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第24回東京フィルメックス 作品紹介【コンペティション部門編】

第24回東京フィルメックスのラインナップが発表されましたね!
ということで受賞歴を中心に紹介をしていきます。


『クリティカル・ゾーン』[アリ・アフマドザデ / イラン]

『Madar-e ghalb atomi』(ベルリン映画祭 / フォーラム部門)

 ドラッグの売人の男を描いた人間ドラマのようです。ロカルノ映画祭で最高賞を獲得しています。
 ドキュメンタリックな要素と超現実的な要素を併せ持つ作品とのことで想像がつきません。好きなタイプの作品な気がします。

『タイガー・ストライプス』[アマンダ・ネル・ユー / マレーシア]

『Lagi senang jaga sekandang lembu』(ヴェネツィア映画祭 / オリゾンテ部門 / 短編)

 長編デビュー作でいきなりカンヌ映画祭批評家週間グランプリに選ばれた作品です。まずこの写真が強烈ですよね。
 イスラム圏での女性をホラー的に描いているということです。ホラー好きな僕としては「観るしかないでしょ!」な一作です。

『黄色い繭の殻の中』[ファム・ティエン・アン / ベトナム]

『Stay Awake, Be Ready』(カンヌ映画祭監督週間 / 短編)
『The Mute』(香港映画祭 / 短編)

 失踪した兄を探す旅がいつしか自分自身をみつめる旅に・・・という作品です。いかにもアーティスティックな感じですが、長回しが特徴とのこと。カンヌ映画祭監督週間に出品され、カメラドールをとったということなので期待しかないですね。

『冬眠さえできれば』[ゾルジャルガル・プレブダシ / モンゴル]

 モンゴル映画として初めてカンヌ映画祭に出品された作品です。詳しくは以下の記事に書きましたのでご参照ください。

『雪雲』[ウー・ラン / 中国]

『Xue yun』(カンヌ映画祭 / 短編コンペティション部門)
『Duan Pian Gushi』(ヴェネツィア映画祭オリゾンテ部門 / 短編)

 カンヌ映画祭に出品された同名短編を長編化した作品で、ベルリン映画祭エンカウンター部門に出品されました。10年の刑期を終えた受刑者からみた島での生活をじっくり映した作品のようです。この時点でカンヌとベルリンに出品歴があるというだけでもう大型新人という感じですよね。メロドラマでもあるということで楽しみです。

『川辺の過ち』[ウェイ・シュージュン / 中国]

『On the Border』(カンヌ映画祭短編コンペティション部門 / スペシャル・メンション)
『永安鎮の物語集』(東京フィルメックス / コンペティション部門)
『Striding Into the Wind』(台北映画祭 / ニュー・タレント・コンペティション部門)

 カンヌ映画祭ある視点部門に出品された中国ノワールです。これはシンプルに物語としておもしろそうですね。『薄氷の殺人』など中国ノワールは最近進化していると感じているので、期待して観たいと思います。

『ミマン』[キム・テヤン / 韓国]

 長編デビュー作がいきなりトロント映画祭ディスカバリー部門に入ってしまったという。これまた大型新人ですね。IMDbをみる限り長編デビューというか監督デビューなんですかね?すごいことだと思います。
 望遠レンズで捉えられたソウルの街なみということで映像的にも面白いことになっているのではないでしょうか。

『熱のあとに』[山本英 / 日本]

 東京藝術大学大学院修了制作『小さな声で囁いて』がマルセイユ国際映画祭や全州国際映画祭に出品され、注目を集めた新鋭・山本英監督の長編第2作ということです。
 橋本愛、仲野太賀出演の日本映画です。いきなりフィルメックスに選ばれるということは相当なレベルでしょう。

ということで今回はコンペティション部門について書きました。
次は特別招待作品について書いていきます。

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