経営者はショベルカーを手配し、フォックスの家を掘り返す。

フォックス一家を地上に出さないように(地下で餓死させるため)家のまわりを狙撃手で包囲し、さらにはダイナマイトで森を爆破してしまう。

地下に閉じ込められたMr.フォックスは頭を抱え、3日間空腹に耐えるのだった。

【巻き添えをくらうかわいそうな動物】

地下に閉じ込められたのはフォックス一家だけではなかった。森を吹き飛ばされ農場経営者たちが徘徊していることで、地上に出られなくなったクライヴなどの他の動物たちも困り果てていた。

農場主にケンカをうったMr.フォックスは全員に責められる。そして、「二度と泥棒はしない」という約束を破られたMrs.フォックスも悲しんでいた。

すると突然Mr.フォックスに素晴らしいアイデアが閃く。

それは、農場経営者たちが泥棒キツネをとっ捕まえる為に出かけている隙をついて、あえて地下から農場に潜入し食料を盗んでくるというものだった。

Mr.フォックス率いる動物の男たちは農場に侵入し、大量の食品だけでなく、医療品テレビなんかも盗み出すことに成功する。

そして、地下に“難民キャンプ”を設立し、みんなが安全に暮らすことのできる地下街を作る宣言をするのだった。

【センス抜群の男、ビーン】

一方、テレビでMr.フォックスの尻尾をネクタイがわりに身につけているビーンをみたアッシュは、クリストファソンに「尻尾を取り返しに行く」という話を持ちかける。

こっそりと宴会を抜け出し、尻尾を盗みに行くアッシュとクリストファソン。ビーンの農場になんとか潜入するものの、ビーン夫人に見つかってしまい、クリストファソンは捕われてしまう。

その頃、乾杯の音頭を取っていたMr.フォックスのもとへ大量のリンゴ酒流れ込み、難民キャンプごと下水道へ流されてしまう。なんとビーンがホースで地下へと大量のリンゴ種を注ぎ入れていたのだった。

なんとか逃げ出すことができたアッシュと下水道で再会し、クリストファソンについて知らされるMr.フォックス。

リンゴ酒に流され、食料はダメになり、このままでは全員が溺死か餓死...しかも甥っ子のクリストファソンが人質に...という最悪の状況に陥ったMr.フォックスは、ついに降参して自ら剥製にされる覚悟を決める。

【『ファンタスティックに生きたい!』】

Mrs.フォックスに反対されるものの、覚悟を決めたMr.フォックスだったが、そんな彼に再び素晴らしいアイデアが浮かぶ。

彼のライバル、ドブネズミと因縁の対決で勝利したMr.フォックスはファンタスティックな自信を取り戻すことに成功し、動物たちを集め演説を行う。
Mr.フォックスの演説によって野生の心に火がついた動物たちは、協力してクリストファソン救出作戦を行うことに。

救出作戦を決行することにしたMr.フォックスは、農場主に「投降する」と指定の場所で待つように手紙を送る。
そして、待ち合わせの場所に厳重な装備でやってきた人間たちに対して、動物たちは松ぼっくり爆弾(点火した松ぼっくり)を大量に投げ込む。

辺りが火事になっている隙をぬい、Mr.フォックス、カイリ、アッシュはクリストファソンを助け出すためにバイクでビーンの農場へと向かう。

ビーンの農場には狂犬病の犬が番犬として待ち構えていた。
Mr.フォックスが囮となり、狂犬病の犬の気をひいている間に、カイリとアッシュはクリストファソンが閉じ込められた檻に向かう。



アッシュはクリストファソンから教わったヨガパワーで檻を壊すことに成功し、4人で脱出を試みる。
ところが、出口に彼らを待ち伏せしていた3人の農場主が立ち塞がる。

Mr.フォックスは自分の打ち落とされた尻尾がビーンの首元にぶら下がっているのを目にして、怒り心頭に発する。

すると、彼らの元に狂犬病の犬が突進。狂犬病の犬から逃げ回る農場主たちと、ラッキーなことにビーンが落とした尻尾を拾うことができたMr.フォックス。アッシュが奮闘し、バイクを手に入れたことで、4人は無事に農場を脱出し救助作戦は成功。

帰宅中、“野生の”オオカミに遭遇するMr.フォックス。
Mr.フォックスは真の野生であるオオカミに涙を流しながら挨拶をする。

そんなこんなで無事に地下に帰還したMr.フォックスは、尻尾を再生して地下で生活を送っていく。

【宿敵、Mr.フォックス】

地上では農場経営者らが今も、泥棒キツネを捕まえるべくMr.フォックスを待ち続けていた。

しかし、Mr.フォックスにとって3人の農場経営者はすっかり視野の外。
彼の今度のターゲットは大きなスーパーマーケット

家族全員でスーパーマーケットに潜入し、大量の食料を見て目を輝かせる。
Mr.フォックスはそこでMrs.フォックスからもう1人妊娠したことを告げられ、喜びのダンスを踊る。

ところで、この巨大なスーパーマーケット。実は、ボギス・バンス・ビーンの営業するスーパーマーケットだったのだ...。

おわり

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