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【番外①これだけは知ってほしいガンの統計データ3選】30代筆者が、「上顎洞癌ステージ4で余命1年」と診断された話

いつもは、体験談的なものを綴っているのですが、今回は少し毛色を変えまして、下記のようなことをまとめてみました。

・これだけは知ってほしいガンの統計データ3選

というのも当事者になってみて、調べ始めると「コレだけでも、知ってれば(ガンに対して)もっと気を付けてたし、備えてただろうな~」ということが多かったからです。

私はガンになってから知りましたが、ガンになる前にぜひ知って「あ、こんなにガンって身近な病気なんだ!?」と言葉だけでなく、データでも知って頂ければ幸いです。

注)私自身は、医療従事者ではないので、あくまで「一当事者」としてのメッセージとして受け取って下さい。

※過去の体験談noteは、下記マガジンにまとめています。

【前置き】統計データの取得元

統計データについては、すべて下記を引用・参照してきています。現在だと2021年度版が最新ですが、こうしたデータは収集と公表までにラグがあります。

2021年度版に収録されているデータは、概ね2017年、時々2019年のものであるという点をご留意ください。

ちなみにココから挙げるデータ3選ですが、私はガンになるまで『全く知らない~ざっくり聞いたことあるような気がしないでもない』状態でした。

なってから知ってびっくり、、、みたいな。

1.一生涯でどれだけの人がガンになるの?

まずは、有名なやつなのでご存知の方も多いですが、このデータですね。過去noteでも一度取り上げました。

いわゆる、「2人に1人はガンになる時代」って言葉で要約されてるやつです。

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ただ、よくパーセンテージを見ると、女性は確かに「ほぼ2人に1人」と言っていい数値ですが、男性は明らかに「2人に1人以上」ですよね。

例えは変ですが、これが降水確率だったら個人的には折り畳み傘は持ってく(備えはする)レベルの確率かなと。

少なくとも、統計データに基づけば、大切な人が自分以外に1人以上いたら、その内どなたかは確率的には掛かるものだということです。

2.年齢別に見るガンのなりやすさは?

「ガンになるのは高齢者がほとんどですよね?」と、ガンになってから尋ねられたことがあります。

これは、その通りで"60代"から、やたら勢いよく確率が跳ね上がります。ただ、データを見ると「0~49歳でも無視できない確率でガンになる」ということです。

ざっくり言えば、「40代で(一クラス分の人数で)同窓会やったら、1~2人ガンになっている人がいてもおかしくない」ぐらいの確率で掛かると思って良いと思います。

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特に女性は、生涯ガン罹患率は男性より約15%少ないのですが、0~59歳までのガン罹患リスクは男性より明らかに高い数値になっています。

3.ガンで死亡する人の割合は?

これも有名なデータなのでご存知の方も多いと思います。が、改めて。

日本人の「死因のTOPは、ガン」というやつです。

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ここで、個人的に注目して欲しいのは最初に取り上げた「1.一生涯でどれだけの人がガンになるの?」の数値と、この死亡率の差分です。

細かな計算は本稿の趣旨ではない(個人的には好きなのですが)ので、よく言われる「2人に1人がガンになる」というのと、「ガンで死ぬ人は4人に1人」というので考えると「半数(以上)は、ガンになっても生き抜いている」とも読み取れます。

実際にガン治療のひとつの目安である5年生存率(※)は、最新(2009~2011年にがんと診断された人)のもので男女計で64.1 %(男性62.0 %、女性66.9 %)です。

※5年生存率とは「治療してから5年後に生きている人の割合」です。 多くのがんは治療後5年間再発しなければその後の再発の可能性は低くなるため、5年という一つの基準を設けてその時点で治癒とみなします。

もちろん、ガンと一括りに言っても、かなり大きな(病状、5年生存率、ステージ別など)バラつきがあります。

ただ、全体の傾向としては「ガンは治る病気」になってきているということです。

また、当たり前のことではありますが、初期症状(ステージⅠ,Ⅱ)の段階であれば、5年生存率も非常に高いケースが多いです。

まとめると

今回、「これだけは知ってほしい」という部分を抜粋したので、必然的に「インパクトがある≒よく声高に叫ばれる」データが多めだったので既知のものもあったかと思います。

ただ、知らなかった方はもとより、聞いたことがあった方も、具体的な数値で見ると「自身とガンという病気の距離」が意外に近いと感じたのではないでしょうか。(感じて頂けたら嬉しいという筆者の願望込み)

本稿は、「ガンは身近で怖いんだよ」と言いたいのではなく、「ガンは身近だから、(検診や保険とか)備えましょう。備えたら、高確率でなんとかなる病気だよ」ということを伝えたくて書きました。

一人でも多くの人に伝われば、書いた甲斐があります。

また、ガンになってから「治療後にこういうとこで体験談を話して」といったメッセージも頂いたりします。他にも「こういう記事を書いて欲しい」など、前向きにお受けしたいと思いますのでDM・ご連絡頂ければ幸いです。

https://twitter.com/maiyamashusaku

※過去の体験談noteは、下記マガジンにまとめています。


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