何を求め 何処へ行く
道よ、道よ、果てしなく続く道よ
時折、雲間が途切れ
太陽がその熱視線を投げ掛けるたび
麦わら帽子一つで、何処までも歩き続けた
少年の自分が目に浮かぶ
何を求め
何処へ行く
この道をどこまでも行けば
やがてきっとどこかで
あの自由無限の大空にかかる梯子が見つかるとでも言うのか
ああ、今は、神々しいまでにそそりたつ山の稜線が
道しかないこの大地と
道など一つもないあの大空を切り分けている
人生という名の道を行く旅人よ
川のせせらぎを友とするがいい
昼にはあの大空をのせて流れ
夕べには満天の星と寄り添うようにきらめくだろうから
2016年8月9日 五島秀一
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