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【ソフト化希望】日本で視聴困難な映画たち③ アカデミー賞編

みなさんこんばんは。
本日は久しぶりにこのシリーズを書いていきます。
前回の記事はこちら↓

『Travels With My Aunt』(ジョージ・キューカー監督)

第45回アカデミー賞
受賞 : 衣装デザイン賞
ノミネート : 主演女優賞(マギー・スミス)、撮影賞、美術賞

 グラハム・グリーンによる同名小説が原作のコメディ映画です。監督は『マイ・フェア・レディ』などの名匠ジョージ・キューカー、主演は『ハリー・ポッター』マクゴナガル先生役でおなじみマギー・スミスです。
 自由奔放な叔母と正反対に生真面目に生きる銀行家の甥がヨーロッパ各地を旅するという作品です。
 日本公開はもちろんこれまで一度もソフトが出ていないようです。衣装デザイン賞受賞しているくらいなので観たいんですよね~

『戦争と冒険』(リチャード・アッテンボロー監督)

第45回アカデミー賞
受賞 : なし
ノミネート : 脚本賞、美術賞、衣装デザイン賞

 イギリス首相ウィンストン・チャーチルの自伝『わが半生』を原作とした伝記映画です。監督は『ガンジー』でアカデミー賞を受賞したリチャード・アッテンボロー、チャーチルの父は『007 ロシアより愛をこめて』の悪役などで知られるロバート・ショウが演じています。
 キャストは本当にすごい。アン・バンクロフトにアンソニー・ホプキンス、イアン・ホルムなどイギリスを代表する名優たちがキャスティングされています。
 DVDやVHSにはなっていますが廃盤になってしまっており、アマゾンでは4万近くに高騰しています。再販希望です!

『ウィークエンド・ラブ』(メルヴィン・フランク監督)

第46回アカデミー賞
受賞 : 主演女優賞(グレンダ・ジャクソン)
ノミネート : 作品賞、脚本賞、作曲賞、歌曲賞

 グレンダ・ジャクソンが『恋する女たち』(こちらも視聴が難しい)に続き二度目の主演女優賞を受賞した作品です。監督は『よろめき珍道中』『アラスカ珍道中』などの珍道中シリーズの脚本を手掛け、四度脚本賞にノミネートされているメルヴィン・フランクです。
 グレンダ・ジャクソンの主演作って日本で冷遇されていませんか?『日曜日は別れの時』『Hedda』と四度ノミネートされているのにどれも視聴困難なんですよね。女優を引退して政治家になった人なのでなかなか難しいのでしょうか。
 本作は作品賞にノミネートされているほどなのにソフト化はされていないようです。

『ハワイ』(ジョージ・ロイ・ヒル監督)

第39回アカデミー賞
受賞 : なし
ノミネート : 助演女優賞(ジョスリン・ラガード)、撮影賞(カラー)、衣装デザイン賞(カラー)、作曲賞、録音賞、歌曲賞、視覚効果賞

 同名小説を原作とし、『明日に向って撃て!』ジョージ・ロイ・ヒル監督が手掛けた作品です。主演は『サウンド・オブ・ミュージック』ジュリー・アンドリュースと『第七の封印』マックス・フォン・シドー。
 神学生が花嫁を伴ってハワイ島に移住、カルヴァン派の宣教師になるという宗教ドラマのようです。確かにそれは日本では受けないかもですね。
 とはいえ監督も俳優も知られた人ですし、ベット・ミドラーがクレジットなしで出演しているようなんですよね。『ローズ』がかなり好きだったのでその意味でも観たい。

『サンシャイン・ボーイズ』(ハーバート・ロス監督)

第38回アカデミー賞
受賞 : 助演男優賞(ジョージ・バーンズ)
ノミネート : 主演男優賞(ウォルター・マッソー)、脚色賞、美術賞

 『スイート・チャリティ』や『カリフォルニア・スイート』の原作者としても知られるニール・サイモンの戯曲を映画化した作品です。監督は『愛と喝采の日々』ハーバート・ロス、1996年にはウディ・アレン主演『サンシャイン・ボーイズ すてきな相棒』としてリメイクされました。
 コンビ芸人「ルイス・アンド・クラーク」を主人公としたコメディ映画で、ルイスを演じたジョージ・バーンズが助演男優賞を受賞しました。ジョージ・バーンズはEGOTを達成した数少ない人物の一人です。
 劇場未公開作品ですがVHSが発売されたようです。しかし現在では入手困難、DVDにはなっていません。

『さよならの微笑』(ジャン=シャルル・タケラ監督)

第49回アカデミー賞
受賞 : なし
ノミネート : 主演女優賞(マリー=クリスティーヌ・バロー)、脚本賞、外国語映画賞

 フランスの脚本家、映画作家ジャン=シャルル・タケラ監督恋愛映画です。本作は『アメリ』が抜くまでフランス最大のヒット作であり、1989年にイザベラ・ロッセリーニ主演『今ひとたび』としてリメイクされています。
 タケラ監督はヌーヴェルヴァーグの流れを汲む作家ですが日本公開作が少なく、ソフト化もされていません。
 主演のマリー=クリスティーヌ・バローがとても魅力的でとても観たいのですが・・・

『息子と恋人』(ジャック・カーディフ監督)

第33回アカデミー賞
受賞 : 撮影賞(白黒)
ノミネート : 作品賞、監督賞、主演男優賞(トレヴァー・ハワード)、助演女優賞(メアリー・ユーア)、脚色賞、美術賞(白黒)

 D・H・ロレンス『息子と恋人たち』の映画化作品です。ジャック・カーディフ監督は『黒水仙』『赤い靴』などのパウエル&プレスバーガー監督作の撮影監督として有名です。
 イギリスの炭鉱町を舞台にした人間ドラマで、ゴールデングローブ賞監督賞を受賞するなど高く評価されました。
 作品賞にもノミネートされている作品ですし、パウエル&プレスバーガー監督作は大好きなので観てみたいですね。

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