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ものに宿る記憶を現出させる試み。作家と作品制作の距離感

【おすすめの展覧会】

写真家の鈴木のぞみさんの展覧会
『Latent Images / Latent Sounds』

関連イベントのトークに参加してきました。

ものに宿る記憶をどのように現出させるか、その表現方法と制作の態度やまなざしについて
ゲスト 佐藤李青(アーツカウンシル東京プログラムオフィサー)との対話を通じて共有されました。鈴木さんの作品は、一見とても「自然」に腑に落ちる中、その眼前の像について思考を巡らせると「不自然」さに出会います。写真のテクニカルな制作プロセスもその一因ですが、それ以上に、現前にある像の由来とそれと関係を結ぼうとする作家の眼(態度)を強烈に感じられるところに、作家自身が現像されます。そこに一種の「不自然」さを得ながら、もの自体を主体にしようとする鈴木さんが現れ、作品の魅力になっているように感じました。是非作品を観に行ってください。

2022年7月30日(土)- 10月30日(日)
OPEN 10:30-17:00
CLOSE 木曜・第1第3金曜、時々不定休

NANAWATA
〒350-0056 埼玉県川越市松江町2-4-4
TEL:049-237-7707 FAX:049-237-7708

⚫︎写真作家・造形ワークショップデザイナー ・キュレーター・「時間」と「記憶」をテーマに制作。2012年〜ヒロシマの被爆樹木をフォトグラムで作品制作 ●中之条ビエンナーレ2019参加アーティスト ●さいたま国際芸術祭2020 市民プロジェクトコーディネーター