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価値の感じ方

みなさんこんにちは。

カターレ富山の稲葉修土です。

最近、モノを売るからコトを売るという言葉をよく耳にします。

モノ作りを重視してきた時代から、体験や共感や思い出など無形の価値的なビジネスを提供することが近年では主流となっている といった考え方です。

今回は、この共感ビジネスについてです。

僕が共感ビジネスの理想を説明するならば、『無償の愛から生まれるコト』ですかね。

大学生の時に、試合後毎週のように行っていた居酒屋さんが、新型コロナウィルスの影響で、客足が遠のき経営難に陥っている。との連絡がありました。

この居酒屋さんは、創業50年を超えており、福岡大学の学生が時代を超えて通いつめた、レジェンド的存在となっています。

僕も先述したとおり、成人してからは毎週休みの前夜に行き、今日の試合はどうだったとか、あのプレーは良かったとか、今後のチームはどうしていこう とか真面目な話をする一方、誰と誰が付き合ったとか、単位やばいわ とか普通の大学生がするような話もしていました。

ちなみに、表題の画像は大学時代に、Mr.Children好きの会(チル会って呼んでた)があって僕がプロになるときに、みんながここの居酒屋さんでプレゼントしてくれた宝物です。

当時の自分からしてみるとこの店の存在って、ただ安くて美味しくて制限時間もなく過ごせる空間 程度にしか思っていなかったんですね。これを思わせるだけでも凄いことなんだろうけど…

でもこうして改めて振り返ってみると、そこには夢を語れる仲間が居て、そんな仲間と共有できる空間があって。

人生の中の大事なパーツとなるその記憶は、明らかに意図的なものでなくて自然発生的に作り出されていたコトだったんですね。

共感ビジネスって、一歩間違うと悪い方にも転ぶと思うんです。

災害、事件などによってたかって、他人の不幸を望まれていないネタにすることで、人々の同情を買いお金を稼ぐ。

これも一つの共感ビジネスと言えますよね。

僕は、不幸を美化して欲しくないです。

もちろん同じ過ちを繰り返さないようにするために、伝えていくことは重要ですが、実際に経験したその人のレベルまで共感するのは不可能です。

そういう形ではなく、後から振り返った時に『あの時間があったから』とか『あの人が居たから』とか。

居酒屋の店長さんは、僕たち学生に『いい思い出作ってくれよ』なんて思ってなかったでしょう。

『Giveしている』とか思っているうちは、全然Giveできてないです。

相手が成功して、振り返った際にその成功の一部になっていた。ときに初めて自分の価値を少しだけ感じられるのではないでしょうか。

ありがとう 居酒屋『しず』

最後まで読んでいただきありがとうございました。

稲葉 修土

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