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パンツを脱いじゃう子どもたち

雑誌の編集部から書籍の編集部に異動して約1年半。
やっと、やっとわたくし、塚Bのオリジナル企画が刊行されましたー(涙)。
坂爪真吾さん著の中公新書ラクレパンツを脱いじゃう子どもたち―発達と放課後の性』です。
今回は、本書の企画立ち上がりから完成までのことをお話ししたいと思います。
(帯イラスト;沖田×華さん)

性風俗の専門家

著者の坂爪真吾さんは、いわば「性風俗」の専門家。
重度身体障害者に対する射精介助サービスや、風俗店で働く女性のための無料生活・法律相談事業に取り組んでいる方です。
元々私が坂爪さんの本をよく読んでいたこともあり、編集長の許可を得て坂爪さんに執筆依頼のメールをお送りすると、坂爪さんからも「ぜひ!」と、即快諾のお返事。
さらに、「子どもたちの『放課後の性』について書きたい」と、テーマまでご提案頂いたのでした。

「放課後の性」問題

「放課後の性」とは、いわば学校、家庭外で起きうる、子どもたちの性トラブルです。
そして、性トラブルに関連して、しばしば問題にされるのが、ネットのアダルト動画やAVによる誤った情報でした。
これは多くの親・子どもにとって深刻な問題なはず。
そういう人たちが手に取ってくれるような本にしよう!
ということで、新企画のタイトルは『アダルト動画の海でおぼれる子どもたち』と決まりました。
ところが……

子どもたちは、アダルト動画の海で溺れていない!

さて、会社の企画会議も通過し、関係者へのアンケート調査を開始。
が、アンケート結果を見ると……
子どもたちがよく見ているyoutubeではそもそも性的な動画は制限されており、見ることができない。
また多くの場合、パソコンやタブレットは親が管理しており、子どもたちはアダルト動画の海で溺れていない、ということが判明したのです。
一方で多く寄せられた声が、
「いきなり脱ぎ始めてしまう」
「性器を見せてしまう」
「自慰をはじめてしまう」

など、「人前で服を脱ぐ」という問題でした。
そこで、本書のタイトルも変更。
『パンツを脱いじゃう子どもたち』
となりました。

パンツを脱いじゃう子どもたち

なぜ、子どもたちは人前でパンツを脱いでしまうのか。
そんな場面に接した時、大人はどう対処したらいいのか。
ひとりの人間として、そして社会という集団のなかで、子どもたちの性トラブルに、どう向き合うべきか。
それについては、ぜひ、本書をお読みください。
そして何より、本テーマに実感を持ってらっしゃるのが、著者自身。
9歳、7歳というやんちゃ坊主2人の子育てに追われる著者が、本書への思いとご本人の日常を込めて、下記のPOPを直筆して下さいました。

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『パンツを脱いじゃう子どもたち』、ぜひよろしくお願いいたします!
(文◎塚B)

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