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宇宙一美味しい【宇宙干物】を作る!成層圏フードテックへの挑戦|干物編#01

こんにちは✋ 株式会社GOCCO.の広報担当ごっこです。
shuttleD(シャトルド)フードテック部による成層圏での食品開発への挑戦、その活動記録を気ままにお届けします。

成層圏への往復便-shuttleD(シャトルド)
宇宙空間の入り口成層圏。
私たちが提案する成層圏実験モジュール“shuttleD”は、上空30,000mという環境における科学実験をより身近なものとして実現いたします。ヘリウム気球を使った成層圏へのリーチと実験モジュールの海洋上での回収を数多く成功させてきたチームが主導し、成層圏における多様な実験をより安価に実現いたします。“shuttleD”は、あなたの新しい研究活動に貢献いたします。

成層圏でアジの干物が作れるのか ー

shuttleDフードテック部発足のきっかけは、某テレビ番組による企画でした。
それは「成層圏でアジの干物を作る実験」という企画主旨だったのです。

魚の干物を作るためには、
温度の低い場所で3時間以上の天日干し乾燥させることが必要です。
紫外線や酵素の働きを受けることで栄養素が増え、美味しい干物を作ることができます。

そして、その長い工程時間を格段に短縮した製法がフリーズドライです。

水分を含んだ食品や食品原料をマイナス30℃程度で急速に凍結し、さらに減圧して真空状態で水分を昇華させて乾燥させることである。
フリーズドライ:Wikipedia

フリーズドライには工程時間の短縮以外にも劣化を抑える点でのメリットがあります。
・乾燥による収縮や亀裂などの形態の変化が少ない
・ビタミンなどの栄養成分や風味の変化が少ない

天日干しとフリーズドライ、どちらにも美味しい干物を作る上でのメリットがあるというわけですが、
そのどちらの条件にも当てはまるような環境が成層圏にあることに気づいたのです。

干物作りに必要な条件と成層圏の環境が似ている!
てことは、成層圏でアジの干物が作れる(はず)

成層圏の気温は-50〜0℃で低気圧環境です。
機械のフリーズドライと全く同じではありませんが、似たような環境を作ることができるのです。

成層圏の特徴
対流圏や中間圏では高度とともに温度が低くなるのに対して、成層圏では逆に、高度とともに温度が上昇する[1]。成層圏下部、対流圏界面付近では気温が約-56℃前後であるのに対して、中間圏との境の成層圏界面付近では-15℃から0℃になることがある。... 成層圏で高度とともに温度が上昇するのは、成層圏の中に存在するオゾン層が太陽からの紫外線を吸収するからである。
成層圏 - Wikipedia

さらに成層圏では天日干しのように、太陽光の紫外線や酵素の働きを受けることができるので栄養素を増やしたり、フリーズドライでもできない旨味の濃縮が成層圏で実現できそうな気がしてきました...!

成層圏でアジの干物を作ることで、
天日干しのような、フリーズドライのような、それとも全く違う、
NEOアジの干物が作れそうです🐠✨

そんな成層圏のご様子がこちら!

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綺麗ですねえ。宙に浮かんでいるものは何か、そうですアジです!

こうして、成層圏での食品開発への挑戦が始まりました。
次回、< 宇宙一歩手前【成層圏】でアジの干物を作る方法 > へ続く。

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shuttleD(シャトルド)-  成層圏への往復便
https://shuttled.io/
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https://twitter.com/goccojapan

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