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「ズレるコミュニケーションの心理」一人一人が違うからこそ、人は、お互いの現在地を確認しあうことを思い出す


*プライムでレンタル100円です。この土日にいかがでしょうか?
 

「大臣、先の戦争では旧日本軍の希望的観測、机上の空論、こうあってほしいという発想などにしがみついたために、国民に300万人以上の犠牲者が出ています。根拠のない楽観は禁物です」(シン・ゴジラ/エレベーター内で楽観論に盛り上がる大臣達に矢口内閣官房副長官のセリフ)

フィードバックの前に、今日は課題分離と現在地の確認をしておきたいと思います。では、早速行きましょう!
 

☆ 現在地を確認する

今は

「有事ですか?」

「平時ですか?」

WOOPモデル(うちの師匠・宮越大樹さんの動画をリンクいれておきます)の基本ですが、現在地の出発点をまず考えてみましょう。

2011年から毎年のように起きる災害時のコミュニケーションずれを見ていると、ポジションが違うなぁと見える事が多くあります。


☆ 現金給付とマスク攻防のポジションとは

例えば、現金給付の主張に対し、既存の制度があるから使えという応酬になるのですが、これは現金給付という【有事対応】と制度利用という【平時対応】という個々の立ち位置、ポジションが違っていることで起こっているわけです。

結論から言えば、現在は

【 有 事 】

です。

理由はシンプルで、現内閣は様々な平時の手続きを飛ばして政治を進めています。緊急事態宣言やロックアウトなんて話も【有事】だから起こっているわけです。

コロナウィルスという未知の病原体に対し有事対応をしている!

この前提を共有しておきましょう。
 
☆ 有事の経済政策

*現代ビジネスの連載とあわせて飯田泰之先生がまとめられていますので、細かい所はこうした経済の専門家の話をご参照ください。

そして【有事】対応として経済活動の停止と現金給付という政策がパッケージとして必要不可欠・という出発点を理解していきます。有事なのでプライマリーバランスもくそもないわけです。国債発行をして、今を守る。

これを平時対応でやってしまうと時間が間に合わないからです。

・まず二月下旬から「今週が山場」を繰り返して、一か月の時間をロス。
・既存の制度利用は審査から実行まで約二カ月を要す。

という状況があります。しかも、
 
・審査基準が【平時】なので厳しい。
・仮に審査をクリアしても実行は6月。

となると、

・売上9割減で3~5月の三か月間をキャッシュ回せる会社はどれだけ?
・企業倒産で失われた産業ダメージや雇用を立て直すのには、より大きな投資が必要になる
・何よりもリーマンショック時には、こうした雇用消失により国民に万単位の自殺者が生まれた

ゆえに、有事対応でキャッシュを配った方が安上がりだし、国民の生命を守る初手になるということです。

実際、Twitter等でもこの審査の厳しさを訴える話が既に出てきているようですね。

社協の緊急小口資金特例融資に関するツイートでは、この先の見えない状況下にも関わらず「返済スケジュールを事細かく書けと言われた」とか「返済猶予期間過ぎたら利息5%と言われた」とか、断念している人がでてきはじめています。東日本大震災時にもほとんど審査通らなくて悪評高かったのに、まだ変わっていないんでしょうか・・。

「日本の制度はしっかり!」とかよう言うなと思うのですが、これは【平時】の立ち位置で【平時】の対応をして生まれるギャップなんですね。

しかも【有事】でゴリゴリやっている内閣から「消費を喚起しない」とか【平時】の答弁が国会で出てきたりするわけです。

すると良かれと思って【平時】の情報を拡散してくれる支持者の皆さんがいて、さらに【有事】の話をする人とかみあわない状況が加速していきます。

*この失敗の本質で描かれている太平洋戦争の時のようになってきたと指摘する人も増えてきました。

 
☆ ほんの少し先の未来すら想像できないの?

国民が今感じている不安の源はここではないかと思います。
 
「避難とは、住民に生活を根こそぎ捨てさせることだ」

とシン・ゴジラでのセリフもありましたが、自宅避難の為のキャッシュを最優先で超速に出す有事対応が今、最優先で必要なのです。

空爆に竹槍ではありませんが、抽象的な形容詞で国民は戦えません。心理学者のハーズバーグは経済的補償を「衛生」と位置づけもしました。

国民がフェアで正当な報酬を得ていると感じ、個人の成長や基本的欲求を満たしているからこそ、国民は税を納めるし、精力的に役割を果たすのです。

自粛というまま9割を売り上げを消失させられ、一方で議員や公務員は1円も報酬を下げず、ボーナスもちゃっかり満額手に入れようなんてなったらどうなるか。そんな少し先の未来を想像したほうがいいでしょう。

*チームの成果を左右する最大の要因は「心理的安全性」だった。心理的安全性とは「自分らしさを発揮しながらチームに参画できる」という実感のこと。チーム内の心理的安全性を高め、成果に結びつける方法を解説した一冊。運用では、OKRも押さえておきたいところ。

☆ 伝え方の順序

まず国民に【有事】であることを伝え、国民の衣食住を守る為の家賃、光熱費、ネット費といった生活ベースの保障を伝えること。

そこで初めて「安心」が生まれます。

まさに「衣食足りて礼節を知る(孔子)」環境を作る事が、国の役割であり、古来から変わらない最重要なことなんです。

そのうえで、ワクチンが出来る18カ月の期間を全体としてしのいでいく為に、具体的な国民への提案。

そこでは数値化、名詞化されたメッセージが必要とされているわけです(もちろんそれはマスクの枚数の話ではありません)。

だから、国民反応を見るためのメディアリークとかで無駄に時間を使うのは、本当にやめた方がいいと考えます。

というわけで、フィードバックの前に前提とする現在地の共有で一回いれました。ではでは!

*明治が大好きな閣僚のみなさんに「逆境の心得」「順境の心得」と読み直してもらいたいものです。お札にしたくらいだから読んでいる筈!?

ありがとうございます。頂きましたサポートは、この地域の10代、20代への未来投資をしていく一助として使わせて頂きます。良かったら、この街にもいつか遊びに来てください。