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世界を変える愛の力

深い天使の知恵

地球には、人類を不幸にしようという、悪魔的な知恵がおそらくあることでしょう。でも、実は天使の知恵はそれより深い。

歴史の流れをつぶさに検討すると、僕は決して悪い方向へは進んでいないと解釈しています。最終的には悪と悪が激突し、それによってしか平和になりません。

人間力学が支配する地球

残念ながらこの地球というのは、「人間力学」というのが支配していて、
人間力学というのは、「衝突によって学ぶ文明」のことを言います。
ですから、なかなか最初から地球が平和になるということはありません。

わかりやすく言うと、仲の悪い人同士が最初から話し合いをして平和的にいくことはなかなか難しい。

お互いに無知なもの同士、相手の手の内が読めないから衝突が始まります。
衝突してはじめて和解が生まれる場合もあるでしょう。

私たちは「力学的世界観」を通ることでしか、次の時代に進むことはできないのかもしれません。

量子力学とパラレルワールド

近年言われる「パラレルワールド」というのは、1957年、物理学の大学院生だったヒュー・エヴェレットが、実は現実に起きている世界以外に、違う可能性を秘めた宇宙があるのではないかと、一つの論文の中で発表しました。

現在では、パラレルワールドと言うのは、もしかしたら違う現実が存在して、それを人間の意識で選択することができる、これは「量子力学」の概念です。

二つのエネルギーとニュートン力学

例えば高い山から石が落ちたら、麓では大きな運動エネルギーを発揮します。運動エネルギーと言うのは、ほぼ間違いなく自分以外のものに衝突エネルギーを起こして、それにより自分も変化するし相手も変化する。

自分も傷つき相手も傷つく「衝突=傷つく」傷ついたあとで良い方向に変化すれば衝突の現象は良かったことになるし、もちろん悪い方向に行く場合もある。

そもそも高い山の上にあった石は一つのエネルギーを持っていた。そしてこれが運動エネルギーに変化した。「この二つの量を保存する」これがニュートン力学です。

例えば新入社員が一生懸命働いて成績を上げたとする、つまり「運動エネルギー」を蓄えたことになる。そしてだんだん地位が上がって部長や社長になったとする、それは地位のエネルギーを得たことになる。

その地位のエネルギーが「位置エネルギー」です。人生というのは、自分の運動エネルギーを定年退職までに位置エネルギーに変えると言い変えることができます。若い時のガムシャラな頑張りを、高い地位や名誉に変えるわけです。

位置エネルギーと運動エネルギー

ところで日本の場合は、一度高い位置につくとなかなかそこから動かなくなります。人は一度高い位置を得ると運動エネルギーに変えるということは滅多にありません。出世してしまうとそれ以上進歩することは滅多にないのが世の常です。

しかし危機一髪の時は動かざるおえない。それまでは温厚で大胆な政策を取らなかったリーダーが、突然運動エネルギーを発揮したりすることがあります。

このように位置エネルギーと運動エネルギーというのは、人生を説明する時に使いやすいものです。若い時は運動エネルギーがあって、歳をとると位置エネルギーに変化して、この二つのエネルギーが保存されます。

地球はニュートン力学のレベル

ニュートン力学の大きな特徴は、「衝突」を通して、お互いに進化向上していくことです。

もし衝突がなかったら事態は変わらずに終わる、これを「慣性の法則」と言います。

止まっている石は外力が働かない限り何も変化が起こりません。または同じ方向に動けば、ルーティンワークで同じことを繰り返し、これも慣性の法則です。親の財産で仕事をしないで生活をしている人はお金をひたすら使う、これも慣性の法則です。

この慣性の法則に従うと、歴史は変わりようがありません。
残念ながら、「地球はまだニュートン力学のレベル」です。

世界情勢を見ても、やってみなければわからないというのはニュートン力学のレベルです。衝突(戦争)によって、慣性で決まった運勢を変えようとするわけです。

戦争と運動エネルギー

世界史を見ると、運動エネルギーに溢れた人たちがイギリスを離脱してアメリカを建国した。アメリカは、建国当初は運動エネルギーに満ちていました。

ニュートン力学というのは、放っておくと事態は変わらず、事態を変えるために運動エネルギーを活用して衝突を起こす。その最たる例が戦争です。

エヴェレットの多世界解釈論

その後、量子力学というミクロの世界が研究され、その中でエヴェレットが初めて「多世界解釈」を論文の中で述べました。

物体は運動量保存の法則からすると、ある一定の方向へ飛んでいくと計算できます。ところが粒子の世界では、時々予想外のことが起きて、予想もつかない変化が起きることがあります。

私たちは日々無意識に行っていることに、時々自問自答してみる必要があるでしょう。時には意識的に人生の流れを変えてみることは大事なことです。これは粒子の世界の話です。

三種類の人間の行動

人の行動は大きく分けると三種類あります。

言われた通りに動く(従う)順応タイプ
危険回避を回避するためにはどうしたらいいかと考えるタイプ
少しでも良い方向に動こうとする機会獲得のタイプ

行動によって、心の中で三通りの反応が生じて、三通りの可能性があることになります。

もし人が言われたことだけを行う順応しかしないのであれば、多世界解釈は起きようがありません。運動量保存の法則からすると、ある一定の方向へ行くしかない。これは、「素粒子が順応行動を起こした」ことになります。

ところが違う方向へ行くということは、危険回避のためかもしくは機会獲得のために素粒子が動いたと理解します。

素粒子論とはもっと難しいものですが、それを人間の生活に置き換えてみると、危険を避けるために、良い機会を獲得するために、敢えて違うことをする、違う方向に行くことがある。だから人間の行動は読めないのです。これがパラレルの世界です。

求められるシュミレーション能力

まだこの地上世界は、主にニュートン力学の原理が働いています。
もっと違う世界を築こうとするなら、衝動によって順応で行動するのではなく、心の中でシュミレーションする必要があります。
このシュミレーション能力が、世界中の指導者に求められています。

それは、最悪の事態も、最善の事態も、両方を幅広く考えること。
最悪の事態を想定することは勇気のいることです。最善の事態は想像できても、最悪の事態を想像することはなかなか難しい。

今から必要となる人生観、世界観、宇宙観というのは、プラスの良いことばかりだけでなく、マイナスの悪いことも起きるかもしれないと、想像、想定することが大事なことです。

進化向上の原理原則

最良最善の結果の方向だけにパラレルを追求していくと、場合によってはとんでもないことが起きるでしょう。

最良最善の結果だけを求めてしまう、従来のプラス思考や引き寄せの法則だけでは限界があります。プラスのことだけ考えればプラスのことが起きるなどと単純にはできていません。実際はドンデン返しが起きたりします。

ドンデン返しの出来事の意味は、「この世は進化向上するためにある」それは苦悩を喜びに変える働きがある、ということです。

私たちが喜びだけを追求したら、進化向上の原理原則に反することになります。最善最良の事態を想定するなら、最悪の事態も受け入れる必要があります。

人間は苦しみを喜びに変えることができます。
それは人間だけでなくすべての生物に当てはまります。

もし人間の生産活動がすべて止まったら、1年も経たないうちに地球は猛毒のガス(メタンガスなど)が充満して、すべての生物が棲めなくなります。
人間が地球に暮らしているだけで、実は地球が助かっているのです。

超プラス思考と波動の法則

神様の頭の中には、きっとプラスもマイナスも区別がないのでしょう。
その点から考えると、「仏教の中庸」は一番真理をついています。あるいはプラスマイナスゼロを発見したインドの数学者、ブラフマグプタの説です。

どうすればマイナスをプラスに変えらえるか、プラスはより大きなプラス変えられるか。こういった全体を見ることが「超プラス思考」です。

全体像は、人間の悟りが進んでいくと、誰もが見ることができるようになるかもしれません。下がったら上がる、上がったら下がる、これが波動の法則です。波動とは見えないものを波動と呼ぶのではありません。

大きな距離、大きな時間まで見ること。しかし人間ひとりの小さな人生経験だけでは、少し先の未来さえも読むことができません。地球外で何が起きているのか読めるわけがないのです。

フラクタル理論と神の法則

では視野を広げるためにはどうしたらいいのでしょうか?

そのために神様が創った仕組み、「神の法則」があるのです。

それは、「フラクタル理論」「相似現象」で、日本人が非常に長けているものです。日本人の特徴は、小さな現象から大きなことを予測することができることです。

朝起きる10分くらいの中で、実は今日一日に起きる象徴的なことが起きています。あるいは10年や20年後に起きることを暗示していることが、今日1日の中で起きています。

視野を広げるためには身近なところから将来を予測してみることが大切です。視野を広げ、その広がった中で大きな発想を持つと、すべての不幸が吉に転じて幸福になります。そのためには、いつもと違う発想、動きをすることが大切です。

非言語コミュニケーション

人間が存在する地球というのは、ひとりの思惑だけで動いているわけではなく、お互いの醸し出す雰囲気が相手の行動を決定します。

言葉を使う情報交換以外に、仕草や雰囲気だけで相手に伝わる「非言語コミュニケーション」というのがあります。

それは片方が出す無意識の思いを、相手が扁桃体や海馬でキャッチします。
これは1対1の場合ですが、家や土地に存在する場合、あるいは国家のケースまで広がる場合があります。

磁性を帯びる石と酸素と水

あるいは時代を超えて、場所を超えて、無意識の思いを生き物のごとく実在していると捉えます。その意識が宿るものとして代表的なのが、鉱物、パワーストーンですね。

縄文時代の人間は、石や岩石が磁気を持っていることを知っていたので、想いを記録することができました。後年にその石を手に取った人が、記録されたメッセージをキャッチする。

電気は絶縁体なので遮蔽することができても、磁気は遮蔽することが難しいのです。ですから集合意識というのは、一種の磁性を帯びているはずです。

そして酸素も常磁性体といって磁性を持っています。
息を吸うだけで集合的無意識の世界に入り、例えばその土地に住んでいた人の想いをキャッチすることができたりします。

大気が運動して風を生じるのは、磁性を帯びていると考えられます。
水も若干ですが磁性を持っています。
風の流れや水はけを良くする、これらを用いて建築するのが風水です。

荒ぶる存在と魂の進化

古来より「大祓詞」というのがありますが、国造りをする過程で「荒ぶる神」が必ず登場します。

人間にしても神様にしても「創造のプロセス」の中で、荒ぶる存在というのはどうしても生まれざるおえなかったのでしょう。その理由は、この地球が「衝突の文明」だからです。

衝突を繰り返すということは波動が荒々しいのです。
喧嘩をしないと友情が生まれない、大きな病気をしないと愛に満たされない。

しかしこの地球はやむおえません。大病をすることは大変な苦痛ですが、実は魂の大きな進化を経ているわけです。

風と水を用いる大祓詞

「荒ぶる神」たちが放った邪気を祓うためのものが「大祓詞」です。

草の片葉をも語止めて → 言葉を使うのをやめる、想念停止

科戸の風の天の八重雲を吹き放つ事の如く朝の御霧夕の御霧を → 霧は妄想妄念

朝風夕風の吹き拂ふ事の如く → 風の力で祓った

祓へ給ひ清め給ふ事を高山の末短山の末より佐久那太理に落ち多岐つ速川の瀬に坐す瀬織津比売と云ふ神大海原に持ち出でなむ → 佐久那太理とは滝のこと、滝の流れを使って清めた

太古の人たちは戦争や疫病などの穢れたものを選択しないよう、あらかじめ風と水の力を用いて祓うことができました。

古神道は相手を変えるという発想がありません。風で吹き飛ばす、水に流すのです。

相手の間違いを正そうとするのが火と金属の力です。火は相手の間違いを燃やす、金は相手を変化させる。しかしなかなか変えることはできない、むしろ水に流した方がいい。

日本民族が生き残る知恵

このように今こそ私たちは日本民族に伝わる知恵を思い出す必要があります。

水に流すとはどういうことなのか?
それは「無反応」でありなさい、反応しない、戦わないことです。

病気は白血球を総動員して、戦えば戦うほど症状がひどくなります。
ひたすら流れ去るのを待つ、嵐が過ぎ去るのを待つことです。

反応するということは相手や病気と同じ波動を出すことになります。
私たちに必要なのは、なんとかしようとするのではなく、なんとかしようという気持ちを捨てた方が上手くいくのです。

無反応であること

やり過ごすこと

通り過ぎるのを待つこと

やり返さないこと

やり返そうという気持ちが強ければ強いほど、それは防御反応なので、自らの人体に抗体ができて自分自身をやっつけてしまうことになります。

日本人は徹底的にやり返すよりも、安らぎや心の平安を求める民族です。
これは日本人の最大の強みです。

古代の人たちは「やり過ごす人生観」を持って災難を防いできました。
それによって日本民族は途絶えずに続いています。

日本民族の強さとは、目先の戦争に勝つよりも、どれだけ民族が長続きするかということに意識が働きます。今負けたとしても、子孫が滅びることなく続いていくにはどうしたらいいのか、を考えます。

オキシトシンと愛情ホルモン

ドーパミンはワクワクする
ノルアドレナリンは火事場の馬鹿力
セロトニンはストレスフリーで元気になる
テストステロンは男性に多くやる気満々
ベータエンドルフィンは有酸素運動の時に出るホルモンで限界突破

そしてオキシトシンはつながりを大事にする愛情ホルモンです。
人間はオキシトシンによって心の平安を保つ、争いを鎮めていきます。

オキシトシンは自分の外側につながりや味方を見つけるものです。ところが日本民族の本当の強さとはさらに奥にあるつながりのことです。まさに大震災を乗り越える時がそうです。

傷を持って誕生した日本列島

日本列島は三千万年前にユーラシア大陸が分かれてできました。
それ以前はユーラシア大陸の一部でした。

その時に太平洋プレートにあったのが、一枚の大きなイザナギプレートでした。そのイザナギプレートがユーラシア大陸にガンガンぶつかって真横に傷ができた。それが横の中央構造線、縦はフォッサマグマです。

長野県のあたりで、縦と横が繋がって、十字架の形になっています。

日本列島はユーラシア大陸が分離する遙か以前から傷を負っています。世界でも類い稀なほど大陸が傷を持ったまま誕生してきました。ですから日本人は、無意識のうちに傷を、敗北を、苦しみを知っています。

日本列島は三千万年前にユーラシア大陸が分かれて日本人に大きな傷を与え、そして一千五百万年前に日本列島の元が形成されていきました。

孤独を悟りの力に変えるタキキニン

日本は孤独から出発しました。
日本列島は弧(こ)の形をしています。
日本というのは孤独の島なのです。

日本人の魂は、一体なんのために大陸から離れて孤独の島で修行しているのでしょうか?

もちろん人と人との繋がりも大事です。しかしそれよりも重要なことは「孤独を力に変える」ことができるということです。

人間の魂には孤独を力に変える働きがあります。
孤独を「悟り」「ひらめき」という生きる力に変えてきました。

脳内ホルモンの「タキキニン」は、オキシトシンとは全く逆の働きのホルモンです。オキシトシンは他とのつながりを求める、タキキニンは自分の中に埋没して本当の自分自身と繋がる、孤独をバネにするホルモンです。

人との繋がりを求めるオキシトシンだけを求めていたら苦しいだけですが、実は脳の中では別のホルモンが誕生します。個人的は、日本人はタキキニンが非常に多い民族なのではないかと考えています。

タキキニンによって人は内側に光を見出すことができる。
日本人はまさに内側に光を見出すことができる。
孤独のさなかに神を観るのです。

内側に光を見出す孤独の哲学

文豪ゲーテ曰く、外に光があるときはこれを外に求めなさい、外に光がないときは内に求めなさい。

哲学者カント曰く、一生を通じて尊敬できるものは天の星と自分の中の道徳律、良心である。

今、日本人に必要なアイデンティティとは、孤独を力に変えることです。
見捨てられたと感じた時に、内なる本当の自分と手をつなぐこと。その瞬間に人生がガラリを変わります。

本当の力は、オキシトシンでなくタキキニンにあります。
今こそ「孤独の哲学」「絶望の哲学」が必要です。

日本人には絶望の中から蘇る類い稀なる力があります。
人間には計り知れない力があるのです。

それは一人ひとりが壁に向かって禅を組んでいるようなもの。
一人ひとりが答えを見出すしかありません。
相手に求めたり、相手を強制する時代は終わりました。

世界を変える愛の力

2022年以降は、このまま変わらずに生きていくことはできません。

ベルリンの壁は崩れた、しかし神と人間を引き裂いている壁はまだ崩れていない。それは「孤独の門」を何度も叩くことでしか開かれることはありません。

聖書の叩けよさらば開かれん。
ベートーヴェンは孤独の中で名曲を創った。
人間は絶望の果てにパラダイスがあります。
絶望の中から必ず未来が開かれていきます。

憎しみが大きいほど、闇が深いほど、その反面愛に飢えているのです。
その愛を満たすものは、一人ひとりが自分の中に創っていくこと。

相手に求めていたら地球の資源は枯渇する一方で地球の未来はありません。
自分の中に湧き出す力、これこそが日本民族の力です。

「大祓詞」の背景にあるのは、タキキニンとオキシトシンの二つ。そしてタキキニンのもつ孤独を力に変えること。

憎しみの真反対は愛であること。物理学では正エネルギー粒子が生まれたら必ず負エネルギー粒子が生まれる。

ならば憎しみととともに必ず愛が生まれているはず。

その愛に働きかけることによって、私たちは世界を変えることができるのです。

2022年3月2日 Dr.Shu 五島秀一

協力 足立療術院


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