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【ソフト化希望】日本で視聴困難な映画たち アカデミー賞編②

みなさんこんばんは。
本日はアカデミー賞にノミネートされているのに日本で現状視聴困難な映画について書いていきます。
前回の記事はこちら↓

『セイム・タイム、ネクスト・イヤー』(ロバート・マリガン監督)

第51回アカデミー賞
主演女優賞(エレン・バースティン)、脚色賞、撮影賞、歌曲賞

 エレン・バースティン主演のコメディ作品で、ゴールデングローブ賞ではコメディ・ミュージカル部門の主演女優賞を受賞しています。
 ロバート・マリガン監督の代表作は『アラバマ物語』でしょうか。これは作品賞にもノミネートされた社会派作品です。他にはナタリー・ウッド主演のラブコメ『マンハッタン物語』やホラー映画『悪を呼ぶ少年』など幅広く手がける職人監督という感じでしょうか。
 本作は劇場公開されておらず、TV放映されたのみとなっています。エレン・バースティンは『私というパズル』の助演演技が素晴らしかったので本作も観てみたいです。

『エクウス』(シドニー・ルメット監督)

第50回アカデミー賞
主演男優賞(リチャード・バートン)、助演男優賞(ピーター・ファース)、脚色賞

 『狼たちの午後』『ネットワーク』など映画史に名を残す名匠シドニー・ルメット監督作ですが、公開はされたもののソフト化されていないようです。
 舞台劇が基で、「馬に異常な執着をもつ青年が、六頭の馬の目をくりぬくという事件を起こすまでを描いた異色心理劇」とのことです。なんかとても面白そうじゃないですか?
 実は私輸入盤は持っているんですがまだ観ていないんです。英語字幕についていける自信がなくて…

『アメリカ アメリカ』(エリア・カザン監督)

第36回アカデミー賞
作品賞、監督賞、脚色賞、美術賞

 『エデンの東』『欲望という名の電車』などの巨匠エリア・カザン監督作です。劇場公開はされていて、TV放映はあるもののソフト化はされていません。
 アメリカにあこがれるギリシャの青年が、幾多の困難を乗り越えながら、ついに夢を果たすまでを描いた作品です。エリア・カザン自身が書いた同名小説が原作です。
 個人的には『欲望という名の電車』『波止場』が大好きなのでエリア・カザン作品というだけで観たいのですが…

『移民者たち』(ヤン・トロエル監督)

第44回アカデミー賞
外国語映画賞
第45回アカデミー賞
作品賞、監督賞、主演女優賞(リヴ・ウルマン)、脚色賞

 スウェーデンの作品で、まず第44回アカデミー賞で外国語映画賞にノミネート、そしてアメリカで公開されると反響を呼び、外国語映画にも関わらず作品賞など4部門にノミネートされました。日本ではTV放映のみで劇場公開されていません。
 ちなみに原作は4部からなる大長編で、本作の続編として『The New Land』という作品があり、こちらも外国語映画賞にノミネートされています。日本ではこの第二部はTV放映すらされておらず、第一部の本作のみ短縮版で放映されたという非常に気持ち悪い状態です。
 リヴ・ウルマン、マックス・フォン・シドーというベルイマン作品でもお馴染みのスター出演なのだからちゃんと日本でも観られるようにしてほしいですね。
 物語としては、19世紀中頃、スウェーデンからアメリカへ渡った農民一家の苦闘を描くもので、非常に見応えがありそうです。

『サウンダー』(マーティン・リット監督)

第45回アカデミー賞
作品賞、主演男優賞(ポール・ウィンフィールド)、主演女優賞(シシリー・タイソン)、脚色賞

 監督は前回も『クロスクリーク』で言及したマーティン・リット、同名小説を映画化した作品です。劇場公開はされているものの、ソフト化は一切されていないようです。
 1930年代アメリカ南部、白人地主の小作人として生計を立てていたモーガン一家は不況のため貧しい生活を送っていた。そんなある日、家族の食事のため、父ネイサンが町の工場から肉を盗み捕まってしまうという物語で、人種問題に切り込んだ社会派作品のようです。
 人種関係の作品には傑作が多いので本作も観てみたいですね。

『クイン・メリー 愛と悲しみの生涯』(チャールズ・ジャロット監督)

第44回アカデミー賞
主演女優賞(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)、美術賞、衣装デザイン賞、作曲賞、録音賞

 最近でもマーゴット・ロビー、シアーシャ・ローナン主演で『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』という映画がありましたが、本作はヴァネッサ・レッドグレイヴが悲劇のスコットランド女王メアリー・スチュアートを演じました。
 本作は劇場公開はされているようですが、ソフト化は一切されていないようです。『エリザベス』や『女王陛下のお気に入り』など女王ものが好きなので非常に観たいのですが…
 ヴァネッサ・レッドグレイヴがメアリーをどう演じているか、そして豪華であろう美術や衣装がどう表現されているか興味津々です。

『レーチェル レーチェル』(ポール・ニューマン監督)

第41回アカデミー賞
作品賞、主演女優賞(ジョアン・ウッドワード)、助演女優賞(エステル・パーソンズ)、脚色賞

 『熱いトタン屋根の猫』『ハスラー2』など8度の主演男優賞ノミネートで知られる俳優ポール・ニューマンの監督デビュー作です。主演のジョアン・ウッドワードはポール・ニューマンの妻であり、『イブの三つの顔』で多重人格者を演じ主演女優賞を受賞しています。
 ポール・ニューマンの監督デビュー作ということですごく観たいのですが、残念ながらソフト化されていません。監督第二作でカンヌ映画祭で女優賞を受賞した『まだらキンセンカにあらわれるガンマ線の影響』も劇場未公開、WOWOWで放映したのみとなっています。
 俳優の監督作は打率が高い(イーストウッド、ウディ・アレン、ブラッドリー・クーパーなど)と思っているのでなんとか観たいです。

ということで今回は7作品紹介しました。
次回も引き続きアカデミー賞編やっていこうと思います!
読んでいただきありがとうございました!

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