【後編】中国語も韓国語もわからないのに中国から韓国に向かう国際フェリーに乗った
【前編】はこちら
起床
朝起きて北京時間5時ごろ。simを入れ替えて韓国のものに変えると、既に韓国電波が入る。身支度を整えてから朝ごはんを食べようと、下に行くも、まだ始まっていない。聞いてみると、北京時間6:20からとのこと。朝になっても船員は英語を話してくれないから、会話は全て中国語。二外で中国語を取っていたおかげで朝飯の時間が分る日がくるとは。
一旦部屋に戻り、睡眠。起きたあとでは、部屋は暑くはなくなっていた。流石に夜で冷えたのだろう。夕方ごろでも甲板に出れば風もあり、涼しかった。これはクーラーはなくてもい...よくはないけど。
朝食
6:20頃に下に行くと、既に朝食待ちの列ができている。後ろに並ぶと、すぐに流れ始める。
給食を思い出すようなシステム
給食はお盆に直接ではなかったけど。
配膳は中国式で、客が差し出すお盆にぼんぼんとおかずを盛っていく。白飯とおかゆだけは自分で。基本的におかずは味付けが濃いが、白飯、おかゆ、饅頭?は味がないので、ちょうどいい。
朝食
御世辞にもおいしそうには見えない
食べ終わり、部屋の窓から外を見たり、部屋で寝たりしながら到着を待つ。
鍵を返す必要がある(と思われる)ので、カードキーを持って4Fの受付に行くと、切符を返され、6Fに行くように、とのこと。
平沢港へ入る
ネットでは8:30到着と書いてあったが、結局到着は韓国時間の9:30過ぎ。北京時間での表記なのだろうか?
平沢港の風景
小型船で微調整?しながら港についた。こんな調整の仕方するんだな。とツイートしたらこれは世界共通?らしいことを教えられた。
下船は6Fでタラップがそこにつけられる。何の順で待っているのかわからないが、左右に分かれており、右側のおっさん集団が先に出ていく。真ん中で船員がおっさん集団の中の数人を止めたりしているが、何の差で止めているかはわからない。止められているのに出ていこうとする人がいるあたりが興味深い。
可愛そうな日本人は優先下船
右側にとりあえずついていくと、喋ったことのない女性船員が「他是日本人(彼は日本人だ)」と言い、他の船員に告げる。おっさん船員が早くこっちに来なさいとばかりに手招きされ、他の乗客を抑え、先に下船させてくれた。
喋ったことのない船員が自分を日本人だと知っていたあたり、中国語も韓国語もわからない、夕食を食べ損ねそうになった可哀そうな日本人男性が1人で乗っていることが船員間で話題に上がっていたのだろう。情けない。
とにかく降りると、目の前にバス。満員になるまで詰め込まれ、立ったままおっさんに囲まれるという厳しい状態で入国審査の建物に向かう。
入国審査のところでは、日本語をしゃべることができる人がおり、少し助けてくれる。手荷物検査も抜ければ、もう出口。設備として何があるかを確認していなかったが、地図を見る限り、両替はできそう。
平沢港平面図
驚くなかれ、国際港と言いながらも、英語はなく、韓国語と中国語のみ。
それ以外の国の人間など乗らないのであろう。
バスで平沢驛へ
駅へ向かうバスは、港の建物を出て、タクシーなどのブースをこえた、道路上。80番バスが平沢驛まで直行する。何分おきに出ているかわからないが、この時は10:30頃発車であった。何本か分については、あと何分で来るかを表示してくれる。
ちなみに僕は小銭がなく、運賃を払えない。英語のできないバスの運転手に身振り手振りと簡単な英語を強引に使って尋ねると、10時32分まで待つから崩してこいとのこと。現在10時24分。急いで港の中で小銭に両替できないか聞くもダメ。目の前のお店でモノを買ったら簡単に崩せた。
平沢驛まで1700ウォン。500ウォン硬貨と100ウォン硬貨の用意が必要。
29分頃に戻り、結局バスは10:30頃発車。32分と言ってくれたのは、運転手の情けであったようだ。
港から乗った人は自分を含めて2人だけ、他の人はどこに行ったのだろう?まだ入国できていないだけなのか、全然違う交通手段を使うのだろうか。途中のバス停で徐々に乗車してきて、港と駅の真ん中らへんの安仲バスターミナルを過ぎたあたりで席が埋まるほどの乗車になる。
11:30頃、平沢驛前のバスターミナルに到着。
無事に12:01のムグンファ号 麗水エキスポ行に乗り込み、全州を目指す。
全国の美味しいお酒に変換します。