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卑弥呼伝 第十四章

【ヌシの無益な殺生】

*953文字

ドアを叩く音

「卑弥呼様、南方でまた、ヌシという大人(たいじん)が下戸(げこ)めを始末いたしました」

「なんだと、よい、ヌシをここに呼ぶがよい」

「卑弥呼どの、ヌシにございまする」

「おぉ、いつもいつも、熱心に仕事をしてくれるな」

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