「富士山を動かすにはどうします?」 米テック大手の面接で“ド変化球”がきたときの打ち返し方【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.224】
面接が成功するかどうかは、こうした変わり種の質問への対処の仕方にかかっている。あなたはパニックに陥るだろうか、それとも冷静に考えて答えられるだろうか?
ド変化球な質問が飛んできたときにライバルたちと差をつけるにはどうすればいいか。4つのポイントを見ていこう。
1. 不意打ちを予想しておく
少なくとも1つはトンデモ質問が飛んでくることを予想しておこう。予測不能なこの時代、臨機応変に対応できる社員を見つけるべく、突飛な質問を投げる面接官や人事採用責任者が増えてきている。
だからこそ彼らは不意打ちを食らわせる質問をし、さっと抜け目なく答えることを要求してくるわけだ。
とりわけアップルの面接で飛んでくる変化球は予想のしようがない。同社は以前、品質保証ソフトウェアのエンジニアにこんな質問をしたことがある。
「あなたに卵を2つ渡すとします。その卵を使って、生卵を落としても割れない階数の上限を調べるにはどうしますか?」
アマゾンもこんな質問で候補者を試した。
「あなたが火星にいるとして、どうやって問題を解決しますか?」
「弊社はちょっと風変わりな会社です。あなたの一風変わっているところは?」
2. 冷静さをキープ
このような質問をされても取り乱してはいけない。面接官は、あなたがストレスにどう対応するかを見ているのだ。冷静さを保つことで、自分はこの手に汗握る状況を乗り切ることができるのだとアピールしよう。
ハーヴェイ・ワインスタインの元プロダクション・アシスタント、ミリアム・ヘイリーに対するワインスタインの強制性交容疑には、第1級犯罪的性行為の有罪判決が下された
「セクハラ面接にどう対応する?」という質問への回答と現実の衝撃的な乖離
3. ピンチはチャンス!
たとえ質問が突飛であっても、それに対する答えが、本当の自分を見せる絶好のチャンスだということを肝に銘じてほしい。自分のアイデンティティと価値観に正直な、真摯な姿を見せるのだ。
「どんな木になりたいか」という質問は、ある種の性格診断だと解釈できる。あなたには自分がどう見えているのだろうか?
「力強いオークの木のようなリーダータイプ」と答えることもできるだろうし、「果実を実らせ、春に花を咲かせて世界に美を添えるリンゴの木」という答えもありだろう。
どんなレンガになりたいかの質問では、あなたが他社との関係性において自分自身をどう見ているかがわかる。ゆくゆくはCEOになりたいと考えている人なら、いちばん高い位置にあるレンガになって、他のレンガたちに尊敬されたいと答えるだろう。
起業家精神にあふれる人であれば、最初に設置されるレンガになりたいと言うかもしれない。自分という土台の上に、人々が希望と未来を見出していくのだ。
というわけで、ド変化球が飛んできたら、想像力をワイルドにはたらかせて楽しんでみよう。ただし、こうした突飛な質問は、面接官にとって真剣な質問でもあることも忘れないで。
4. フィードバックを求めない
おかしな質問に答えた後は、自分の答えが的外れだったのではないかと気になるだろう。居心地も悪いはずだ。それでも、自分の答えに対するフィードバックを求めてはいけない。
採用責任者や面接官から褒め言葉や好感触を期待すれば、トンデモ質問のせいで狼狽(ろうばい)していたことがバレかねない。
だから、自分が出した答えと示した価値観に自信があると言わんばかりに、涼しい顔をしていよう。そうすれば、仕事でとんでもない状況に置かれても、落ち着いて対処できる能力があると証明できるのだ。
最近では、こうした臨機応変さ、レジリエンスがどの会社でも社員に求めるリストの上位に入っている。
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