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ひとり読書会

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とある読書会メンバーの共同マガジンです。基本は本に関連した内容でありつつ、ルールは特に設けてないので、各々がそれぞれの目線で雑談など、気楽に投稿しています。
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#日記

寛容であることの重要さ―ヴォルテール『寛容論』―

毎月のように参加している読書会に今月は参加できても聞き専になる見込みである。そこで今月紹…

van_k
4か月前
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とある本紹介式読書会の記録~2024年1月編~

はじめに 1月21日(日)の朝、学生時代からの知り合いと行っている毎月恒例のオンライン…

ひじき
5か月前
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とある本紹介式読書会の記録~2023年12月編~

◆はじめに 12月17日(日)の朝、学生の頃からの知り合いたちと毎月やっている読書会に…

ひじき
6か月前
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とある本紹介式読書会の記録~2023年4月編~

◆はじめに 前の日曜日、学生時代からの知り合いと毎月行っているオンライン読書会に参加した…

ひじき
1年前
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読書会レポート”好きだけど人には紹介しづらい本”を紹介し合う

先週末、いつもの通り、月に一回の読書会が開かれた。テーマは「好きだけど人には紹介しづらい…

van_k
1年前
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祝・『おちくぼ姫』本屋大賞2023超発掘本選出!

 本屋に行って驚いた。去年読んだ田辺聖子さんの小説『おちくぼ姫』が、本屋大賞2023の超…

ひじき
1年前
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旅で乗った鉄路が思い出になった時

2023年3月31日。人生で初めて、「乗車した路線が廃止される日」を迎えた。留萌本線の留萌~石狩沼田間の廃線である。ある種の虚しさと共に、経営上やむなしという冷静さが同居したかのような感覚である。 留萌の町を観光するため、そして近い将来廃止される路線の風景を目に焼き付けるために昨年の9月に留萌本線を利用した。以前もまとめたが、軽く振り返ろう。 当日は函館本線の遅延によって、深川駅での発車番線がいつもと違っていた。そのホームは鄙びた雰囲気を醸し出しており、まさに廃止間近の路

観察者を観察する何者かの存在を感じる小説―朝井リョウ『何者』―

『何者』に用意された落とし穴。落ちました。見事なまでに落とし穴にハマったことに気づいたと…

van_k
1年前
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流れに任せて夜桜見物

 日曜日の夜、例の名も無き読書会のグループラインに、1枚の写真が投稿された。見てみると、…

ひじき
1年前
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次世代技術が持つ可能性とリスク―小林雅一『ゼロからわかる量子コンピュータ』―

次世代技術について学べるとともに、「ゼロから」という意味を考えさせられるものあった。 量…

van_k
1年前
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読書会より―”恵み”が”災い”に変わるとき 吉村昭『破船』―

「好きじゃないけど、読んで良かった」というなら、読んでみようではないか。ということで、紹…

van_k
1年前
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読書会より―人間が持ち得る残酷さに目を向けるルポ 森村誠一『新版 悪魔の飽食』―

読書会で紹介された本を、たまには各参加者が紹介した本を1冊ずつ読んでみよう、ということで…

van_k
1年前
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読書会より―『一九八四年』③洗脳の無限ループとしての「二重思考」―

『一九八四年』だけで3回目…。だが、「二重思考」に触れないわけにいかない。そして、読書会…

van_k
1年前
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読書会より―強烈なメッセージが好き嫌いを超越するとき―

3回にわたり、『一九八四年』について取り上げた。回数だけでなく、文章量も何と長くなってしまったことか…(反省)。今回は読書会当日に抱いた感想をまとめておこう。概要は以下にまとめてくださっているので、そちらを参照願いたい(毎度ありがとうございます)。 テーマは「好きじゃないが、読んで良かった本」であった。どういう本が出てくるかは想像つかなかった。私の場合は、直感的に『一九八四年』や『沈黙』といった、現実では見るに堪えない本が頭に浮かんだ。他にも司馬遼太郎『坂の上の雲』(司馬の