真文明の予言

月界にて

独り帰天の想いを抱きて　月影をそぞろに舞えば

銀河は白く焰の如く　ただおぼろげに姿を映す

はじめに 【魂の解放】

この物語は（1980年執筆）、読者の意識に重大な変革を及ぼし、脳細胞の配列さえ変化させる爆弾のエネルギーに満ちている。来たるべき未来社会の建設に向けて、言葉で伝え得る以上の、明確なヴィジョンをプレゼントしたい。

この物語は単純な解答を与えるものではない。単純な解答は人類を無力にする。そうではなく、共に苦しみ悩むものである。いわゆる読者への挑戦状である。

この物語は英智の刀を持っている。この刀に触れて倒れる者、血を吹く者も現れる。その言の葉は苦くそして甘い。自ら進んで改革を志す者にとっては、心地よい甘美なリズムである。しかしそうでない者にとっては、限りなく苦い苦悩のリズムである。

諸君よ、諸君が自己の魂の解放を望むなら、虚心に読んで、この物語の発散する魂のエネルギーを浴びたまえ。諸君に授けられた、宇宙の中で唯一の天命が、明確なヴィジョンとなって諸君の眼前に立ち現れるであろう。

物語を通じて、私は諸君の魂の力を解放する。

然り、真文明の到来を私は予言する。

舞台：月 /火星 /  天王星 / 大宇宙

登場人物：坂本龍馬 / 織田信長 / 石原莞爾 / 伊藤博文 / 明治天皇 /福沢諭吉 / ソクラテス / 勝海舟 / イザナギノミコト / イザナミノミコト