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移民と表現 歴史と当事者について 『美術手帖12月号 「移民」の美術』

『美術手帖12月号「移民」の美術』。
タイムリーなテーマで手に取ったけれども、最終的に心に残ったのは、特集とは別枠に掲載されていた、小林エリカさんの短編小説とクロストークだった。

小林さんと、キム・スムさんとの対話は、歴史に対して真摯に向き合いつつも、そこで「語り得なかった声」に耳を澄ませ解放することについて。最果タヒさんとの対話では、大きな歴史に対して「(それでも)自分の時間を手放さないこと」への希望が語られていた。
彼女らの言葉は、今回の特集に対する(僕にとっては)殆ど唯一といっていい本質的な応答のように思えたし、読んで暫く経ったのだけど、やっぱりこの項が思い出された。

先日は小説家の友人から、歴史と物語、そして当事者について大切な話を聞いて、自分にとっても関心事の一つになっている。

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