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脳卒中片麻痺患者の歩行再建における重要なルール

脳卒中片麻痺患者の歩行再建における重要なルール

歩行練習のゴールは

「速く歩けるようにすること」
     ↓
たくさん歩く・大股で歩く
     ↓
立脚後期を鍛えること


①脳卒中片麻痺患者の歩行能力の特徴、問題点は何か?

歩行の実用性は歩行速度により規定される。

・歩行速度0.8m/秒以上の地域生活者は制限なく屋外歩行可能

・屋外歩行のカットオフ値 快適速度0.61m/秒 最大速度0.71m/秒



②なぜ脳卒中片麻痺患者の歩行速度は低下するのか?


歩行の時間対称性が低いほど脳卒中片麻痺患者の歩行速度は低下する。

非麻痺側の推進力に依存した歩行動作は速度が低下しやすい。

片麻痺患者の歩行では立脚後期の推進力が低下する特徴がある。

運動麻痺が重度なほど麻痺側下肢の産生する推進力は低下する。



③歩行速度向上のために何を修正すべきか?


身体機能の改善が緩やかになった後も歩行能力は向上する。

非対称な歩容でトレーニングを終了するとその後の転倒リスクの増大および歩行速度の低下を招きやすい。

立脚後期に足関節が前方推進力を発揮しているが、その推進力の低下は麻痺側底屈筋力の低下と関連がある。

非麻痺側スライドを延長すると、麻痺側下腿三頭筋活動が増大する。

歩行能力が高い症例ほど麻痺側下肢の推進量が大きい。

ということは介入では、、

⇒大股で歩く
  ⇒下腿三頭筋が働く
     ⇒前方推進力増大
        ⇒歩行の非対称改善
           ⇒歩行速度向上


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