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得(その場の利益)ではなく、徳(周りめぐった笑顔)を積む。
ぼくは普段飲食店で働いている。
トイレもこまめに毎日綺麗にしているが、とある問題のお客さんがずっと気になっている。
臭いがきつい。品がない。大声で居酒屋のように笑う。トイレを必ずびちょびちょにする(おそらく顔を洗っている)。使い捨てでないテーブルを拭くダスターを自分の場所に持っていき、顔を拭いたりする。最初は平均7時間はいたが、テーブルに長時間のご利用はご遠慮下さいという知らせを張り、4時間程度に減った。
ずっと不快や苛立ちを感じていたが、どうしても直接言えない自分がいた。
しかし、思考を変えればお客さんの品質を決めているのはぼくら自身なのではないだろうか。
ぼくらがその空間をつくるからお客さんも行動が変わる。
確かにトイレ掃除の頻度が明らかに少ない日もある。それは忙しいという理由かもしれないが、出勤を10分早めるだけで、確実にできることだ。
トイレ掃除に関しては店員の4割程しかしてない。
とはいえそれもどうしても直接言えない自分がいる。それはなぜか。
お客さんにしても、店員にしても、直接言って促すよりも、自らが気付き行動することが一番心地良いはずだからだ。
それに気づかせる方法は、自らが行動することだ。
自らが変わらなければ、たとえ問題のお客さんを追い出したとしても、またいずれ違う問題の方が現れるだろう。
自らが良くなる→周りの人が良くなる→店がいい雰囲気になる→いい雰囲気のお客さんがくる
良い循環だ。
逆に良いことはもっとすることにする。
店員がした良いことは褒める。その人の立場になって頑張っていたら、たとえ大したことではなくてもその人にとっては凄いことだ。普段話すお客さんにも素敵な部分、見た目でもよいからあれば褒めることが大事だ。
問題のお客さんに二度と来ないで下さいという排他的な考えではなく、
また考えが変わったら、その時は笑顔で会いましょう。という考えにする。
さて、明日からは損得は無しに、とにかくいつもより10分前に出勤してトイレ掃除をする!
得ではなく徳を積む!新たなルーティーンを始める。
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