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歩行ケイデンスを変化させた後進歩行練習

結論

後進歩行練習は運動機能向上に有効。


後進歩行練習は、ハムストリングスや腓腹筋の筋活動が高くなると報告されている。

後進歩行を行うためには、後方へのバランス能力や力の調節能力が必要である。

力の発揮のタイミングと強度は選択的に調整されており、これを力の調整能力という。

力の調整能力とは意図的な加速、減速などの変化にも対応できる適応的な随意運動のこと。

意図的な加速と減速の適応的な歩行を指示させた場合、そのケイデンスやリズムに合わせて歩行を調節することや、ケイデンスに合わせて後進歩行を継続することは、下肢の神経調整機能を賦活する可能性があると考えられる。

つまり、

後進歩行練習にて、股関節伸展筋群、大腿四頭筋、下腿三頭筋、ハムストリングスの筋出力を調整が可能、

後進歩行に特異的な下肢の振り出し時の股関節伸筋群と制動における大腿四頭筋の求心性収縮が賦活される。


歩行ケイデンスの変化をさせた後進歩行練習が高齢者と若年者の運動機能に及ぼす即時効果 伊藤忠 他 2013

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