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着物を着れるようになったら、なんだか自分と人生が好きになってしまうらしい件。


着物を着る

着付けをならう

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それはあなたにとってどんなイメージがあるでしょうか。

呉服屋さんでお針子さんもしていた祖母の着物姿を、それとなく見て育ち、浴衣を仕立ててもらったり着せてもらっていた私ですが

それでも

着物を自分で着ることも着付けをならうことも、

まるで東大を受験するようなハードルの高さでした。

手順が煩雑で覚えられなそうだし、型がちゃんと決まってそう。

先生はお育ちの良い名門のお嬢様なイメージ(=「◯◯家」とか。私には恐れ多い)だし

何より

着付けも着物も高そう、お育ちがいい方の趣味や手習い事

(すごーくお金がかかるんじゃないか)

そんなイメージがずっとあったのです。

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「着物」は私の記憶に身近にあったけれど

「【着物を着る世界】は、自分ごとには、遠い。」

そんな感覚でした。


それが、たった一つの出会いで、私の世界に、暮らしに

着物を着る暮らしがあっという間にやってきました。

それも・・・

想定以上の気軽さと嬉しさと楽しさ、

そして

なんだか自分のことが好きになってしまって、

未来のことまで楽しみになってしまったという

全く予想だにしていなかった、とっておきのおまけがくっついて。


私にそんな世界を感じさせてくれた、こんな着付け教室がいっぱい増えたらいいなと思うレッスンと先生を、今日はご紹介させていただきます。

それが京都の葵桜®︎きもの着付け教室であり、先生の松嵜まゆみさん。

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葵桜®きもの着付け教室<京都・オンライン> | 着物を通して笑顔と自信溢れる女性を全世界に<心に花咲く®プロジェクト> 個人の着付けレッスンから全国・全世界の着付け講師養成や着付け教室のプロデュースも行っています。 京都・京阪出町柳駅から徒歩 2 分の京都教室を中心に世界中のどこからでも葵桜メソッドのレッスンが受講可能です。<京都・全国・オンライン>


ことの発端は、私がライターとして綴っている「shutter」

ここで、まゆみさんのことをご紹介させていただいたのが始まり。

春の京都で初めて出会ったまゆみさんと、河津桜の下で話した、まゆみさんと着物の世界の話、そして、まゆみさんが着付けのレッスンで大切にしていること。

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それまでの私の、着付けやその先生に対するイメージとは全く違って

レッスンは1人でもたくさんの人が着物に出会って着れるようになって欲しいからと、気負わず参加できるようにしていること、

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そして、

お一人お一人が「できた」を体感できるように、「その人ができるようになるための1ステップ、その幅を見ることと、伝わる声がけ」を大事にしていることをお聞きして

そして何より

着物のある暮らし、人生を、目の前のまゆみさんが、本当にとっても楽しそうに嬉しそうにお話しされるのを見ていたら

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着物が着れたら、もっと楽しくなるのかもしれないなぁ。


そんな予感が、急に湧いてきたのです。


まゆみさんに着付けを習ったら、楽しいだろうな〜。


ですが、私の住まいは千葉、まゆみさんは京都。

さすがに着付けのためだけに京都に何度も通うのは、大変だしな。


そんなことを思っているときに、まゆみさんがこれまでやっていた着付けレッスンを見直されるとのこと。

この時代によりマッチした、自宅にいながら最短回数(4回)で着付けを習得するカリキュラムにリニューアルされたのです。

オンラインが台頭しているこの時世。とはいえ、着付けまで???!!


まゆみさんから着付けが習えるなんて!きっと楽しいに決まってる、という喜びのワクワクと

オンラインで着付けを習うという(私にとっては)前代未聞の領域への微かな微かな「できるのかな?!」の気持ちと、それを確かめてみたいという興味と期待から、お願いした今回。


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まゆみさんの着付けレッスンは最短4回で着付けができるようになることを目指します。

基本的にはオンラインのみですが、ご希望の方には4回中1回は京都のお教室での対面レッスンにも変更可。テキストの他、動画教材もあるので、受講後の復習もできて、着物に関する情報を得ることもできます。


まゆみさんとの出会いと前後して、お着物との縁が重なっていた私は、偶然にも実家から受け継いだお着物一式があり、「あとは着方を習うだけ」の状態。

実は10年近く前に一度、呉服屋さんのご好意で着付けの体験レッスンを受けたこともあります。

でもその時に、お太鼓を上手に結ぶことができなくて。

まずまず、帯を背中でうまく手に取れない、手が上がらない。どんなに頑張っても、無理。(肩甲骨周りがこわばっていたのでしょう)

そんな私の様子を見た先生が、「それじゃお太鼓結ぶのは難しいわね。」と一言。レッスンはそこで終わりました。実はその時のことがあって、私はお太鼓が結べないから、着物は自分では着れない、そんな風に思い込んでいたのです。

それが、「まゆみさんだったら、楽しく教えてくれるかもしれないな」そんな予感を感じて迎えた、初めてのオンラインレッスン当日。

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時間になったら、お着物一式を広げて、自宅の和室でパソコンをズームに繋げば、レッスン開始。

この手軽さが何より気楽。

着物一色となれば、肌襦袢から足袋、草履まで何気に荷物はいっぱい。

道具一式を抱えながら、先生のところにかしこまって緊張しながら習いにいく、というステップがないことがまずまず、よくて。


そして

お着付けの先生って、日本のしきたりに厳しそうな・・・・

ほら、例えば、玄関入る時から、敷居跨いだらダメとか、お辞儀の仕方とか、ね。ちゃんとしてないと、だめかな、とか。

そんな先入観があったからこそ、習いにいくことに興味があっても、ちょっと怖くて行けなかったのだけれど(礼儀ができてるタイプではないので。苦笑)

画面の向こうのまゆみさんは、この笑顔。ウエルカムな雰囲気が溢れていて、嬉しそうなお声を聞けば、もうそんな余計な心配事は、一気になくなってしまいます。

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嬉しそうでしょ?まゆみさん。^^


着付けのレッスンって、こんなに気さくに受けれるんだ(しかもおうちで!)


もう、これが何よりの、よかったところ。

私が勝手にハードルを感じていただけなのですが、初回で、そのハードルが崩れたんですよね。

このオンラインレッスンを通した何よりの良さはね

「着物が着れるようになること」がもちろんゴールなんですが、

まゆみさんがいつもこのレッスンの時間を、着付けを通した私との時間を心から楽しんでくださっていること、

もっというなら、

「私が着物が着れるようになっていく、その小さな「できた」のステップを上る一つ一つの過程を、いつだって大切にしながら一緒に楽しみ喜んでくれたこと。」

それをいつも感じられたから、私も安心して、レッスンを心から楽しむことができたんだな、とあのレッスンの日々を終えてなお、思います。

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難しい、品格があって厳しそう、そう思っていたレッスンが、気さくで、気楽で、いわゆる日本のしきたりに対して、無知で品格からは程遠い私でも大丈夫で、

まゆみさんがいつでも私と横並びで、楽しみながら教えてくれる。

それが、私にはとても合ってました。


レッスンでは、まゆみさんも画面の前で着ていたお着物をぜーんぶ脱いで、「では行きますねー。」なんて一つ一つ、肌襦袢を着るところから、見せてくれるのです。アラレもなく脱ぐので、最初は私が「わーーー!」と思ったほど。(肌襦袢=下着、ですから・・・)

そうして一つ一つの手順を言葉にしながら、まずはまゆみさんが着方を見せてくれます。

終わったら、今度は私の番。まゆみさんの言葉がけに従って、やってみる。

やってみて、できたら、はい次、ではなくて

やってみて、できたから、もう一回、やってみます?がある。


そう、まゆみさんは、やらせ上手!笑


できた!と喜んでるところに

「もう一回着てみましょうね!」じゃないのです

「もう一回やってみます?」と、私の気持ちを聞いてくれる。

聞かれた方も、嬉しさからの「着てみます!」で自分からやるって言ってしまう。笑

そこに、やらされ感は全くなし。

そして、またできているところを褒めてくれて、できましたね♪、となる。

「また、着れた♡」が重なる。

「見る」→「一緒にやってみる」→「自分でやってみる」→「駄目押しもう一回やってみる」→「できた!」「やったー!」

この繰り返しがあるから、体感が早いのです。^^

その諸処で、「ここができた、だから次はここ」そうやって私に合わせた声がけと手順を、いつだって細やかに伝えてくれたから、私はその「小さな次のステップ」が超えられる。

「できた♪」の嬉しさを感じながら、着れるようになることをただただ純粋に楽しめる状態、もっとできるようになりたい気持ちを持ち続けながらレッスンを受けれるのです。

そう・・・・

「どうしよう、難しい・・・できないかも・・・」がない。


まゆみさんのレッスンは、やるほどに「できた♡」が増えていく。できた、を感じれる分だけ、「私も着物が着れる!」の希望と予感が重なっていく。

そのステップを、小さく小さく、何度も何度も、重ねさせてくれる。


まゆみさんはきっとずっと、「どうしたらもっとできるようになるか」だけを、その可能性を見つめ続けて、教えてくれるのです。

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途中、つまづいてしまって前に進めない、どうしていいかわからない、ということが、全くなかった、

少しうまくできないところがあっても、「あぁ、こういうことか」とできるようになる

これって実はすごいことで

どうしてそれが可能だったかといえば、経験豊富なまゆみさんが、いつでも「私に可能な次の段階、その幅を見極めた、適切なお声がけがあった」からに他ならないのです。

指導上手な人って「先生のおかげでできた!」という感動よりも「自分の力でするりとできた」という体感をとっても上手に与えてくれるものだけど、まゆみさんのレッスンはまさにそれ。

襦袢を着る初回のレッスンから、お太鼓を自分でできるようになるまで、いつでもまゆみさんは

「うんうん、ここができましたね、できてましたね、そうしたら次は・・・」

と、必ずできていることを伝えてくれて認めてくれるし、次の一手の塩梅が絶妙!


階段の登り幅がちょうどいい・・・楽々すぎず、「おっ!できた!」になる幅、登り続けられるペース。

さすが、コーチングを学ばれ、ビジネスコンサルやコーチングセッションもされているまゆみさん。

するりとやっているようで、きっと、私の状態を画面越しに見ながら、丁寧に確認してくれてるのです。

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オンラインだと直接手解きを受けることがない分、やり方を間違えずにできるの?!と思われるかもしれませんが

これまで10年着付け講師として進まれ、またコーチとしてコミュニケーション力も磨いてこられているだけあって

紐の持ち方、着物の持ち方、帯の扱い方など

その伝え方のどれもが「余計な言葉はできる限り削がれていて、具体的で端的。」だからわかるし、自分でできる。

まゆみさんの言葉遣いの端々に「生徒さんを迷わせないための、よりわかりやすい具体的な言葉選び」が感じられて、その度、なるほど、その言い方ならわかりやすい、と納得。

(例えば、片方の手で襟先を重ねて持って、襟先から手のひら約1個分、15センチくらいのところを、もう片方の手でつまみます、とかね。)

曖昧な言葉は、受け取り手によって解釈も異なってしまうし、どうしたらいいかわからなくなるけれど、まゆみさんの伝え方は、とっても具体的だから、言われたことがわからなくて困る、と言うことがない、そのスマートさに感激でした。


「どうしたら生徒さんに伝わるか」


ご自分の着付けの仕方を、とっても細かく分析して、言語化すること、人によって伝わる言葉が何かを、磨かれた証拠だと、私は思います。

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いつもそうです。

ものすごいプロの方って、すごいことを本当にさらりと軽々とやるのです。こちらが何の違和感も感じないほどに、するりと、さらりと。

だから、受け手は・・・・とても、気持ちよく、楽しく、自分に、集中できる。


さらには、その着付けの方法も、これまでにまゆみさんが積み重ねてこられたご経験から、「既存の型に囚われすぎない、楽に確実にできる方法」へと、改善されてらっしゃいます。


肩甲骨が固かったようで、以前はお太鼓ができなかった・・・と私が言うと

大丈夫です。肩甲骨の可動域を制限しない方法なので、いけると思います。^^

と。

着付けの先生が、「肩甲骨の可動域」まで考えて、着付けを考案されるの??と、私はびっくり。

実際、お太鼓を作るところでは、顎の向きや足先の位置などを少し変えることで、楽に、実にあっさり、ひょいと帯を形作ることができることを私も体験して、感激でした。

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そしてその方法は・・・後日、YouTubeで他の着付けの方の動画もいくつか見ましたが、誰もやっていない方法。

生徒さんが楽に楽しく、「できた」の喜びを感じながら、着付けができるようになるために、きっとまゆみさんはこの10年の間に、たくさんの試行錯誤を繰り返されて、そのエッセンスを常に常に、レッスンに注ぎ、そのクオリティを上げ続けてらっしゃるのですよね。


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きっとこんなお顔で、さーどうしようかな、って考えながら。笑


本当に、お着物が、着付けが、好きだから。

それはまさに、No 着物 No LIFE 。

その過程を、全部全部、楽しんでいるまゆみさんだからこそ

その、着物への愛着や、お着付けに対する愛情や楽しさが、もうどこを切り取っても伝わってくる。

かわいい着物のハンガーや、アンティークの着物のこととか、どこで買ったらいいかとか。もう、いろんな引き出しが、あちこちあって。どんな話も嬉しそうに教えてくれて。

あの3日間のオンラインレッスンで、私はそれをひしひしと感じました。

そんなまゆみさんから、習えることが、嬉しいし、楽しい。^^

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最後の仕上げにと、京都で受けた、対面レッスン。

スーツケースに、お着物を詰めて向かったお教室での時間がどうだったか・・・は


もちろん。

着物が着れるって楽しいなー♡ の気持ちを、私は存分に楽しみながら、

時々、間違っているところも教えていただきながら、無事、自分で着物を着ることができました。

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祖母がおそらく30〜40年前に仕立てたと思われる、一枚。



子育てと、似ている気がします。


自分の成長をただただ楽しんでくれる人がいて

その成長のために、身につけたものを惜しみなく注いでくれる。

相手が受け取れる分を、見極めながら。

大丈夫、できるよって、信じてくれる。


それって、たった一人の人の、その存在と可能性を

とても大事に思ってくれている、と言うこと。


それを感じてしまったら、やりたくならないわけがないのです。

自ら、できるようになりたいと、思ってしまう。


まゆみさんのレッスンには

着物を着れるようになる、という一つの目標を通して


一人一人の内側の、可能性を信じて、

その可能性が開花したくなるエッセンスが詰まっているのだなあと

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今回、着付けレッスンを通して私も・・・・


自分で着付けをして、まずは近所のスーパーに買い物に行きたい


と言う、新たな目標ができました。


できる、の力はすごい。


自分ごとにならなかった、「着物を着る世界」が

私の世界にやってきたことで


「着物で行ってみたいところ」を考えるようになりました。


shutterの対談も、着物で行こうかな、とか

娘の卒業式には、着ようかなとか、

着物で鎌倉を歩きたい、とか。


未来に、やってみたいって思うことが増えるって、とっても嬉しくて、幸せなことですね。


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着物は私にとっては生涯の趣味と言っても過言ではないほどに、大好きなこと。だから、一人でも多くの人に、着物の世界を体験して欲しい。着物が着れる喜びと、できることが増えて世界が広がる楽しさを、味わって欲しい。だから、多くの人が気軽に習えるようにしたい。


そんなお気持ちで、ご自身が重ねてこられた着付けの経験、スキルをぎゅっと詰めて、レッスンをしているまゆみさん。


私も今回の体験を通して、

高くてお高い雰囲気とばかり思っていた着付けの世界のイメージが、がらんゴロンと崩れて

「着付けは楽しい世界の入り口でしかない」と思えました。


そう、これは入り口!

その先の世界を、これから着物を着ながら、体験するのです。^^



まゆみさん、本当にありがとうございました。



日本人なら・・・・なんてくくりで話すのはなんですが、それでもやっぱり、日本人で着物が着れないのって、私はほんの少しだけ、「日本人として、残念だな」そんな気持ちも、実はありました。

だからこそ、今回こうして、自分の国の文化である、着物を着れるようになったことが、日本人として生きる私の自信になったことは、確かです。洋服を着るのとは、やっぱり違う。誇らしささえ、感じれたこの感覚を、私も、一人でも多くの人に感じていただきたいなと、思います。


今年は、着物姿でカメラマンさんに撮影してもらおうかな。

新たな、小さくも嬉しい目標。^^



松嵜まゆみさんの 葵桜®︎きもの着付け教室の詳細はこちらからどうぞ。


葵桜®きもの着付け教室<京都・オンライン> | 着物を通して笑顔と自信溢れる女性を全世界に<心に花咲く®プロジェクト> 個人の着付けレッスンから全国・全世界の着付け講師養成や着付け教室のプロデュースも行っています。 京都・京阪出町柳駅から徒歩 2 分の京都教室を中心に世界中のどこからでも葵桜メソッドのレッスンが受講可能です。<京都・全国・オンライン>




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