札幌市手稲山口の新幹線要対策土の盛土は熱海崩落土の約十倍!!津波が来たらどうなるの!
いやはや熱海の土砂災害は凄まじく悲惨である。テレビによると流出土砂は約10万立米でその約半分が人工的に埋め立てに使った盛土らしい。ところで札幌市の新幹線工事で出る鉛など有害成分を含んだ要対策土。概ねこの崩落量の十倍量を堆積処理すると言う!それも当初は手稲区稲穂の小学校や高齢者施設の真上の山の上に設置することになっていた。そりゃあむちゃくちゃだ!稲穂住民は大反対である。なにせちょっと下には住宅がいっぱい。それもただの土砂では無い。鉛とヒ素煎りときている。1年間の数万の住民署名や公開説明会の協議活動の成果で公団も市もやっとその危険性に気がついてくれた。そこまでは良かったが代替地探しで決まったのが海岸付近の手稲山口地区。周りは農地で住民が数十件と少なく住民の反対も押しつぶされたようだ。ところが堆積場予定地から半径1〜2キロ以内には住宅街がある。説明会にはここの住民は呼ばれていない。結局数度の山口地区限定の小数住民説明会で山口堆積場に決まったようだ。
予定では21haに対策土90万立米を堆積する予定だ。単純計算でも盛土の平均高さは4mを超える。公団はしっかりカバーで覆うので飛散流亡の心配は無用とのこと。ほんとかな?
堆積場から海岸までの距離は500〜800mくらい。福島のような津波が来たら、少なくとも半径1〜2km以内の住宅街は鉛など有害物質を含んだ土砂で埋まってしまうのではないのだろうか!!。
ほんとうにこれで良いのだろうか?災害は忘れたころにやって来ると言う。ところで鉛の入の土なんて、どうして出るのだろうか?実は新幹線トンネルの掘削経路に昔鉛鉱山があったのです。戦時中は鉄砲爆弾の原料の鉛をいっぱい生産していたらしい。そう手稲山には国内きっての貴重な軍事拠点鉛鉱山があったのでした。
どうも北海道新幹線なので管轄は北海道と思っていたが、こと排出土についてはそうでないらしい。何度か説明会に出て分かったのだが、公団も市もことさら堆積場所は札幌市内にこだわっていた。どうも法律で排出土処理は原則排出場所の市町村でするよう決められているようだ。住民の安全を重視するなら、より広い北海道というエリアでより安全な適地を探すべきである。近隣の石狩湾など埋め立てに用いるなどいろいろ手はある。杓子定規なルールにこだわらず柔軟な発想をしてほしいものである。