「副業人材を活用できる企業」「うまくいかない企業」のちがいとは?|CSインタビュー#1(丸岡昌平さん)
サービス開始からもうすぐ6年。900社以上の企業に副業人材のマッチングと伴走支援を提供してきたシューマツワーカーが、副業人材を活用したい企業担当者向けに”副業の現場”から、さまざまな知見をお届けするCS(カスタマーサクセス)インタビューシリーズです。
第1弾は、7月からカスタマーサクセスチームのマネージャーとなった丸岡昌平さんです。
新卒で歴史あるエネルギー系の商社に入社し、20代のうちにアマチュアスポーツ専門企業へと転職を経験、2021年に2度目の転職でシューマツワーカーに入社した丸岡さん。一緒に働く人や自分自身の「働き方」「強みの活かし方」に向き合ってきた丸岡さんは、企業様のお悩みにも真剣に向き合ってきました。
前編の今回は丸岡さんの経験から具体的な事例をもとに、
✔️ 副業人材の活用に不安を抱えておられる企業様
✔️ これまでの正社員採用に限界を感じ、新しい選択肢を模索されている企業様
に向けたヒントをお伝えしてまいります!
後編では、丸岡さんのお客様への向き合い方、キャリアや「働き方」への想い、カスタマーサクセスチームで新たに策定したチームミッションの紹介とその基盤となったメンバーやお客様からのお声をお届けします!
トラブルを乗り越え、副業人材活用の「成功企業」へ(企業様の事例①)
ーーこの企業様では、どのようなことが起きていたのでしょうか。
企業様が期待していたことと、ワーカー様が期待していたことにズレが生じていました。具体的には、ワーカー様が遂行する業務に対する報酬面でのギャップです。
ですが、現実には、企業様としては「(長期で働いて欲しいのに)なぜ短期でやめてしまうのか」が分かっておられませんでした。通常の業務委託契約においても、こうした齟齬は起こりがちです。しかし辞めてしまう方からフィードバックを得ようとしても難しく、その結果、改善点が分からずに次の契約でも同じことが起きるというケースは多く見られます。
私たちシューマツワーカーは企業様に伴走支援していきますから、こうした場合、シューマツワーカー内のコンシェルジュ(ワーカー様向けのサポート担当者)とも連携の上、ワーカー様から契約終了の理由を聞き出します。そしてA社様でも、ワーカー様側の業務想定やその場合にお支払いされるべき報酬の相場など、率直にフィードバックさせていただきました。その結果、次の契約からは安定的な稼働が続くようになりました。
また、A社様の場合には、カスタマーサクセスとしてもう少し深掘りして、「なぜ副業メンバーと長期的・安定的な契約をしていきたいのか」というところまで、企業様と認識を合わせるためのミーティングも行いました。それは企業様内でも明確に言語化できていなかったのです。そのために、人材要件の記載においても曖昧な部分が出てしまっていたということもわかりました。
具体的には、A社様は開発体制を業務委託メンバー中心でも強固なものにしたい(副業人材1人1人の稼働時間が短くても、中長期的にサービスグロースにコミットしてくれる組織体制をつくりたい)、という言語化されていないニーズがありました。これをカスタマーサクセスと企業様との面談の中で、企業様の認識として明確に言語化することをサポートし、そうすることにより、人材要件においてもより明確に長期的な契約をしたい旨を記載することができるようになりました。
企業様が「副業人材に入ってもらうことで何を実現したいのか」「達成したい理想とはなにか」ここまでシューマツワーカーが伴走して深掘りさせていただくと、企業様に喜ばれることは多いです。企業様ご自身の認識として副業人材の活用の目的や理由が明確になるからです。こうした作業の具体的な効果としては、人材要件における「条件」「期間」などが、企業様の内部でも明確になってきます。
あまり知られていませんが、シューマツワーカーのカスタマーサクセスと企業様の面談は、このような場として活用いただくこともあるんです。
カスタマーサクセスの担当者としては、その後もA社様とはミーティングや電話でもコミュニケーションをとっていますが、「現在は副業ワーカーの方と、とてもうまくいっています!」というご報告をいただいて、一緒にほっとしました。
現在、A社様は組織戦略においても副業人材の活用を重要な選択肢として、組織の拡大、事業の成長に邁進しておられます。
正社員採用の難易度が上がる今、副業人材活用で想定外の成功へ(企業様の事例②)
ーーB社様は正社員採用でなぜ苦戦されたのでしょうか。
B社様が求めておられた人材が、市場で非常に少ない人材であったこと、それゆえに競争率が高く、他社との競争において条件(給与)面などで差別化できなければ勝てない状況でありながら、事業フェーズにより条件を上げることが難しかったことが原因です。具体的には、大企業向けコンサルティング営業経験があるセールスポジションです。有形商材やITツールの商談経験がある方は多くいる中、コンサルティング経験がある方は多くありません。
こうした採用問題は、昨今競争の激しいエンジニア、デザイナー職だけでなく、専門性の高いセールスポジション、部署の立ち上げ経験者(マーケティングやカスタマーサクセス)、事業責任者などのポジションでも起きています。
採用の難易度の高いポジションの採用をしようとしている場合、正社員では採用がうまくいかないケースは多いです。正社員採用に選択肢を絞って進めていくと、いつまで経っても採用できない、事業としても停滞してしまう、といった状況に陥ってしまいます。
また、無理に雇おうとするとミスマッチの可能性も高まってしまいます。正社員採用をしてしまえば、数回の面談で候補者の判断をしなくてはならず、ミスマッチが起きたとしても「簡単にやめてもらうことはできない」リスクがあるのです。
一方で、実はこうしたケースは、副業人材の活用がソリューションとしてピッタリとはまりやすいケースでもあるんです。副業人材というのは、本業を他でされた上で副業をしようという方達ですから、スキルや意欲の高い人材が多く、転職市場と比べ、稀少な経験を活かして働きたいという方と出会える可能性がはるかに高い層でもあるんです。
また、正社員採用とはリスクも違います。シューマツワーカーの副業人材との契約形態ならば、1ヶ月単位で契約をすることが可能です。ずっと雇い続けなくてはならないといったリスクはほとんど考える必要なく、双方で一緒に働く感覚を確かめながら、事業を進めることができます。
一方で、副業人材を探すからこそ明確にすべき条件面などもあります。こちらの企業様でも「自社で人材要件を明確にできない」と迷っておられましたが、企業様内ではまだ要件が曖昧だという状態から、面談の中で明確化のお手伝いをさせていただきました。
具体的には、業務の切り出し、稼働時間や条件面については、正社員採用と副業人材の要件としては大きな違いです。そこで、業務をどのように切り出せるかをご一緒に検討し、面談の中で稼働時間のイメージを持っていただきました。そして条件面も合計でどの程度になるかなどの予算を組み立てていきました。
そうすることで、曖昧だった人材要件が具体的で現実的なものになり、企業様も安心して募集を出すことになりました。
この企業様のケースでは、最初はシューマツワーカーへのお問合せも「ダメもと」というお気持ちだったのだそうです。でも実際には、ご相談いただいたことで、副業人材のデータベースからぴったりな方を見つけることができ、契約に至りました。しかも、想像以上に早く。事業成長のボトルネックとなっていた採用問題を早々とクリアでき、事業成長に貢献する結果となりました。
副業人材であれば広がるハイスキル人材の選択肢
ーー2社の事例を含め、カスタマーサクセスの経験から、副業人材の活用でうまくいく方法について、どのように考えますか?
正社員採用においても副業人材においても同じなのですが、なぜその人材が必要なのかをできるだけ深く考えて、企業様内で認識されているケースでは、うまくいかれていると思っています。
現状で正社員採用を模索されている場合には、その人材は正社員採用にこだわる必要があるのか、を検討することもできます。副業人材ならばハイスキルで意欲的な人材に出会うチャンスが広がるのも事実なので、ぜひその選択肢を知っていただきたいです。
副業人材の活用においても、その人材に入ってもらうことにより企業様が何を達成したいのかが明確であれば、どのような方に入っていただくかの条件面まで落とし込むのも難しいことではないですし、ミスマッチなく良い方をご紹介できるはずです。
そしてトラブルがあった際には、どんな小さなことであっても、お互いに働く場の問題ですから「小さい」ということはないと思うんです。ぜひお気軽にシューマツワーカーにご相談いただきたいと思います。シューマツワーカーでマッチングしたならば、シューマツワーカーのカスタマーサクセスを使いつくすようなお気持ちでいていただければと思います。
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副業人材の活用をご検討中なら、ぜひシューマツワーカーにご相談ください!