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社会貢献なんです


 
いつもはこのような内容はブログに書いていたが、だらだらと長くなりそうなので、初めてnoteで書くことにした。
あまり悪口みたいになるのも嫌なのだが、先日からとあることで
“なぜなんだろう”
という“違和感”が生まれ、それから想うことも色々とあったので、自分自身の為にも書き留めておこうと思い、noteを始めることにした。

僕が代表を務める、TSV1973四日市のことや、地元三重県のサッカーにも触れながら、今回は書きたいと思う。
 
 まず始めに、なぜクラブをプロ化すると発表したか?
Jリーグという場所を目指すだけの為に、我々がプロクラブ化へ移行したと、皆さんから思われているみたいだが、それは違う。それについては、また後ほど書きたいと思う。

僕から2月に、クラブのプロ化へと移行すること、5年後の全国リーグ参入の目標を、明確な目標としてお話しさせて頂いた。
“プロ”ということは、“ビジネス”となる。その視点で考えていく上で、対象となってくるJリーグが、どのような性質の組織であるか?そこを深く掘り下げることは、大事なことだと思っている。


Jリーグとはなんなのか?

多分、知らない人が多いのではないかと思う。
Jリーグの正式名は“日本プロサッカーリーグ”JAPAN PROFESSIONAL FOOTBALL LEAGUE だ。
どんな組織なのか?
もちろん企業であり会社ではあるが、株式会社ではない。
日本プロサッカーリーグは公益社団法人、いわゆる“公益事業を主に目的としている法人”となり“公衆の日常生活に欠くことのできない事業”ということになる。だから、日本プロサッカーリーグが株式会社ではなく、公益社団法人を選択したのは、おそらくサッカーを“公衆の日常生活に欠くことができないもの”と位置付けることや、サッカーを“日常的なものとして日本国内で地域に貢献しながら浸透させていきたい”という目的から、公益認定申請を行ったんだと思う。
ちなみに、プロ野球を管轄する日本野球機構は、一般社団法人。日本のプロスポーツである、プロベースボールとプロフットボールでは、社会における組織の存在の位置付けが異なる形となる。
Jリーグの設立趣旨はホームページにものっているが、下記の内容となる。

一、日本サッカーの水準向上及びサッカーの普及促進
一、豊かなスポーツ文化の振興及び国民の心身の健全な発達への寄与
一、国際社会における交流及び親善への貢献
 
要は、
“プロサッカーを通じた社会貢献”
ということになる。


では、それらを理解した上で、 四日市としてはどうしていくのか?

Jリーグへの参入は、 もちろん実力含め全てが整ってからであり、 チームをただ強化し強くするだけでは、Jリーグに属する資格は無いと思っている。
我々は社会貢献をベースに、クラブを成長させていきたいのだ。現時点で、社会人として所属している今のうちのチームスタッフや選手達を、バカにしたり、けなしたり、批判したりする権利は、皆さんには無いと思う。チーム強化は、もちろん社会貢献活動をしながら同時進行で行い、目指すべき場所へ登っていけるよう、努力していくだけである。プロクラブとして地域に根ざすベース作りは、今(立ち上げたその時)が肝心であり、今しか出来ないことがある。僕らは地域と共に、地域の人達と一緒に、歩み始めている。その方々の想いや、希望もちゃんと知っていく上で、しっかりとした土台の上に、強く、周りから必要とされ、尊敬されるチームを作っていく必要がある。そして、他のスポーツ団体の皆さんとも連動しながら、地域の為になるプロクラブにしていくことが使命だと思っている。
 

一つだけはっきり言わなければならないことがある。

それは、三重県の実情である。三重県は47FAの中ではランク付けすれば最下位に近い。てかほぼ最下位だ。Jクラブは0、スタジアム0。これ、サッカーだけでとらえたら、かなり厳しい現実である。三重県のサッカーが発展しない要因がなんなのかを、僕自身含め、関わる人達や大人達が、出身校や派閥、所属を一旦外し、俯瞰することが僕は必要だと思っていて、大事なことが沢山あるのは物凄くわかるのだが、それでも俯瞰的に見たほうが良いと思うことが山ほどある。改めて向き合っていけないのであれば、Jリーグになんて行かない方がいいし、スタジアムも作らないほうが良いと思っている。ビジョンがなければ、会社は倒産する。具体的に変わる必要があるんだと、最近つくづく思う。

なぜこのタイミングで僕が四日市がプロクラブ化を宣言し、 活動強化を始めたのか?

僕は別に後に社長になるつもりもなく、名を馳せたいわけでもない。そんな欲はさらさら持ち合わせていない。ただただ、地元四日市のスポーツの環境を良くしていきたい、具体的に変えていきたいと思っている。その先に見えてくるものは、サッカーでいえば、Jリーグや日本代表選手が、ACLやワールドカップがあるんじゃないかと、普通に思っている。そしてそれらが市民の幸せに繋がらないのであれば、今更やっていく意味は無いと思っている。綺麗ごとでもなんでもなく、市民が喜び、市民の力にかわり、市民が大好きになってくれる場所にしていかなければならない。この先、現在1,781,948人いる三重県内で、10年、20年と組織や出身校、派閥という権力を利用し、僕含め井の中の蛙で、人や組織のダメなことばかり言いながら、サッカーに携わるのかどうか…。社会貢献を設立趣旨としているいわば“お取引先”の本部へ、その内容の中身を持たずに営業に行き、売り込みに行き、その企業は永く良い取引ができるのだろうか。サッカーに関わっている皆さんはまだ少しは相手をしてくれるかもしれないが、サッカーに関わっていない皆さんが向き合ってくれるだろうか。
 
なんの為にサッカーをするのですか?
なんの為にサッカーに携わっているのですか?
なんの為にチームを作るのですか?
なんの為に選手を育てるのですか?
なんの為にJリーグを目指すのですか?

関わりかたがどうとかなんて関係なく、なんの為になんて、本来は明確なはずである。悪口を言うつもりはサラサラない。

心から想うのは、共に次の世代の為に、人の為に、地元の為に、育った街の為に、一緒に汗をかいていきましょうということである。チャレンジしている人たちを応援しあいましょうということである。スポーツの力で、皆さんと一緒に、もっと社会に還元していきたいだけである。

26年もの間、三重県内にプロクラブが無かったのはなぜなのか?

本当に三重県のこと、地域のこと、サッカーのことを考えているのであれば、周りの声や顔色を伺いながらではなく、人を認めていくチャレンジをしていくことを始めてもらえたら嬉しい。何を言われようが、気にせず、良いと思うことに自分として賛同し、共に手を取り合い、環境を良くしていけるよう、努力していければ、取引先への営業目標がより明確になるかもしれない。サッカーに関わるサポーターの皆さんが最たるものだと思ってる。人数とか関係なく、共に称え、尊重し合える仲間であり、サポーターの方々は、本当に素晴らしいなといつも思っている。
僕らもそうなれないと。
争う為だけのチームや組織では無いはずなのだ。


ピッチ外でなぜ争いをするのか?

皆で改めて取り組んでいきましょうよ。
と、最近強く想う。
先日、有森裕子さんが自身の地元岡山で毎年行っている社会貢献活動に、一日お休みを頂き、この目で見て学びたく、参加してきた。今年で15回目のキッズ・スポーツ体験キャンプだった。とても素晴らしく、岡山出身の有森さんが岡山の子供達の為に、本物と触れる機会を作り、子供達の自発性や主体性を引き出し、導いていた。スポーツのもつ素晴らしさや、力を有意義に使い、自身の経験を地元に残していた。社会貢献であり地域貢献である。この形はのちに、四日市や三重県に繋がれば良いなと思った。この先、三重県が、四日市が、どのように新たな地域創生を行うのか?そこに、どのようなカタチでスポーツが、サッカーが関わるのか?とにかく大切なことは、強くするだけではないということだと、僕は思っている。 


最後に。

最初が肝心なのは間違いない。でも、周りにも納得してもらいながらやっていくことも大事である。そこで、色々と言われ始め、ブレてしまうことが一番ダメだと思っている。百年構想のアプルーブの為、Jリーグ加盟申請の為、それだけの為にやるわけではない。社会貢献であり地域貢献に繋がらなければ、意味はない。信念を持ち、貫くことも大事である。そしてそこに拘りすぎず、柔軟に進化していくことが大事なんだと思っている。

焦らず、社会に貢献していけるカタチを、四日市で作っていければいいと思う。
 

 

shun

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