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いざ、4000の島(シーパンドン)へ(@ラオス)(1) コーンパペンの滝

ラオスで観光と言えば、最も有名なのは恐らくルアンパバーン。某有名作家の旅行記でも「ラオス」という単語が本の題名に入っているものの、実際に滞在しているのはルアンパバーンのみのようだ。

ということで、ルアンパバーンのことを書くかと思いきや、せっかくラオスに住んでいるということで、もう少しマイナーなラオス最南端のシーパンドンへ行った時の話を書く。

日本(や他の国から)ラオスへ旅行に行って、シーパンドンまで行ったという方はなかなか多くはないのではないだろうか。何しろ、ビエンチャンからだとパクセーまで飛行機で行き、さらに車で3時間ほど南下しないと到達しない。何しろ、カンボジアとの国境付近であり、ある程度余裕のある日程を考えると少なくとも2~3泊は必要になるような場所である。

シーパンドンはラオスの南端、カンボジアとの国境付近に位置する

そんな遠くに何を見に行くのかというと、一つはコーンパペンの滝。滝として知名度はあまり高くないかもしれないが、世界で一番幅の広い滝としてギネス登録されている滝である。
もう一つの目的は、島でただただのんびりするという体験だ。

ということで、年末に3泊4日でこの秘境に向かうことにした。
まずは、ビエンチャンからパクセーまで飛行機(国内線ではお決まりのプロペラ機)で行き、そこからレンタカーで一気にカンボジアとの国境まで南下すること、約2時間半。さすがビエンチャンよりも南ということだけあって、年末のこの時期でも日中は30度は下らないようだ。外を数分歩くだけですぐに汗ばんでくる。

初めの観光スポットはコーンパペンの滝。車から降りて歩くこと15分ほど、その滝は徐々に姿を現す。高さで圧倒される滝ではないのだが、目の届く限りごつい岩場とそこを流れる圧倒的なメコン川の水量が十分な迫力を生み出しており、メコン川の中にずっしりと構えている滝、といった感じである。

高低差は大きくないが力強いしぶきを上げる滝が目の届く限り広がっており、圧倒される

岩場を慎重に歩きながら川まで近づき、少し水しぶきを感じに行く。この信じられないほど巨大な滝の存在のために、船がメコン川を遡ることができず、特にフランス植民地時代には物流に苦労した、という話が残っている(その時のフランスによる涙ぐましい努力についてはまた次の記事で書こうと思います)。

数えきれないほどの滝を流れる水の轟音を聴きながら、そこに構えているレストランで食事を取る。やはり、川の近くなので、川魚を用いたラープや魚のから揚げも頂いた。ちょうど良い味付けとサクサクした食感のから揚げは今まで食べたラオス料理の中でも5本の指には入る美味しさであった。
(ありとあらゆる方向から攻めてくるアリたちの存在を除けば)最高のロケーションで最高の食事である。

コーンパペンの滝を眺めながら頂いた料理。


(ラープについてはこちらの記事をご覧ください)


こうして、まずは最初のお目当てのスポットを満喫すると、車で少し北に戻り、今度は船に乗っていよいよメコン川に浮かぶコーン島に向かう。
一泊するこの島では、ただひたすらのんびりする時間が始まるのだった。

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