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春助
2024年5月8日 21:02
波のような音がきこえる。目の前が真っ白になって、全く人々の表情が見えない。遠く連なる光。ライトはものすごい光で私を照らしている。途端に緊張が解けて、その時いつも、光はこんなに眩しかったっけ、と思う。その時間が、本当に好きであった。無機質なリズムが赤く点滅している。夕闇に浮かぶビル群のたくさんの光を背景に、左右から電車のライトが次々に近づいてくる。東海道線はいつもとんでもなく人が詰