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第十二話 広田町が広田町であり続けるために、移住を決意

活動を開始して半年が過ぎたころ、
地元のある方からこんな言葉を聞きいた。

50年後、この町はなくなってしまうかもしれない。
でもそれは震災が起ころうが起こらまいが、そうだったんだ。
産業は衰退してたし、人はでていってしまってたし。
それが震災が起こって加速化しただけなんだ。
多くの人が流されて、犠牲もたくさんあった。町もなくなった。
でも震災前にはきてなかったおまえらみたいなやつらがたくさん来てくれてる。
それはチャンスなんだ。
悲しいことはあったけど、これをチャンスに変えて、
これからも残り続ける町をつくっていかなければならないんだ。
それが生かされた俺たちの役割なんだ。

この5年が勝負。」

僕自身、
「なんとか力になりたい!」
自分も町の一住民となって、この町が魅力ある町であり続けるために、
自分の人生を放り込んで、取り組んでいきたい。
2011年9月、 そんな思いで大学卒業と同時に、
広田町に移住しようと、決意した。

そして何より私自身、この町と人を好きになり、
この町で住みたいと思うようになっていった。

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