【料理】塩麹にはもうビビらない
仕事終わり、妻といつもは一緒に19時前に帰宅するのだが、昨日のお店の営業で妻の古着が予想より売れた為、残業して売り場を整えたい。
ということで僕は先に帰って、夕飯を作ることになった。
夕飯といえば、最近は鍋にすることが多いのだが、妻が「今日はこれが食べたい。」と見せてきたのが、これ。
正直、塩麹と塩昆布は初めて扱うので、腰が引けた。
(焼肉のタレじゃダメなん?)
とは言わず、了解する。妻は腹が空いてる時の冗談はウケない。
ちなみにこれは、長谷川あかりさんという人のレシピで、妻は普段から彼女のことを「あかり」と呼んでいる。
「塩昆布以外は家にあるから、塩昆布だけ買って帰ってくれ。」
とのこと。
帰り道にあるスーパーに向かった。
(塩昆布って何コーナー?海鮮?)
とか思いながらも捜索してると、ワカメなどがある棚に売られていた。
塩昆布だけ買って、早々に帰宅。
レシピを見ると、豚肉を片栗粉に付けて、キュウリをカットして、フライパンの肉が焼けてきたら、最後の方で塩昆布を追加で投入。とのことです。
初めての塩昆布。
調理前の塩昆布はいかにも晩御飯のビジュアルではないが、あかりを信じて塩昆布を入れてみた。
すると、それが温められることによって美味そうな風合いに変化していった。
あっという間に完成に至った。
(すぐ出来たけど、味はあるんか?)
次は、副菜のトマトの塩麹コチュジャン和え。
トマトのカットはお手のもの。トマトは最近好きになった食材の1つ。
レシピを見ると、そこに塩麹とコチュジャンを加えるらしい。
(どんな味なん?ごまドレッシングじゃダメ?)
お店を出る前に妻は「私にはこれが美味いのはわかる。」と言ってたが、僕には本当に想像がつかない。
そして、トマトを皿に盛って気付いた。
塩麹がない。買ってないよ。
妻はあの時、「塩昆布だけ家にない。」と確かに僕に言ったが、塩昆布と塩麹、名前が似てるから塩麹を伝え漏れてたのだと思った。
すぐに妻に「塩麹ある?」とラインした。
片栗粉でスマホの画面は真っ白になった。
すると、
あるらしい。
塩麹って冷やすもん?塩麹大さじって書いてるけど、スプーンですくえるやつ?てか塩麴ってなに?
要は、塩麹についての知識が全くないのだ。
姿、形の分からないものを探す事ほど難しいことはない。
妻の言う通り、冷蔵庫を探すと奥の方にあった。
丸いパッケージに入っていて、中を開けてみると思ってたよりもトロミもあり、スプーンでもすくいやすそう。
僕の中の塩麹は、勝手に常温の味噌のようなものをイメージしていた。
ちなみに、味噌は扱うのは苦手だ。固くて味噌が正確に測れないから。
レシピに味噌大さじ1 とあって、それ通りに測れたことなんて1度もない。
塩麴のトロミを気にしていたのはそのせい。
とりあえず、
【トマトの塩麹コチュジャン和え】
という副菜がレシピ通りに完成した。
そして、妻が一時間後に帰宅してきた。
いつもと夕飯の時間がずれ込んでいたため、相当腹減ってたのだろう。
一目散に台所に駆けていった。そして、妻が皿に盛って、一緒に食べた。
まずは、豚肉ときゅうりの塩昆布炒めを食べた。
なぜか美味い。焼肉のタレでは決して引き出されないであろう、優しさと奥行きを感じる。自分だけでは決して辿り着けない味。
(ほぼ料理酒だけで、こんなに美味くなる?)
妻も「最高」とシンプルな感想を言いながら満足そうに食べていた。
次は副菜のトマトの塩麹コチュジャン和え。
こちらも、なぜか美味い。
ただ、塩麹がどの味なのかは掴めなかった。透明だし。
そう、塩麹は透明なのだ。
味噌よりちょっと薄いくらいの色を勝手にイメージしてました。
とはいえ、コチュジャンと塩麹が全く喧嘩してないのは完全に理解できた。
味が美味しかったのはもちろんのこと、初めて料理で塩麹を扱えたことで自分の経験値が上がったことが嬉しい。
正直、作ったとこのない料理は食わず嫌いならぬ、作らず嫌いで腰が重い所がある。
しかし、そこを突破すればそれが糧になる。
塩麹がレシピにあっても次はビビらない。
なんせトロミもあるのだから。
END
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