見出し画像

「現状維持をやめる」ということ④【持続編】

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
                           マザーテレサ

今回はやはりでマザーテレサの名言から始めてみました。

かのウォーレン・バフェット(歴史的投資家)が「習慣とは非常に軽いものであり、普段はその存在にさえ気付かない。だが一度意識すると、非常に重く断ち難いものであることがわかる」というくらい、ここのプロセスは重要で、最近は【習慣】に関する書籍もたくさん出版されています。

*うちの流派の大先輩のベストセラーはこちら。

そこで今回は、この習慣に至るプロセスである【持続】を明確にしていきたいと思います。

☆運命の出会いは最初からわからない

個人的なコーチング・セッションでの体験、そして多くの研究からも、多くの人が抱いている「情熱」へのイメージは「動機」と混同していることが多いわけです。

つまり、一生の仕事や一生のパートナーに出会った瞬間に「この仕事だ!」「この人だ!」と感じ、その出会いが自分を次の世界、次のステージに運んでくれるというイメージです。

ところが実際には、仕事にしても夫婦関係に代表される人間関係でも「こんな筈ではなかった・・」というコーチングやカウンセリングの相談が山のようにあるが、今ここの一面でもあります。

【彼らが運命と感じた瞬間は、本当に正しかったのでしょうか?】

例えば、他者依存のケース。
自分以外の誰かや何かが自分の人生を導いてくれる。
そんな救世主を待っている受動的な考え方の場合には、その根本の考え方(マインドセット)に触れていくセッションがおこりそうです。

また例えば、主体的に関わりながらも何かの歯車がずれてしまった場合。
そんな時には、コミュニケーションや人との関係性の見直しが未来の為のセッションになるかもしれません。

あるいは自身の成長によって目指すべき理想や未来が変わっていった場合。
そんな時は、成長した自分自身と向き合い、新たな願いや目的を明確にしていくセッションがおこるのではないでしょうか。

と、こんな様々な状況における個々の違和感は、何らかの感情反応として現れ、それぞれの心に訴えかけてきます。

そこで今日は、こうした多くのケースに共通する、その一歩の行動が【持続する為には?】という部分をフォーカスしていきます。

☆出会いを運命に変える3つのステップ

GRITの第一人者であるアンジェラ・ダックワースは、その研究と著作の中で

【ほとんどの人はこれだと思うものが見つかるまで何年もかかっており、そのあいだ、さまざまなことに興味をもって挑戦してきたことがわかった。いまは寝ても覚めても、そのことばかり考えている夢中になっていることも、最初から「これが自分の天職だ」と悟っていたわけではなかった】

と指摘しています。そして、

【スピーチで「ほかの仕事をしているなど想像できません」と言う人もいるかもしれないが、その人だってもっと若い頃には、いろんな自分を想像していたに違いない】

と結んでいます。

ですよね。今のIT経営者達も物心ついた時にはスマホはなかった人もいるでしょうし、ましてや自分がブロックチェーンやAIの最前線にいることを最初から想像できていたわけではない人もほとんどでしょう。

アンジェラはこの「好奇心」や「関心」を育み、持続に至る説明をこのようにしています。

1、最初(子供の頃、若い頃)は何をしたいかわからない。
2、興味は内省によって発揮されるのではなく、外との交流するなかで生まれる。
3、何かが見つかったら、今度はさらに長い時間をかけて、自分で積極的に掘り下げて行かなければならない。

当たり前ですが、若い頃。学生時代に何をやりたいかを見つけたり、決めたり出来るわけがありません。彼らが当事者として関わるのは、今、この世の中にない何かである可能性も高いのです。私も彼らも答えられるのは、好き嫌いくらいがせいぜいです。

まずは、そこを理解していきましょう。その上で、私達は

・【主体的な外との交流】を行い、何かを見つけ、体験する。

そして、その体験を深め、何度もさらに興味をかきたてられる体験をしていく。

この繰り返しがなければ【持続】に至らない・ということです。

その為には、親、教師、コーチ、仲間といった周囲の人々の(縦関係ではなく、横、斜めの関係)係わりは効果的といえます。

励ましや応援は力になりますし、適切なフィードバックは掘り下げて新たな世界を体験させてくれることに役立ちます。肯定的な確認、承認は自信につながることもあるでしょう。

「では?」

というわけで、

「いかに関わるのか?」

という部分。ここはまた長くなりますので、次回にしたいと思います。

予習したい方は、ぜひスラムダンクを読み直したり、アニメを見直しておいてください。

ではでは!!


ありがとうございます。頂きましたサポートは、この地域の10代、20代への未来投資をしていく一助として使わせて頂きます。良かったら、この街にもいつか遊びに来てください。