見出し画像

もち米・ラープ・豚スープ(現地料理を作ってみる@ラオス)

ラップのノリでタイトルをつけてしまったが、ラオス語の先生からラオス料理を教えてもらった時の話。

ある土地に長期間住む、といった時に楽しめることの一つが現地料理を作ってみることである。現地の人に教えてもらうのが最も手早いし、なにより家庭料理が学べる。

ということで、普段はラオス語を教えてくれているアジャーン(ラオス語で先生)に何品か教えてもらうこととなった。

というのも、すでに2か月前ほど、私は以下の見た目が非常に魅力的な道具を買ってしまっているのである。名前はモーヌンカオニャオ。直訳すると、カオニャオ(もち米)を蒸すための鍋。
見た目はいかついが、ようは蒸し器である。


モーヌンカオニャオと呼ばれる、もち米を蒸すための道具

銀色のポットの方に、人差し指第一関節ぐらいまでの水を入れ、その上のかごの中にもち米を入れて蓋をする。(もち米は軽く洗って9時間程度水に浸しておいたもの。現地の人たちは基本的に寝る前に浸水させて、翌朝に調理する)。調理時間はだいたい20分程度。火加減も気にする必要はなく、日本のコメを炊くよりもだいぶ簡単だ。

もちろん、もち米だけ用意してもしょうがないので、ラオスでかなり一般的に食べられているラープという料理も一緒に教わることにする。
ラープは基本的には何かしらの肉を非常に細かく切って(今回は豚ひき肉を利用した)、ミントの葉っぱ(これがラープと呼ばれる所以らしい)と混ぜて味付けしたものである。ラオス料理独特の香りが漂うのだが、なかなか美味である。

ちなみに今回作った際の簡単な手順メモは以下の通り。

【豚肉ラープの作り方】
・豚ひき肉500グラム程度を適量の油で炒める(なお、伝統的には次に記載するスープを作るときに茹でて、そこからひき肉だけ取り出すらしい)
・ひき肉を炒め終わったら、ボウルに入れて、以下の材料を入れながら混ぜる
(だいたいスプーン半分ずつぐらい)
カー(英語:ガランガル、しょうがのようなもの)をすり潰した粉
もち米を炒めて作ったおこげを粉砕した粉(カオクワ)
乾燥唐辛子をすり潰したの粉(本場の味にして、辛さに悶え苦しみたければ、スプーン一杯に盛りましょう)

ナンプラー
スープストック(今回はコンソメを利用)

・最後にミントの葉(大量)を入れて、かき混ぜて出来上がり。

さらに、ラオス人はラープだけだと許せないらしい。ラープのように乾燥した(?)ご飯を食べる時には必ずスープも一緒に食べるとのこと。上記のように、伝統的にはひき肉を茹でてスープの出汁を取るということにも、関係していると思われる。
ということで、以下はスープの作り方メモ。

・以下の材料を水 500mlの中に入れて火にかける
レモングラス10本程度
カー (皮付き) 2かけ
トマト一個(3等分に切ってから入れる)
・沸騰したら、豚の骨付きリブを数本入れる
・アクを取りつつ、10分ほど強火で煮る
・以下をスプーン一杯づつ程度入れて味を整える
スープストック(今回はコンソメを利用)

ナンプラー

ちなみに、スープは非常に味が薄くなってしまったので、恐らく調味料はもう少し味を見ながら量を調整すると良いと思われる。(なので、上記の作り方はアテになりません。)

ということで、なんだかんだ1時間程度で上記2品+カオニャオ+大量の生野菜(キャベツ、白菜、インゲン、キュウリ等々。ラオス人は結構野菜を生で食べがち)を用意し、食卓に盛り付けて、完成。


もち米・ラープ・豚スープの完成

なお、もち米が入っているのがディップカオと呼ばれる容器で、もち米の乾燥を防ぐために蓋をしておき、食べる時には手でつまんで食べる。(レストランで出てくるときもだいたい同じ)

なお、私と妻は遅めの昼ご飯を食べ終わった午後にこのレッスンを受けたため、腹9分目ぐらいから、さらにこれらのおかず、ひいては腹の中で特大に膨れ上がるもち米を体内に詰め込む羽目になりました。

ちなみに、一回冷めてしまったもち米は、もう一度同じ方法で蒸しなおす(10分程度)と、結構おいしく食べられます。食べきれなかった時のご参考まで。


(最後に:もし少しでも面白いと思って頂けた場合は、スキを頂けると大変励みになります!)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?