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全てのはじまりは 「酒さ」

前回は湯シャンについてのあれこれを
お伝えしましたが、
そもそも何故、湯シャンに辿り着くことになったのか
その経緯を今回お話しします。




「酒さ(しゅさ)ですね」

肌荒れで訪れた皮膚科でそう言われた。
中年以降に発症する人が多い厄介な皮膚疾患。
目の周り以外が異常に赤くなり、
ニキビみたいなブツブツが
頬や口周りにできていた。
若いときは表に出にくいらしいけれど、
体質的な要因はもともと持っていて、
ステロイドなんかでも誘発されるそう。
また、非ステロイドだからと
安心して使用していたプロトピック軟膏も
私には合っていなかったみたい。
この軟膏を久々に付けた翌日、
確実に私の肌は表立って壊れ始めた。
皮膚科でもらった薬だからと言って
必ずしも安心できないことを痛感。

基本的に酒さは一生のお付き合いになるらしい。
「一生、こんな肌…??」
そのショックは相当なものだった。
発症している時期は毎朝鏡を見る度に、
そこに映る自分の顔が痛々しく哀れで、
涙目になりながら沈んだ気持ちで毎日が始まる。
肌の調子は気持ちに大きく左右する。
酒さの人の肌タイプは、超敏感肌に分類される。
水に濡らしただけで顔が真っ赤になるのことが
それを証明していた。


なんでこんな肌になっちゃったんだろう??

赤ら顔もそうだけど、
若い頃から確かに小さな肌トラブルはあった。
でも特別に敏感肌という自覚はなかった。
美容の道を志してからは特に、
美意識が自然と高まる環境となり
いろいろな化粧品を試した。
美容師になると
プロとしてのメークトレーニングもあり、
有名な海外コスメを
たくさん買っていたのを思い出す。
肌がキレイになるならと
基礎化粧品もたくさん重ね付けしていた。
それが私の普通であり、日常だった。

そんな環境が、決して良い環境では
なかったことに気付いたのは
酒さになって本気で凹んで暫くしてからだった。
こんな自分の肌を根本から治したくて
正しいスキンケアとは何なのかを
複数の美容本で学んだ。
その知識を得るほどに、
どれほど自分で自分の肌を痛めつけ
傷付けてきたのかを知った。
キレイな肌を育む為に
良かれをと思ってしてきたことは
大きく間違っていたかもしれない。
それを知る大きなキッカケをくれたのは
この厄介な酒さだったことは間違いない。

様々な美容本から、「洗うこと」の本質を学んだ。
洗浄剤で肌を洗うことは角質を剥がすことであり
それは皮膚のバリアを壊すことを意味していた。
角質を落とせば肌は
透明感が増してキレイに見える。
バリアが壊れれば皮膚の内部に
美容成分などの外的要因が入り込みやすくなる。
それはメリットをもたらす反面、
トラブル要因となる可能性は充分あるし、
何よりバリアが壊れれば肌は乾燥し、
大きな老化要因となる。
そこで乾燥しないように「保湿剤」が登場。
こうして自分で壊して自分で治すといったような作業を
たくさんの人々が貴重な時間とお金とかけて、
毎日習慣として行っている。




そんな訳で私は、顔を洗浄剤で洗うことをやめました。
そこから洗浄剤で洗うことへの見方が変わり、「湯シャン」へ辿り着いたというわけです。

とても長い前提になってしまいました。笑
顔の洗顔料を使うことをやめた詳しい話は
またの機会にお伝えします。
洗顔料を使わないと、肌は一体どうなるのか。
また読んでもらえたらとても嬉しいです◎


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