肖像 ~東日本大震災の記憶~③
山形 光弘 先生
山形先生のお父さまは大船渡の地でセメントの石を運ぶというお仕事をされていたが、先生が21歳の時に亡くなってしまわれた。山形先生は四ツ谷の呉竹学園で鍼灸・あん摩マッサージ指圧を学び、大船渡の御自宅にて開業された。
2011年3月11日、大震災当日。「先生はどちらにいらっしゃったんですか? 」と朱鷺(shuro)が伺うと、先生は「申告に行ってたのです」。隣町、盛町の農協会館で集団申告の最中だったそうで、隣接する税務署にまさに申告しようとしているときに揺れは