鮨屋No.1決定戦 ベストイレブン
本賞は、鮨が旨く、気概のある大将がいて、店に流れる空気が素晴らしい珠玉の11店に贈られる賞である。
最初に、とても大事なことを述べる。
ここで発表するベストイレブンは、訪問店のなかの採点ランキングTOP11ではない。
たとえば、日本のサッカー選手で単純に上手い選手を11人ピックアップしたとしよう。
メンツはだいたいこんな感じだ。
・中村俊輔
・小野伸二
・遠藤保仁
・小笠原満男
・中村憲剛
・松井大輔
・家長昭博
・乾貴士
・柿谷曜一朗
・清武弘嗣
・宇佐美貴史
サッカーファンなら誰でもわかると思うが、このメンツではサッカーにならない。
あたりまえのことだが、サッカーには4つのポジションがあり、各ポジションで秀でた選手が選抜されて初めてチームになる。
これは、サッカー以外のどのスポーツにも概ね当てはまることだろう。
僕は、鮨屋のベストイレブンを考えるにあたって、単純に旨い店TOP11にするのではなく、いくつかのポジション、すなわちいくつかの用途に分けたうえで11店を選抜した。
そのポジションとは、次の3つだ。
「毎月通いたい、気心が知れた店」、「季節ごとに通いたい、特別な店」、「僕はあなたを応援したい、若手鮨職人の店」。
1つ目のポジション「毎月通いたい、気心が知れた店」には、何度食べても飽きのこない旨い鮨を握る、フランクな大将がいる鮨屋をカテゴライズした。
心を通い合わせて鮨を食べる喜びを教えてくれる、まさに鮨屋の鑑だと言ってもいい。
また、比較的廉価で、一般庶民でも月1ペースで通うことができるのも特徴だ。
2つ目のポジション「季節ごとに通いたい、特別な店」は、他を圧倒する何かがある鮨屋だ。
脳天を突き抜けるようなインパクトがあるぶん毎月通うのはちょっとしんどいが、3か月に1回くらいのペースでは顔を出したくなる。
一部、1st カテゴリーよりも格段に値が張る店もあるが、それに見合う価値を必ず見出すことだできるだろう。
3つ目のポジション「僕はあなたを応援したい、若手鮨職人の店」は、U-36鮨職人が大将を務める鮨屋。
鮨を永続的に楽しむためには、若手の発掘も必要である。
このカテゴリーでは、勢いと確かな技術がある、真っ当な若手の鮨屋を選出した。
なお、僕はどちらかというとクラシカルなタイプの鮨好きで、1時間前後でデカめの鮨を20貫くらい平らげ、「ごちそうさまでした」と颯爽と店をあとにしたい人種だ。
しかし、その基準だけで鮨屋を吟味すると外的妥当性の低い結果になってしまうので、特定の系統の鮨屋を集中して選抜するのを避け、出来るだけ幅広い人に適応可能なチームを構成した。
それでは発表しよう!
『鮨屋No.1決定戦』、ベストイレブンに見事選出されたのは・・・(←続きを読む前に、絶対にクリックしてください。また、PCで読むことを強く推奨いたします)
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